英語イメージリンク編集部

『英語イメージリンク』のサブブログ。記事制作のこぼれ話や裏話などメインサイトで扱えないことをアップしていきます。

大学で成績ワースト5常連だった私が、英会話ができるようになるまでのお話

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

先日、徳島大学工学部の英語の授業に、工学部の先輩として参加する機会がありました。その場をお借りして、私が英会話をどのように学んでいったのか、特に「英会話でつまずきやすいポイントを、自分はどうやって乗り越えたのか」というお話を(偉そうに)させて頂きました。

(以下は、実際に話した内容をそのまま書き起こしたものです)

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大体、悩むところはみんな同じ 

私の大学時代:成績はワースト5常連、研究室はジャンケンで決めた

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友だちの実験結果を写して提出したら、えらい目にあったことも

まず最初に「私は英語が話せます」と言うと、たいていの人から「元々頭が良くて、成績も優秀だったんでしょ?」みたいなリアクションが返ってきますが、そんなことは全くありませんでした。スロースターターだったといえば聞こえは良いですが、実際には私の成績はいつも底辺をさまよっており、ワースト5の常連でした。

私はみなさんの先輩にあたるわけですが、一年から三年の間はこれといった勉強もせず、武術ばかりしていましたし、テストは常に再試験狙いで、実際に再試験の常連組でした。そんな人間だったので、たまにうまく本試験でパスすると、先生から「今井くん、これから再試験だけど来ないの?」とネタにされるぐらいでした。

真面目に勉強している生徒ではなく、いかに楽して単位をとって遊ぶか、ということしか考えていなかったわけです。

四年生になると研究室への配属があります。研究室は成績の上位者から決めることができるんですが、成績上位ではない生徒はどうやって決めるか知ってますか?「ジャンケン」です。私は運良くジャンケンに勝って、第一志望の研究室に入ることができました。そういうところは悪運が強いみたいです(笑)

その研究室に留学中のネイティブがいたので、かねてから気になっていた武術のDVDを解説してもらって、あわよくば英語の勉強もしてしまおうと思い立ったわけです。これが、私が英会話を始めたきっかけでした。

「聞き取れない、言いたいことが言えない」ジレンマを経験

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何言ってっかわかんねーけど、とりあえずわかったフリしとこ…(ダメです)

最初はそうそう簡単にはいきませんでした。一ヶ月目は本当にネイティブが何を言っているかわからなくて、結構なストレスだったことを覚えています。

聞き取れないし、自分が言いたいことも言えない。しょうがないので言いたいことを絵に描いたり、逆に描いてもらったりしながら、コミュニケーションをはかっていました。こんな方法なのでDVDは1回のレッスンで10分間ぶんくらいしか進まなかった、なんてこともザラにありました。

でも、三ヶ月ぐらいたってくるとある程度耳も口も慣れてきて、少なくとも自分が言いたいことが最低限は言えるようになってきました。

このあたりから段々英会話も楽しくなってきたわけですが、でもどこかやっぱり「教える - 教えられる」という先生と生徒のような関係でした。この関係をなんとかしたかったのですが、突破口がなくて、ずっとモヤモヤしていたことを覚えています。

しょうもない話こそ仲良くなるチャンス

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通称「ヤクザキック」、個人的には蹴りよりもパンチ派

その関係が壊れたのは英会話をはじめて半年後でした。ネイティブがいきなり「お前こんなに武術を勉強して何に使うんだ?」と聞いてきたのです。

このとき、私は冗談半分で「研究室の大嫌いな先生のケツを蹴っ飛ばすためだよ」と答えたわけですが、この返事が妙にウケて、そこから彼とはゴシップも含めたプライベートの話もするようになりました。ここではじめて彼との関係に血が流れ始めたって感じがしました。

それ以降は完全に友だち関係になったので、私がわからないことは「お前が言ってることがよくわからん。他の言葉で説明して」とはっきり言えるようになりました。相手も「お前はよくこういう言い回しをしてるけど、こう言った方が伝わりやすいぞ」と細かいアドバイスをくれるようになりました。

当たり前ですが、友だち関係になると話題は多岐にわたるようになります。そのような幅広いけれども身近な会話をするようになって、私の英語力は飛躍的に伸びた気がします。

まとめ

いまになって思えば、私が英会話でうまくいったのは

  • ネイティブと友だちになろうとした
  • 自分の好きな話題を話した
  • ペラペラを目指さなかった

この3つをベースとしていたからだと思います。

よく「英語がペラペラになりたい」という話を聞きますが、私は「ペラペラになること」は遠い目標としてなんとなく見据えておくぐらいがいいと思います。すぐにペラペラになることを目標にすると、「聞く」「話す」以外のコミュニケーション方法に思いが至らなくなってしまうからです。

この授業を担当されている坂田先生もおっしゃっているように、英会話は長続きさせることが一番の上達の秘訣です。英会話で挫折しないためにも、「ペラペラになる」ような遠い目標に縛られないようにしてもらいたいと思います。

色々と偉そうに言いましたが、この方法は今すぐにやって欲しいというものではありません。いつか英会話をしなければいけないとか、英会話を勉強したいと思ったときに意識してもらえればいいです。なんとなく頭の片隅に置いておいてください。以上です。

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英会話を長続きさせるための方法については「英会話イメージリンク習得法」の第三章あたりにも書いています。まだ読まれていない方はぜひこの機会にご検討いただければと思います。(Amazonの「なか見検索」でも確認できます)