トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

祝・一周年!日光の天然氷を使った、羽のようなかき氷:千葉・柏「三日月氷菓店」

今週のお題「冷たくておいしいもの」←せっかくなので今週のお題に載ってみる。トーキョーウジキントキ全体がお題に答えてる感じですが…(笑)

「三日月氷菓店」
千葉県柏市柏1-5-5 2F TEL:04-7162-3404 営業時間:11時〜18時、火曜休

去年食べてご紹介していなかったかき氷、最後の1つになりました。「2010年に初めて行ったお店の中で、一番好きなところはどこ?」と聞かれたら、わたし(ayano)の場合はここ*1。


千葉県は柏にあるかき氷専門店(!)「三日月氷菓店」。手前は氷あんず、奥は黒みつ。日光で天然氷を作っている蔵元、三ツ星氷室の氷を使っています。氷あんずは1æ—¥40杯限定、あんずの実を丁寧にしぼってシロップにしたもの。

三日月氷菓店の特徴は、日光の天然氷を使っていることともうひとつ、季節ごと、旬の生の果物から作ったシロップを使ったかき氷を出していること。今のシーズンはなんといっても、これかな、と。


氷すいか。


淡いピンク色の塩が添えられて、一口食べると「あ!すいか!」と思います。今年は8月1日までの提供ということなので、食べたい方は急いでくださいね!


抹茶の緑が映えて氷が羽のよう!美しい〜。かきかたが美しいかき氷は食べてもおいしいもの。ここで宇治金時や宇治抹茶を食べる度に、京都「ぎょくえん」を思い出します。

三日月氷菓店は2010年にオープンして、今年で一周年。埜庵に続く、日本で二番目の(おそらく)かき氷専門店です。かつて埜庵ができたときに「夏しか売れないかき氷で、通年のお店が成り立つのだろうか」と心配したのは、きっと私だけじゃないはず。埜庵だけでもすごいのに、三日月氷菓店もまた、一年通して営業されてます。

天然氷に果物のシロップ……と書くとどうしても埜庵を思い出してしまうんですが、同じ果物を作っていても、実際にはまったく違うかき氷なところが面白いなぁ、と、どちらも大好きな私は思うのです。たとえば上のすいか氷。埜庵のすいか氷と三日月氷菓店のすいか氷では見た目からして違います(味ももちろん)。かき氷って、奥が深いなぁ。

ここからは、今年の写真を。

今年の初夏、1杯500円で提供されていたプラムの氷。爽やかでおいしかった〜!


ここのかき氷は、中にアイスが入っていて練乳が必ず添えられてくるのがポイント。プラム、そのままのほうがおいしいんじゃないかなあと思ってたんですが、食べてみたらアイスや練乳との相性がよくて、食べながら「おお!」と思っていたのでした。


氷めろん。果物のメロンそのまんまの香り、甘み。メロンシロップのかき氷とはまるで別物です。

実は三日月さん、独立してお店を構えたのは2010年ですが、数年前からいろんな形態でかき氷を出されていました。最初(2008年)は夏場の昼だけラーメン屋さんを借りて営業したり(記事)、その後はカフェを間借りして夏場だけ期間限定で営業したり。そういえば当初は、使い捨てのプラカップにスプーンだったんですよね。懐かしい……!

初めて食べた時から、いつも食べる度に「前よりおいしくなってる!」と思うのが三日月さんのスゴイところ。これからも多分、空いてる時を狙ってかき氷を食べにいくと思います。そう、かき氷専門店が登場したおかげで、かき氷好きは「ハイシーズンを避けて氷をゆっくり食べに行く」ということができるようになったのです。これって、実はものすごく大きな変化。そういう意味でも、埜庵&三日月氷菓店の存在は大きいなぁ、と思うのです。

*1:そういえば、震災後に最初に行ったかき氷のお店もここでした。