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個人による個人のための備忘録。Microsoft365周辺、Power Platformの勉強。

Power BI もくもく・わくわく会 24の復習

もくもく会の復習をできるだけ書いておこうと思います。

Power BI もくもく・わくわく会 24 2024年12月5日(木)実施。
Power BI もくもく・わくわく会 24 - connpass
https://www.youtube.com/watch?v=fpf9n8d0LQ8

今月は、Workout Wednesday の2024年45週と49週を実施した。この記事は45週目分の復習。
2024 Week 45 | Power BI: Country GDP Bump Chart – Workout Wednesday
国別の3年間のGDPバンプチャートで表します。

バンプチャートとサンキーチャート

バンプチャートとサンキーチャートは見た目が似ていますが、次のような違いがあります。(Copilotに聞きました)
バンプチャート: 順位の変動を示す。
サンキーチャート: フローやプロセスの流れを示す。

バンプチャート
バンプチャートは、順位の変動を視覚的に示すためのチャートです。特定の期間における複数の項目の順位の変動を線で表現します。例えば、スポーツチームのシーズン中の順位変動や、製品の売上ランキングの変動を示すのに適しています。

用途: 順位の変動を視覚化する。
特徴: 各項目の順位が線でつながれており、時間の経過に伴う変動が一目でわかる。

サンキーチャート
サンキーチャート(Sankey Diagram)は、フローやプロセスの中での量の流れを示すためのチャートです。要素間の接続線の太さが流量に比例し、エネルギーや資源の流れ、コストの内訳などを視覚化するのに使われます。

用途: フローやプロセスの中での量の流れを視覚化する。
特徴: 接続線の太さが流量を示し、どの要素からどの要素へどれだけの量が流れているかがわかる。


使ったことはないですが、わかりやすくてきれいなグラフです。

バンプチャートの作成

RANKX

まず、GDPの順位を求めるために、メジャーを作成します。

GDP Rank = 
    RANKX(
        ALLSELECTED('Country GDP'[Country]),
        CALCULATE(
            SUM('Country GDP'[Nominal GDP])
        )
    )

RANKXについては、下記の参考URLを紹介していただきました。こちらは別途熟読します。
qiita.com
www.sqlbi.com

チャートの作成

Y軸:Ribbon Size = 1 + ([GDP Rank] * .01)
通常のリボンチャートではY軸の値によってリボンの幅を変えるが、今回はバンプチャートとして使うので1位~10位の大きさに差が出ないように、順位に0.01を掛けて微々たる違いになるようにしている。Y軸にGDP Rankを直接指定すると、1位は薄いリボンになってしまう。
また、1位が上になるようにY軸の「範囲の反転」にチェックする。

セグメントの色分け

データの中にある「大陸」列で色分けができるかと思ったのだけれども、系列に設定した国ごとに自分で大陸カラーを設定していく。BEGINNERだからあえてあまり難しいことは求めていないのかもしれない。

カテゴリ間のスペース

系列間のスペースはpxで設定。最大5px。
カテゴリ間のスペースは%で設定。0~75%。どこに対する%なのかはわからず。

凡例

テキストボックスに「⬤ Americas」のように記載して、各行の文字色を設定した。

ツールチップ

値の計算方法は、テーブル名と列名とで指定するが、うまくサジェストされないことがあるので、Learnに書いてある通りメジャーを設定するのがよさそう。

感想

バンプチャートはスポーツのシーズン中の順位変動に使われるということなので、スポーツ観戦が趣味の人は知っているものなのか。スポーツに興味がないので今まで目に入っていなかったのだろう。
自分は色々とものを知らない。新しいことを知るのは楽しい。周りは楽しいことばかりだと思おう。

Power BI もくもく会に参加して

この記事は、Microsoft Power BI Advent Calendar 2024 の16日分です。
qiita.com

皆さんの有益な情報ばかりの中、感想文で申し訳ないですが、私と同じようにいまいち Power BI ができてる気がしない方、まずは一緒にもくもくしてみませんか? のお誘いとして書いてみました。

参加した Power BI もくもく会

Power BI もくもく・わくわく会

石川さん主催 月の最初の木曜日開催。
12月に24回目が開催されました。たまに参加させてもらっています。
https://powerbi.connpass.com/event/336624/
主に、Workout Wednesday(以下 WoW)を題材に、一緒に見て進めていきます。

がばいもくもく勉強会

つかぽんさん主催 第4回と5回に参加しました。
https://saga-hagakure.connpass.com/event/331167/
佐賀市のオープンデータを利用してレポートを作成していきました。

参加しての感想

対面でもなく、参加者の力量もまちまちなハンズオンは本当に大変だと思います。主催の方々ありがとうございます。

もくもく会は、主催である石川さんやつかぽんさんが説明をしながら画面操作して見せてくれるので、参加者も各自で一緒に進めていくという流れです。
ついていくのに精いっぱいで、コメントやリアクションなどの反応をすることがあまりできなかったのは反省点です。
また、もっとわくわく楽しむためには、その会に参加して何を得られたかを振り返ることが大事だなと。来年からは、Xでポストするまでを私のもくもく会とすることにします。

WoWは、そんなデータがあるんだ、そういう見せ方があるんだ、と発見ばかりで楽しいです。
ビジュアルとして実業務で使う機会があるかというと、今のところ残念ながらあまりないのですが、自分でビジュアルを徹底的に真似てみることで、プロパティの挙動を学習することができました。これは、実業務の中でも役立っています。

また、石川さんもつかぽんさんも、息をするようにPower Queryを操作し、DAXを書きます。
このスピード感を得るためには、繰り返しの訓練が必要なのだろうと思います。
Power BI は身近にある分析したいデータから始めるとよいとよく言われますが、とりあえず作りたいものが思い浮かばない場合やデータの準備が難しい場合などに、練習帳としてWoWを活用するのもよいのではないでしょうか。

効果的に参加するために

オンラインのハンズオンは特に、会議画面から自分の手元に移動してちょっともたもたしていると、すぐに迷子になるので、できるだけ事前にやれることはやっておいた方がよいです。
connpassに事前資料などがリンクされていることがあるので、イベントの説明はしっかり見ておきます。
Power BI Desktopを更新して開いておくとか、やることが決まっているならデータをダウンロードしておくとか。
もくもくわくわく会でしたら、WoWを眺めておいてもよいかも(たまにWoWじゃない日もありますが)。

Workout Wednesday

Power BI もくもく・わくわく会では主にこちらを題材にしています。たまに迷子になるので、自分の便利のためにメモを書いておきます。
Workout Wednesday – #WorkoutWednesday

このURLにアクセスして、Power BI のページを開きます。

※ 画面の幅が狭い場合は、右上にハンバーガーメニューが出て、そこから Power BIのページに行けます。

もくもく・わくわく会では、BEGINNERの中からテーマを選んでいます。
第24回では、49週目と45週目をやりました。

Beginner (初心者)、Intermediate (中級者)、Advanced (上級者)、の他に、Custom Visual (カスタムビジュアル) や、DAX といったカテゴリーもあります。

Microsoft Edge の「画面を分割する」機能を使って同じサイトを開いて、一方を日本語にしておくと、日本語訳が意味不明に思われたときにすぐに原文を参照出来て便利です。

データはダウンロードすることができます。
下の方にスクロールすると、「Solution」にデータダウンロードへのリンクがあります。

リンク先の下の方から、pbixファイルをダウンロードすることができます。

WoW自身にも、ワークアウトが終わったらハッシュタグを付けて共有してねと書いてあります。
あんまりちゃんとできてないからと思って今まで参加していなかったのですが、このような演習を作って公開してもらえることに感謝しなければなりませんね。
#WOW2024 #PowerBI を付けて、盛り上げていきましょー。

Power BI もくもく会に参加して

この記事は、Microsoft Power BI Advent Calendar 2024 の16日分です。
qiita.com

皆さんの有益な情報ばかりの中、感想文で申し訳ないですが、私と同じようにいまいち Power BI ができてる気がしない方、まずは一緒にもくもくしてみませんか? のお誘いとして書いてみました。

参加した Power BI もくもく会

Power BI もくもく・わくわく会

石川さん主催 月の最初の木曜日開催。
12月に24回目が開催されました。たまに参加させてもらっています。
https://powerbi.connpass.com/event/336624/
主に、Workout Wednesday(以下 WoW)を題材に、一緒に見て進めていきます。

がばいもくもく勉強会

つかぽんさん主催 第4回と5回に参加しました。
https://saga-hagakure.connpass.com/event/331167/
佐賀市のオープンデータを利用してレポートを作成していきました。

参加しての感想

対面でもなく、参加者の力量もまちまちなハンズオンは本当に大変だと思います。主催の方々ありがとうございます。

もくもく会は、主催である石川さんやつかぽんさんが説明をしながら画面操作して見せてくれるので、参加者も各自で一緒に進めていくという流れです。
ついていくのに精いっぱいで、コメントやリアクションなどの反応をすることがあまりできなかったのは反省点です。
また、もっとわくわく楽しむためには、その会に参加して何を得られたかを振り返ることが大事だなと。来年からは、Xでポストするまでを私のもくもく会とすることにします。

WoWは、そんなデータがあるんだ、そういう見せ方があるんだ、と発見ばかりで楽しいです。
ビジュアルとして実業務で使う機会があるかというと、今のところ残念ながらあまりないのですが、自分でビジュアルを徹底的に真似てみることで、プロパティの挙動を学習することができました。これは、実業務の中でも役立っています。

また、石川さんもつかぽんさんも、息をするようにPower Queryを操作し、DAXを書きます。
このスピード感を得るためには、繰り返しの訓練が必要なのだろうと思います。
Power BI は身近にある分析したいデータから始めるとよいとよく言われますが、とりあえず作りたいものが思い浮かばない場合やデータの準備が難しい場合などに、練習帳としてWoWを活用するのもよいのではないでしょうか。

効果的に参加するために

オンラインのハンズオンは特に、会議画面から自分の手元に移動してちょっともたもたしていると、すぐに迷子になるので、できるだけ事前にやれることはやっておいた方がよいです。
connpassに事前資料などがリンクされていることがあるので、イベントの説明はしっかり見ておきます。
Power BI Desktopを更新して開いておくとか、やることが決まっているならデータをダウンロードしておくとか。
もくもくわくわく会でしたら、WoWを眺めておいてもよいかも(たまにWoWじゃない日もありますが)。

Workout Wednesday

Power BI もくもく・わくわく会では主にこちらを題材にしています。たまに迷子になるので、自分の便利のためにメモを書いておきます。
Workout Wednesday – #WorkoutWednesday

このURLにアクセスして、Power BI のページを開きます。

※ 画面の幅が狭い場合は、右上にハンバーガーメニューが出て、そこから Power BIのページに行けます。

もくもく・わくわく会では、BEGINNERの中からテーマを選んでいます。
第24回では、49週目と45週目をやりました。

Beginner (初心者)、Intermediate (中級者)、Advanced (上級者)、の他に、Custom Visual (カスタムビジュアル) や、DAX といったカテゴリーもあります。

Microsoft Edge の「画面を分割する」機能を使って同じサイトを開いて、一方を日本語にしておくと、日本語訳が意味不明に思われたときにすぐに原文を参照出来て便利です。

データはダウンロードすることができます。
下の方にスクロールすると、「Solution」にデータダウンロードへのリンクがあります。

リンク先の下の方から、pbixファイルをダウンロードすることができます。

WoW自身にも、ワークアウトが終わったらハッシュタグを付けて共有してねと書いてあります。
あんまりちゃんとできてないからと思って今まで参加していなかったのですが、このような演習を作って公開してもらえることに感謝しなければなりませんね。
#WOW2024 #PowerBI を付けて、盛り上げていきましょー。

日程調整系アプリをいくつか作って公開してみた話

この記事は、Microsoft 365 Advent Calendar 2024 の、12日目分です。
技術系でも導入系管理系でもなく、アプリを公開して感じた所謂ポエムです。
adventar.org

記事やアプリを公開してくださってる方々、ありがとうございます。こちらの方々に大いに助けられました。
Power Apps で日程調整を効率化しよう #PowerApps - Qiita
Power Appsでリソースや他人の空き時間を確認して予約する #PowerApps - Qiita
ないものは作ればいい、日程調整アプリを改造したお話 - dai365のお部屋

自分のApps力も上がってきたのでチャレンジしてみよっかなという、お遊びが原動力です(お遊びドリブン)。ですが、日程調整アプリを作って社内で公開することにはメリットがあるなとは思いました。

  • 日程調整をする機会のある人は多いので、Power Appsで作成したアプリに触れてもらう機会になりそう
  • 要望をもらってちょちょっとカスタマイズできたら、ローコードの良さを感じてもらえそう
  • あわよくば、自分も作ってみたい・カスタマイズしてみたいと言ってもらえるかも

こういったPower Platform推進面に加えて、みんながOutlook予定表の何に困っているのかという点を知りたい事情もありました。
当社は数年程前まで国産の某グループウェアを利用していたので、全社で共有するスケジュールとしてOutlookの予定表を利用するようになったのは割と最近です。移行時にはアドオンアプリの導入を検討して試用もしましたが、なしでやってみようという経営陣の意見で今に至っています。なので、本当にみんな困ってないのか確認したいという気持ちもありました。
なお、一部の例外を除き、すべての人の詳細まで閲覧可、自分の予定表の編集権限を他の人に渡したければご自由にどうぞというスタンスです。

代表電話の取次ぎ用アプリ

最初に作ったのはこれです。
電話応対用-他の人のスケジュール確認アプリ - memomoji | nanamoji

Outlookの予定表は、不特定の人を検索して予定を見る機能ってないんですよね。
よく電話の掛かってくる人は各自で予定表に追加したり、仮でイベントを追加してスケジュールアシスタントで見たりしていましたが、大変面倒でした。
このアプリは、代表電話の対応をする総務部門には使ってもらえているようで、ちょっとずつ改訂も加えています。

益森さんの日程調整アプリ

みんな大好き、日程調整アプリと言えばのこちら。

事例なども目にする機会が多いのでみんなも欲しいかなと思って公開したのですが、当社内では今のところあまり使われていません。部門で紹介したときも、ピンと来ていない感じで。
私のアピール不足も大きいですが、当社側から空き時間の候補を提示する機会が少ないのかもしれません。あるいは必要な人にはアプリが届いていないからかも。

みのるさんの、会議室空き時間確認アプリ


比較的使ってもらっています。
このアプリの用途としては、今すぐとか日付が確定で、とりあえず会議室だけ先に押さえてしまおうというときに使うと便利なのではないかと説明しました。
当社の場合は、基本的には東京だけが会議室争いをしています。なのでデフォルトでは東京で会議システムのある会議室だけを表示して、そこが空いていなかったら別の部屋も候補に加えられるようにしました。

dai365さんの、日程調整アプリに駐車場の満車表示を付けるカスタマイズもしたいと思っていたのですが、会議室空き状況アプリを公開してみて、当社の場合は単純に空き情報を表示しても受け入れられないと気付きました。
みんな、空いている会議室ならどこでもいい訳ではないんです。
会議室の収容人数とか会議システムの有無とかであれば、チェックボックスなどで絞り込むようにできますが、好みがあるんです。
お洒落だけど空調の利かない部屋を使うくらいだったら日程を変えようとか。結局、どこが空いているかを見て決めたいんですね。お勧めされたものを使うのは何となく嫌で、「自分で決めた」という実感が欲しいのかもしれません。

公開してみて

ちょこちょこと意見を聞いてみて、実装はできるかもしれないですが、正直めんd…メンテナンスのことやデータベースのことなどを考えるとあまり深入りするべきではないなと感じました。汎用的で自分好みも反映しつつ可用性も、と考えるのであれば、アドオンアプリの導入を検討した方がよいように思います。
Power Appsで作るのであれば、自分専用か部門専用くらいの範囲で、あると便利くらいで使うのがいいかなと。

それと、Outlookのスケジュールアシスタント機能自体を知らない方もまだまだいました。
スケジュールアシスタントでは終日予定が見られないとか、いい日付を探してずーっと横にスクロールしないといけないといった使いづらさはありますが、紹介すると必ず喜ばれます。
私の立ち位置だと、Appsを勧めるよりも、Microsoft365の既存機能でできることや、アップデートでできるようになったことを広めていくのがよいのだろうなということを改めて感じています。

丁度、予定表がOutlookになってからしばらくしたころに、@hrfmjp さんのこちらの記事を拝見しました。
社内のスケジューラーに求める機能と組織文化の違い #Microsoft365 - Qiita
当社の文化とはだいぶ違うなと感じました。善し悪しでも羨ましいでもなく、へぇ違うもんだな、という感じです。
ツールには、想定されている使い方があります。システムに運用を合わせるべきという意見もあります。
とは言え、おそらく大多数の会社では、機能を組み合わせ、アレンジして、ルールを決めて、自分たちの使いやすいようにして使っているのだと思います。

Outlookは海外の働き方に合わせているからダメだと言う人もいましたが、そういう部分もあるし、そうでもない部分もあります。
ツールなんだから自分の好きなように使いたい、ルールで縛るべきではない、という意見もありました。
例えるなら、鉛筆の持ち方が悪いなんて批判されたくない、という感覚なのでしょう。
ですが、会社の予定表は自分の予定をみんなと共有するためのものですので、ルールは必要だと思います。例えるなら、使った道具は元の場所に戻しましょう、ですかね。

自分のやりたいようにやるんだ! ではなくて単純に知らないだけの人が大半だと思います。
この辺の使い方はなるべく知らない人がいないようにしていきたいなと思ってます。もっといいやり方が見つかったり機能改善もあるので、アップデートも必要ですね。

  • 外出する場合は移動時間もスケジュールに入れておきましょう
  • 他の人が設定した会議は、参加するなら「承諾」しましょう。仮予定になってますよ
  • 休みの日は終日不在で予定を入れておきましょう(長期の場合はステータスメッセージも便利)

もっと色々あったような気がしますが。
全社に向けての発信とか入社時教育に含めるとか全社ポータルに記事を載せておくとかアップデート情報はViva Engageに書くとかもやっていますが、一番効果的なのは、一緒に働く同僚からの「これ便利よ」だと思います。
私はできるだけ頑張って Viva Engage に書くので、現場のどなたでもいいなと思ったら周りに伝えてください。現場でも便利に使ってるやり方があったら、Viva Engageに書いていただけると大歓迎です。

Viva Engage の知名度を上げる活動を今年の裏目標にしていましたが、やりきれなかったので来年も引き続きやっていきます。Viva Engage の元気な会社って、とっても健全な感じがします。離職率も下がるんでしたっけ。

Microsoft365の便利な使い方を広めることを来年の目標として、締めくくらせていただきます。良いクリスマスを!

Power AutomateでWordテンプレートを利用してみた

当記事は、Microsoft Power Automate Advent Calendar 2024 12月6日担当分です。

qiita.com

先日行われたMicrosoft365コミュニティカンファレンスではすべてのセッションを視聴することはできなかったのですが、資料やXのポストを見て気になっていたこちらをさっそく試してみました。
Microsoft365アプリ×PowerAutomateで業務効率化 | ドクセル
Japan Microsoft 365 コミュニティ カンファレンス 2024 - オンライン開催 - connpass

完成形はこんな感じです。
明細行が可変になるものを作ってみたいなと安易に作り始めましたが、次のページまでいくパターンのことはとりあえず考えていません(Wordの設定で何とかなるかなと思ってます)。
また、繰り返しにならない項目(日付、顧客名)の部分も取りあえずやっつけになってしまいました。まだまだ考えることがありますが、当面の目的は達成です。
技術的なことは何もわからないポンコツ君が何とかやってみた奮闘記とご笑納ください。

Excel は、こんなのを用意しました。

実際の運用では承認とかPDF化とか、複数顧客分をまとめて処理する場合もあると思いますが、割愛します。1Excelで1つの預り証を作成する想定です。
(このくらいの内容だったら手でやるわ、なんてことは今回は考えないことにします。)

Word テンプレート を作成する

Excelからデータを差し込みたい部分に「テキストコンテンツコントロール」を挿入して、「品目」などの名前を付けておきます。
次に、繰り返しとなる項目の入った行(この場合は表の2行目)を選択して、「セクションコンテンツの繰り返しコントロール」をクリックすると、行が繰り返しコントロールで囲まれます。
出来上がった「顧客支給品預かり証テンプレート.docx」を任意のドキュメントライブラリに保存しておきます。

フロー

まずは、行が繰り返しになることについては考えずに作成してみました。
のりじさんのスライドを見ながら作ろうとしたのですが、Wordコネクタがどうしても見つからず、Copilotの力を借りました。
(あるじゃんコネクタ...とは思いました)

各コネクタのファイルの場所などの指定はいい感じに。
Wordのアクションでは、Wordのテンプレートで設定した項目が出てくるので、Excelの該当列を割り当てていきます。
繰り返しコントロールの中が展開されていない場合は、「+新しい項目の追加」を押すと出てきます。

割り当てが済んだら、明細行の横の「T(アレイ全体の入力に切り替える)」を 押すと、配列の形で表示されますので、これをコピーしておきます。

項目名が数字になっているこれって、何なんでしょうね?
ここは最初どうしたらうまくいくのか悩みましたが、テストして実行履歴を見て試すことで、思い通りの結果を得ることができました。それなりに解決することができたのは、多少なりとも配列というものを知っていたからだと思います。Copilotの助けも借りましたが、知識ゼロからでは途方に暮れていたんじゃないかなと思います。

明細行を作る

このままのフローでは行数分のファイルができてしまいますので、修正します。
配列の変数を作り、「配列変数に追加」を 「それぞれに適用する」の中に入れてやります。
配列変数のValueに、先ほどコピーして置いたWordの繰り返し部分を貼り付けます。

Wordコネクタの方は、「それぞれに適用する」から出して、配列変数に貼り換えます。

ファイルの作成のファイルコンテンツは、Wordコネクタの結果になります。

これで完成!

で、先ほど「配列を多少なりとも知っていた」なんて書きましたが、それは嘘です。何もわかりません。
このデータは、「顧客名」「受領日」は共通でその中に複数の明細が入っている形です。まるっといい感じに作成できるのではないかと思ったのですが、なんだかうまくいきませんでした。
今回はその場しのぎで、顧客名と受領日をそれぞれ配列に入れてFirst関数で1番目だけ使うということをしています。これじゃダメだってことはわかっているので、課題にしておきます。
フローの全体像はこんな感じになりました。

さいごに

複雑なフローは作れるようになりませんが、色々な方がブログや登壇等で発信してくださっていることを自分の仕事に合うように工夫して、使えるものができたときの気分はとっても良いものです。
自分の仕事ではこういう転記ものはほとんどなくなってきていますが、転記がとにかく嫌いなので見つけ次第駆逐しに行きたいです。そのためには力がいるのでこれからも精進していく所存であります。

CoEスターターキットを使ってみんとす ①インストール編

会社の環境戦略がやっと動き出しました。
CoEスターターキットのことはずいぶん前の勉強会で聞いて触ったことがありましたが、当時はあまり自分事になっていなかったのでもう一度最初からやってみます。びっくりするほど断片しか覚えていませんでした。

目的

まずは現状を知り、今後どのような取り組みが必要なのかを知るためのヒントの一つとして、CoEスターターキットを試してみる。

運用が大変という話は聞いていますが、敵を知り己を知るためにまずはやれることをやってみよう。永遠に続ける前提じゃないし、属人化も今のところ気にする段階ではありません。
色々な方がブログで画像付きで説明してくださっていますので、そちらをありがたく参考にしつつ、ベースはLearnを見ていきます。
マネージド環境を使った方がいい部分もあると思いますが、ユーザーにスタンドアロンライセンスが必要になるので、今はまだその段階ではありません。

Learn|CoE スタート キットを設定する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/guidance/coe/setup

最初に用意するもの

人間 : 私
Microsoft365の運用部分はある程度分かってると思う。Power Automate、Apps はそこそこの非エンジニア。
• グローバルテナント管理者
• Power Apps Premium、Power Automate Premium:申請中。とりあえず、開発環境 + Power Apps Community Plan でやってみる。できなかったらできないという実績になる。ずいぶん前の勉強会でやったことがあるのでできそうな気はする。
• Power BI Pro:あり。ですが、共有したい相手にはライセンスがない。
• Power BI Premium:なし。データエクスポートは使わないことにする。
ペルソナ
メールが有効なセキュリティグループを下記の3種類作成する。→ と書かれているが後の手順で Microsoft365グループで作成することが推奨されているので注意。
取りあえず、各グループの所有者とメンバーは全部私にしておく。
• 管理者ペルソナ : ppcoe
• メーカーペルソナ : ppmaker
• ユーザーペルソナ : ppuser
管理者としての個人
承認や通知などを送信する先としての個人。私。

Power Platform インベントリに使用するデータベース

インベントリ=在庫。環境、アプリ、フローのことと考えればよさそう。
2種類ある。
• データエクスポート:お勧めっぽいがPower BI Premium が必要なので除外。
クラウドフロー:中小企業向け。→ こちらを使うことにする。

Power Platform インベントリが10,000オブジェクト(環境、アプリ、フローの合計数)を超えるテナントではパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

アップグレード戦略と環境

毎月第1週に新しいバージョンがリリースされる。少なくとも3か月ごとにアップブレードすることを推奨。
テスト環境と運用環境を用意してテストするようにとのこと。そりゃそうか。とりあえずは1つの環境で進める。

環境の要件

Dataverse を使用する
既定の言語:英語
テスト環境は、ProductionEnvironment 変数を no に設定する → テスト環境からメール送信しないようになる。

環境のDLP

Microsoft系のコネクタなのでみんなビジネスにいる気がする。
とりあえず確認せずに進める。

ソリューションのダウンロード

所定の場所から CoEStarterKit.zip をダウンロードして解凍する。
Learnに各ファイルの概要が書いてあるのでふむふむと眺める。Power BIのテンプレートとかExcelとかが入ってる。ToolIcons が気になって開いてみたら猫がいた。

Learnを見ているとここで、「次のステップ:CoEスターターキットをインストールした後」となっていて、インストールがもう終わったことになっているのかと混乱する。
慌てず、「次回 手順:インベントリコンポーネントの設定」に進む。

インベントリ コンポーネントを設定する

インベントリはCoEの中心です。 アプリ、フロー、メーカーを理解し、作成される新しいアプリとフローを監視するための基盤を築くことができれば、この旅は最も有益になります。

旅と言われていますので、それなりの長さや困難を覚悟して臨むことにします。

CoEスターター キットを使用するには、CoEスターター キットをインストールした 環境 に Creator Kit をインストールする必要があります。

むむ? CoEスターターキットをこれから入れようと思っているのだが、前提としてCoEスターターキットがインストールされている環境がいるのか? Creator Kitとは何ぞ?
その後の「接続を作成する」もよくわかりません。
益森さんとギークフジワラさんの記事を参考にさせていただくことにしました。以下「参照サイト」と書かれているのはこちらの記事です。

CoE スターターキットセットアップウィザード (2022 年 12 月 CoE スターキット) を試してみた #PowerAutomate - Qiita
CoE Starter Kit をウィザードを利用しなから導入する方法 – 最初の作業 | ギークフジワラ

なるほど。Creator Kit というユビキタスな便利ツールがあるから使うとよいよということのようです。CeOスターターキットのためのものという訳ではないんですね。

Creator Kit

https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/guidance/creator-kit/overview
あらかじめコードコンポーネントを有効化しておくとのこと。

Creator Kitのzipをダウンロードするボタンがあったのでダウンロードしてみる。Learnには図が載っていますがよく見えないのでとりあえず何もせず。参照したサイトではAppSourceからインストールできるみたいなんだけどなと思いながら次の手順へ。

Creator Kit をインストールする

手動でインストールする方法と、AppSourceからインストールする方法があるとのこと。AppSourceからにする。
更に、コマンドとウィザードとがあるので、ウィザードを使用することにする。
環境を指定してインストール。

最新情報に更新して、全部「インストール済」になったが、インストールが終わったら上の黄色いところの表示が変わるという訳ではない。
「使用可能な更新プログラム」となっているものをポチポチ開いて更新していく。しなくてもいいのかもしれないけど念のため。結構時間がかかる。

Creator Kit を使用する

この中にキャンバスアプリのテンプレートやコンポーネントがあるので、アプリに展開して使えるらしい。ここは本題ではないので、Creator KitからCoeスターターキットに戻ることにする。

インベントリ コンポーネントを設定する(再び)

Learnは、寄り道をしていると戻る場所がわからなくなることがよくあります。
コア コンポーネント ソリューションをインポートする から続きをやっていきます。

CoEStarterKit.zip をダウンロードして解凍。
CenterOfExcellenceCoreComponents_x_x_x_xx_managed.zip をインポートするとのこと。

インポートが完了するまでに最大1時間、アップグレードに最大2時間かかる場合があります。

どうやってインポートするのかよくわからなかったので、ここでも参照サイトを見ます。
Power Apps > 環境をCoEに変更 >ソリューション > ソリューションをインポート で、上記zipを指定する。

HTTP with Azure AD がエラーになることはギークさんのサイトに記載されていて、解決方法も書いてありました。
なぜかサインインできませんでしたが、ブラウザのキャッシュクリアでうまくいってよかった。
環境変数は空白のままにすると書かれていたのでそのまま「インポート」。

20分くらい待つそうです。

インポート終了後に警告が表示されました。Learnには、若干文言は違いますが無視してよいようなのでそのまま続行します。
環境変数の警告も無視して進めます。

セットアップ ウィザードを使用してインベントリ コンポーネントをセットアップする

アプリ > CoE Setup and Upgrade Wizard を実行します。
つい癖でアプリ名をクリックして編集画面に行ってしまいますが、そちらではなく△から再生します。

ライセンスがないのでFailとなっているのだと思いますが、とりあえずこのまま進めてみます。

最初に用意した3つのペルソナを使うようです。
メールが有効なセキュリティグループと書いてあったのに、Microsoft365グループをお勧めされてます。確かにコミュニケーション手段としてTeamsを使う可能性があるなら、Microsoft365グループで作っておいた方がよさそう。なんてこった。→ Microsoft365グループで作り直しました。
ここはLearnで触れられていないので、このウィザードに従って進めなさいということなのでしょう。
翻訳と参照サイトの力をお借りして、それぞれ Configure Group に上記ペルソナを設定していきます。
groupの選択肢に先ほど作ったMicrosoft365グループが出てこないのでメールアドレスを設定しましたが、「Not configured.」の表示が消えません。
とりあえず放置して次に。

本番環境かどうかの設問だけ no にして、あとはデフォルトのまま。

データソースはクラウドフローを選択する(デフォルト)。

15分くらいかかるからたまにRefreshを押して確認せよ。→ Next
時間がかかると書いてある通り結構待つ。

すべてのフローがonになっていることを確認するとのこと。
トグルってよくわかんないんですよね...。この状態はoffだと思うのですが、クリックしてもonにできません。
Learnも、なんか違う話に進んでいるような気がします。
参考サイトの助けを借りますが、特に全部onにする必要があるわけではなさそうなので、次へ。
必要になったら設定することにしましょう。

これで完成なのかな?
後の手順は、アプリを共有して、Power BI のダッシュボードを発行しておしまいのようです。
共有は取りあえず省略。
Learnに戻ります。

CoE 管理コマンド センター アプリを設定する

メッセージセンターの更新を確認できるアプリを作る手順のようです。気になりますがとりあえず割愛。

監査ログ ソリューションを設定する

クラウドフローを選択しているので、監査ログと同期するためにこの手順が必要っぽい。
とりあえず飛ばして先に進みます。

Power BI ダッシュボードを設定する

LearnとYouTubeへのリンクが貼ってあります。
これも後でやることにします。

セットアップウィザードの完了

とりあえず、セットアップが終わりました。

監査ログからのテレメトリは、CoEスターター キットをセットアップした瞬間から保存されます。 時間が経つにつれて、28日を超える傾向を特定できるようになります。

環境変数

Power Appsのアプリ画面に戻ってみると、環境変数を更新する必要があるとの表示が出ています。 Learnの「すべての環境変数」と見比べてみましたが、オプションの項目や、上記手順内で後でやることにした項目に関連するもののようでした。
管理者のメールアドレスだけ登録して、あとは必要なときになったら確認することにします。

とりあえずセットアップは終わりましたが、どう使っていくのかのイメージがまだ全然できません。
ここからが本番です。引き続きやっていきます。

ここまでの感想

いやいやいやこれは大変。
これからPower Platform戦略をやっていこうという段階で、ここまでできる人が社内にいるものなのか。
おそらく多くの中小企業では情シスが担当することになると思います。担当者が複数いない場合もあるでしょう。当たり前ですが、ちょっとしたアプリ作成者レベルの知識では足りません。
参考サイトには大変助けられました。参考サイトを見てそのまま真似すればセットアップは終わらせられると思います。
しかし、セットアップはゴールではありません。
これから先もLearnを読みながら進めていく必要があると思いましたので、参考サイトに助けてもらいながらLearnをベースにするという方法をとりました。
まずは見える形・触れる形にしてから考えます。やっと第一歩を踏み出しました。

とりあえずはライセンスがないので予習として開発環境で一通りやってみました。ライセンスを貰ったら改めて環境を立てて作成するのが本番です。
上記内容との差異や気づいたことがあれば追記します。

謝辞および参考サイト

お世話になっております。

もくもくぱんだちゃん #09 - connpass

CoE Starter Kit をウィザードを利用しなから導入する方法 – 最初の作業 | ギークフジワラ

CoE スターターキットセットアップウィザード (2022 年 12 月 CoE スターキット) を試してみた #PowerAutomate - Qiita

リアル会議での画面共有(セカンドモニタ利用)

Teams会議では、タスクバーを表示しないセカンドモニタの画面を共有することで、共有画面に通知が表示されないようにしたり、スライドとデモの切り替えをしやすくするのが一般的になっていると思います。
リアル会議の時はプロジェクタとノートPCをHDMIで接続することがありますが、拡張にしてプロジェクターの画面を見ながら説明するのも大変ですし、複製にして1画面になるのも使い勝手がよくありません。
リアル会議ではどうしたらいいのかちょっと悩んだので、備忘録として書いておきます。
ただの設定なので結論を書くだけですが。

用意するもの

① PC
② セカンドモニタ
③ プロジェクタや大型モニタなど共有用モニタ

設定

1.①と、②③をそれぞれ接続します。
HDMIとか映像出力対応のUSB Type-Cとか。Type-Cが映像出力に対応していないPCもありますので、それぞれ個別に出力できることを事前に確認しておくとよいでしょう。
2.ディスプレイ設定を開きます。
3つ以上のディスプレイがある場合、「表示画面を拡張する」のプルダウンで、「デスクトップを2と3に複製する」といった表示が出てきます。どのディスプレイが1,2,3なのかを「識別」で確認します。
この場合、セカンドモニタが2、プロジェクタが3なので、「デスクトップを2と3に複製する」を選択します。

これで、手元で見ているセカンドディスプレイの画面が会場の皆さんに共有されます。

Teams会議にした方が会場で参加している人も手元で画面を表示できて便利な気もするのですが、あえてTeams会議にはしたくない、会場の画面を見てほしい、という要望があったので調べました。
実はこれを調べるまで「デスクトップを2と3に複製する」なんて設定は知りませんでしたので、何かしらどなたかのお役に立てればと思います。