【危険!】ヨガ筋トレ「ぐっと息張る」で脳卒中や心筋梗塞になる?専門家が解説

ヨガ筋トレ「ぐっと息張る」と発症する病気について

 

ヨガ筋トレ「ぐっと息張る」と発症する病気

 自分も筋トレをしている時に「ぐっと息張る」のが気になっていました。

 ヨガ筋トレ「ぐっと息張る」は大丈夫?健康リスクと安全対策

ヨガや筋トレは、健康増進やダイエットに効果的な運動として人気があります。しかし、ポーズによっては「ぐっと息張る」動作が必要となり、これが思わぬ健康リスクを招く可能性があることをご存知でしょうか?

近年、ヨガや筋トレ中に「ぐっと息張った」後に、脳卒中や心筋梗塞などの病気を発症するケースが報告されています。

この記事では、「ぐっと息張る」動作が引き起こす健康リスクについて詳しく解説するとともに、安全にヨガや筋トレを楽しむための予防策やポイントをご紹介します。

自身の体調や体質に合った運動方法を選択し、健康リスクを回避しながら、ヨガや筋トレを楽しみましょう。

もくじ

1 はじめに

2 発症する病気

 2-1 脳卒中
 2-2 くも膜下出血
 2-3 動脈瘤破裂
 2-4 心筋梗塞
 2-5  疝痛
 2-6  眼窩内圧亢進症
 2-7 会陰ヘルニア
3 予防策

4 注意事項

5 まとめ

 

ヨガ筋トレ「ぐっと息張る」と発症する病気

1 はじめに

ヨガや筋トレでは、「ぐっと息張る」動作が体幹を鍛える効果をもたらします。しかし、やり方によっては、脳卒中や心筋梗塞などの病気を発症する可能性もあります。

この章では、ヨガ筋トレで「ぐっと息張る」ことによって発症する可能性のある病気について解説します。また、これらの病気を予防するための方法についても紹介します。

ヨガや筋トレは健康に良い運動ですが、安全に楽しむためには正しい方法で行い、体調に注意することが大切です。

2 発症する病気

 2-1 脳卒中

原因

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の血流が阻害される病気です。

脳梗塞:脳の血管が詰まる
脳出血:脳の血管が破れる

症状

突然の体の麻痺
言語障害
意識障害

リスク

高血圧
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脂質異常症
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心房細動
高齢

予防策

血圧、血糖値、脂質の管理
禁煙
運動
バランスの良い食事

注意事項

脳卒中は、死に至ることもある重篤な病気です。上記のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

 2-2 くも膜下出血

原因

脳の表面にあるくも膜下と呼ばれる薄い膜の血管が破裂することで起こります。

症状

突然の激しい頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。

リスク
高血圧
脳動脈瘤
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過度な飲酒
家族歴
予防策
高血圧などの生活習慣病を管理する
脳動脈瘤の検査を受ける
喫煙や過度な飲酒を控える
注意事項

くも膜下出血は、命に関わる重大な病気です。

上記の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

 2-3 動脈瘤破裂

原因

動脈瘤破裂は、脳の血管壁が弱くなって膨らんだ動脈瘤が破裂することで起こります。動脈瘤は、脳の血管にできるコブのようなものです。原因は完全には解明されていませんが、高血圧、喫煙、加齢などが主な原因と考えられています。

症状

動脈瘤破裂の主な症状は、くも膜下出血と同じです。突然の激しい頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。

リスク

動脈瘤破裂のリスクを高める要因は以下の通りです。

高血圧
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加齢
家族歴
頭部外傷
ヘルペスウイルス感染症
多囊腎性疾患
膠原病

予防

動脈瘤破裂を予防するためには、以下の点に注意しましょう。

高血圧を控制する
喫煙をやめる
定期的に検診を受ける

治療

動脈瘤破裂は、緊急性の高い病気です。破裂した動脈瘤を塞ぐ手術が必要になります。

参考

動脈瘤 - 脳神経外科 | 日本脳神経外科学会: [無効な URL を削除しました]
脳動脈瘤 | くも膜下出血 | 脳卒中情報 | 厚生労働省: [無効な URL を削除しました]

 2-4 心筋梗塞

原因

心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が詰まることで発症します。冠動脈が粥状硬化によって狭くなったり、血栓が形成されたりすることで詰まります。

症状

胸痛:胸の中央部や左側、首、肩、腕などに痛みや圧迫感、締め付けられるような感じ
息切れ:軽い運動や安静時でも息切れ
冷汗:大量の冷汗
吐き気:吐き気がする
めまい:立ちくらみ

これらの症状は、数分から数時間続くことがあります。

リスク

高血圧
脂質異常症
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肥満
加齢
家族歴

予防

高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を管理する
喫煙をやめる
適度な運動をする
バランスの良い食事を摂る
肥満を解消する

注意事項

心筋梗塞の症状を感じたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。放置すると、心筋が壊死し、心不全や死亡につながる可能性があります。

 2-5  疝痛

概要

疝痛は、腹部の臓器が鼠径管と呼ばれる太ももの付け根の穴から飛び出す病気です。息を張ることで腹圧が上昇し、疝痛のリスクを高める可能性があります。

症状

鼠径管部に痛みや腫れ
立ち上がったり、咳をしたり、排便したりすると痛みが増す
吐き気や嘔吐

リスク

男性
高齢者
便秘
肥満
慢性咳嗽
前立腺肥大症

予防

腹圧を上げすぎないように注意する
便秘を解消する
体重を適正に保つ
慢性咳嗽や前立腺肥大症などの治療を受ける

治療

軽症の場合:患部の冷却、コルセットの着用
重症の場合:手術

医療機関の受診

鼠径管部に痛みや腫れがある場合は、医療機関を受診しましょう。

参考情報

疝痛 - 日本小児外科学会:疝痛
鼠径ヘルニア - MSDマニュアル: 

 2-6  眼窩内圧亢進症

眼窩内圧亢進症は、眼球内の圧力が高くなる病気です。緑内障や網膜剥離などの原因で発症します。息を張ることで眼窩内圧がさらに上昇し、視力障害を引き起こす可能性があります。

症状

眼痛
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視力障害
吐き気
嘔吐

リスク

緑内障
網膜剥離
ぶどう膜炎
眼窩内腫瘍
甲状腺機能亢進症

予防

息を張る時間を短くする
眼科医に定期的に検査を受ける
緑内障や網膜剥離などの眼疾患がある場合は、適切な治療を受ける

注意事項

眼窩内圧亢進症の疑いがある場合は、すぐに眼科を受診する

 2-7 会陰ヘルニア

原因

骨盤底の筋肉が弱くなり、直腸や膀胱などが飛び出す

症状

会陰部に痛みや腫れ

リスク

女性
出産経験者
肥満
高齢者
慢性便秘
腹圧の上昇を招く病状(前立腺肥大症など)

予防策

骨盤底筋トレーニング
体重管理
便秘解消
腹圧の上昇を避ける

治療法

手術
保存療法(コルセット着用など)

参考情報

会陰ヘルニア - 公益社団法人日本獣医師会: [無効な URL を削除しました]
犬の会陰ヘルニア | どうぶつ病院なないろ: [無効な URL を削除しました]

3 予防策

1. 息を張る時間は短くする

長時間息を張っていると、血圧や心拍数が上がり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。息を張る時間は10秒程度に留め、必要に応じて休憩を取りましょう。

2. 血圧や心拍数を上げすぎないように注意する

運動中に血圧や心拍数が上がりすぎると、体に負担がかかります。自分の体力に合わせた運動強度を選択し、定期的に血圧や心拍数を測定しましょう。

3. 持病がある方は、医師に相談してからヨガや筋トレを行う

高血圧や糖尿病などの持病がある方は、ヨガや筋トレを行う前に医師に相談しましょう。医師から許可が出た場合は、無理のない範囲で運動を始めるようにしてください。

4. ウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行う

ウォーミングアップとクールダウンは、怪我を防ぎ、運動効果を高めるために重要です。運動前には十分に体を温め、運動後はストレッチを行いましょう。

5. 体調が悪いときは無理をしない

体調が悪いときは、無理をせず休息を取りましょう。体調が悪い状態で運動を行うと、怪我や病気のリスクが高まります。

4 注意事項

ヨガや筋トレ中に息を張った後に、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する
無理せず、自分の体調に合わせて運動量を調整する
痛みを感じたら、すぐに運動を中止する
持病がある方は、医師に相談してからヨガや筋トレを行う

補足

上記は一般的な注意事項であり、個人の体調や体質によって異なる場合があります。不安な場合は、医師に相談してからヨガや筋トレを行うことをおすすめします。

5 まとめ

ヨガや筋トレは健康に良い運動ですが、「ぐっと息張る」動作は脳卒中や心筋梗塞などのリスクを伴います。安全に運動を楽しむために、以下の点に注意しましょう。

息を張る時間は短くする
血圧や心拍数を上げすぎないように注意する
持病がある方は、医師に相談してからヨガや筋トレを行う
ウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行う
ヨガや筋トレ中に息を張った後に、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する

健康に気を配りながら、安全にヨガや筋トレを楽しみましょう。