huuchiの音楽論文案内

音楽関連の論文案内ツイートを記事にまとめています。一部、論文化されていない研究の紹介も含みます。

女性歌手が録音音声とブレンドする際の持続音におけるビブラートの同期

『女性歌手が録音音声とブレンドする際の持続音におけるビブラートの同期』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

歌声におけるビブラートとは、声のピッチ,強度,音色の変調と定義できる。グループ歌唱とソロ歌唱を比較し、グループ歌唱での声のブレンドのためのビブラートの同期について検証した。


アルトからソプラノまでの声域を持つ女性歌手に、(1)ソロで歌うこと、(2)異なるブレンド条件で録音済みの音声にブレンドして歌うこと、を依頼した。


結果、ブレンド条件では、歌手はビブラートのパラメータ(速度,振幅,速度の変動,振幅の変動)を変化させた。更に、歌手は高いレベルでビブラート同期を達成でき、これは歌手の元々のビブラートの速度の規則性と負の相関関係にあった。


結論として、ビブラートの同期がブレンドのための意識的/無意識的な戦略なのかは、未だ不明であるが、この研究はこの現象の存在を示す証拠を新たに提示した。


vibrato rate:ビブラートの速さ
vibrato extent:ビブラートの振幅(深さ)
vibrato jitter及びvibrato shimmer:共にビブラートの規則性の尺度であり、vibrato jitterは速度の変動を、vibrato shimmerは振幅の変動を表す。

 


元ツイート:

 

 

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成人の頭頸部および咽頭の変化ー22歳から42歳までの縦断的セファログラム研究.パートI:頭頸部および舌骨の形態学的変化

成人の頭頸部および咽頭の変化ー22歳から42歳までの縦断的セファログラム研究.パートI:頭頸部および舌骨の形態学的変化

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

10歳ずつ年齢が異なる成人男女(男性26人,女性24人)の3つの年齢群の、頭頸部の形態及び舌骨の位置の変化を調査。


加齢に伴い、男女共に、前顔面高及び後顔面高が増加、下顎前突が減少、女性のみ下顎平面角が増加した。また、加齢と共に男女とも舌骨はより下方に位置し、頭部姿勢の経時的変化も男女同様だった。


anterior facial height=前顔面高(N-Me:ナジオンーメントン間)
posterior facial height=後顔面高(S-Go:セラーゴニオン間)
mandibular plane angle=下顎平面角(MPA):オトガイの下端と下顎角を結ぶ線とフランクフォルト平面(眼耳平面)のなす角度


ナジオン:鼻骨前頭縫合の最前点
メントン:下顎骨の最下点
セラ:蝶形骨トルコ鞍の中心点
ゴニオン:下顎下縁平面と下顎後縁平面がなす角の二等分線が下顎角部外形線と交わる点


セファログラムの計測点について分かりやすいページ>

http://www.pluto.dti.ne.jp/tomisawa/ortho/orthocephalo.htm

 

元ツイート:

 

 

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3DCTを用いた日本人屍体における舌骨と下顎骨の形態学的特徴の関連性

 

『3DCTを用いた日本人屍体における舌骨と下顎骨の形態学的特徴の関連性』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

舌骨と下顎骨の解剖学的特徴を日本人101人(67〜101歳)の屍体で調査。対称性U型及び非対称性の舌骨の割合は、対称性V型と比べて低く(それぞれ14.9%,15.8%,69.3%)、男女間に有意差は無かった。


高齢屍体における舌骨体と大角の癒合の、両側非癒合率は22.7%、両側完全癒合率は51.5%だった。


非癒合群では舌骨と下顎骨の大きさ(長さと幅)に強い関連が見られたのに対し、完全癒合群では中程度の関連が見られた。この結果は、舌骨と下顎骨の運動の協調が、接合部の状態に依存している可能性を示唆している。


尚、舌骨の形状による分類は、Leksanら(2005)による方法が用いられた。舌骨大角の長軸間の角度が25°未満のものを対称性U型、25°を超えるものを対称性V型に分類した。左右の大角長に10%以上の差があるものを非対称型とした。


元ツイート:

 

 

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内転型痙攣性発声障害に対する筋神経切除術:長期成績,合併症および再発

『内転型痙攣性発声障害に対する筋神経切除術:長期成績,合併症および再発』

https://www.kyorin-medicalbridge.jp/academicinfo/laryngoscope/files/lar2512.pdf

*登録済み医療資格者のみ閲覧可


“内転型痙攣性発声障害(AdSD)に対する甲状披裂筋の内視鏡下筋神経切除術(EMN)の長期的な治療成績を,音声成績,副作用および再発に重点を置いて評価”


“患者48例に甲状披裂筋のEMNを最大3回施行”“音声成績は,30項目のVoice Handicap Index(VHI-30)質問票および主観的(患者報告による)判定を用いて評価”


“38例(79.2%)が成功と判断された”“VHI-30スコアの中央値は97(治療前)から26(治療後)まで低下”“術後の主観的改善率の中央値は88.5%”
“高い成功率を得るためには最大3回の施術が必要となる可能性があるものの,甲状披裂筋のEMNは,低い合併症発現率で,音声機能の高い改善を期待できる”


原著:Submucosal Thyroarytenoid Myectomy with Arytenoidectomy in Treating Bilateral Vocal Fold Immobility

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39503468/

 

 

元ツイート:

 

 

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甲状軟骨上角の片側性過長:症例報告

 

『甲状軟骨上角の片側性過長:症例報告』

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39540690/

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

甲状軟骨上角過長症は極めて稀であり、病因は不明である。この研究では片側性過長の症例を提示する。


10年に渡り、繰り返し左咽頭部に不快感を覚えており受診した56歳男性。食事の開始時と左を向いた際に咽頭痛が発生。左下顎角下1cmに境界明瞭で可動性のない楕円形の硬い物体が触知された。頚部CTで甲状軟骨の左上角の過長が示された。


甲状軟骨の左上角の外科的切除を行い、術後6ヶ月経過観察したところ、症状は消失した。


元ツイート:

 


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甲状軟骨上角無形成症:法医学上重要な稀な変異

 

『甲状軟骨上角無形成症:法医学上重要な稀な変異』

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

右片側性,左片側性,両側性の3通りの甲状軟骨上角無形成症の症例報告。甲状軟骨の上角と下角及び舌骨の大角と小角は、頸部に外力が加わった際に損傷を受けやすいため、法医学者による剖検時に注意深く観察される部位である。


喉頭舌骨複合体に解剖学的多様性が存在する場合、正確な剖検が困難になることがある。法医病理学者は、頭頸部領域の損傷や病理について判断する際に、喉頭舌骨複合体の大きさや形状の多様性に精通していることが重要である。


甲状軟骨上角無形成症は、骨折やその他の外傷性疾患と誤診される可能性があるため、法医学上重要な疾患である。


症例1:
交通事故に遭い死亡した7歳男児。剖検では右甲状軟骨上角が完全に欠損していた。喉頭外傷や頚部軟部組織出血の所見は認められなかった。右甲状軟骨板と右舌骨大角の間には、大きな麦粒軟骨が存在していた。


症例2:
死因は心不全と診断された65歳男性。剖検では、両甲状軟骨上角の完全無形成が観察された。両外側甲状舌骨靭帯には大きな麦粒軟骨が存在した。


症例3:
死因は心不全と診断された87歳女性。頚部郭清の結果、左甲状軟骨上角が完全に欠損していることが明らかとなった。喉頭周囲の軟部組織には麦粒軟骨は存在しなかった。


甲状軟骨を含む喉頭構造の解剖学的変異は幅広いため、甲状軟骨骨折の正確な診断は困難である。甲状軟骨の発生異常(先天異常)の有病率は4.8%〜29.5%と報告されている。
右甲状軟骨上角の欠損は、左上角の欠損よりも稀であることが、これまでの剖検観察で示唆されている。


麦粒軟骨は甲状舌骨靭帯に埋没しており、円形の滑らかな形状で、直径は数mmに達する。麦粒軟骨の知識は、頸動脈アテロームや、その他の喉頭周囲軟部組織の異栄養性石灰化との鑑別に役立つ。


*本文の最後の方に、甲状軟骨上角欠損と麦粒軟骨の存在の併存は、症例1及び3に存在したと書かれていますが、正しくは1及び2です(症例のナンバリングを途中で変更したのかもしれません)。

 

agenesis of the superior cornua of the thyroid cartilage=甲状軟骨上角無形成症(正式な訳語不明)
*cornuが単数形、cornuaが複数形です。

 


元ツイート:

 

 

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英語とフランス語のバイリンガルにおける言語間のピッチの差異:ティモシー・シャラメとリリー=ローズ・デップ

 

『英語とフランス語のバイリンガルにおける言語間のピッチの差異:ティモシー・シャラメとリリー=ローズ・デップ』
https://www.semanticscholar.org/paper/Cross-Linguistic-Pitch-Differences-in-English-and-Depp-Bellino/cba7cbcc067f567015eb88e00e0a73b09b2bd663


英仏のバイリンガル俳優であるティモシー・シャラメとリリー=ローズ・デップに焦点を当て、バイリンガルが言語によって平均ピッチを変えているかを検証した。


この研究では、この二人の英語とフランス語のインタビューを用いて、彼らのF0を測定した。両者とも、フランス語のF0は英語より高く、使用する音域が狭いことが分かった。


シャラメの英語の平均ピッチは129.48Hzであり、これはアメリカの男子大学生の平均ピッチが123Hzであるという先行研究と(概ね)一致している。シャラメのフランス語の平均ピッチは144.98Hzであり、英仏の言語間のピッチの差異は統計的に有意だった。


英語からフランス語へのこのF0の上昇は、英語話者はスペイン語話者よりF0が低いという先行研究とも一致している。スペイン語とフランス語の強い言語的結びつきを考慮すると、英語に対するフランス語のピッチが同等のパターンに従うと推測するのは合理的である。


デップの平均ピッチは、英語では191.55Hz、フランス語では223.00Hzだった。


このF0の違いは、この二人において英語とフランス語を話す際にピッチ差があることを示しており、今後の研究では、同じような結果がより大規模なサンプルサイズでも示されるかどうかを分析できると考えられる。


元ツイート:

 

 

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