honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「ミッション:モーニングブルードラゴン」

あれから引き続き考え、一応の結論に達しました」
「む」
朝青龍起死回生の妙手です」
「そはいかに」
「外国人記者クラブで緊急会見を開くんですよ」
「ほう」
「でもって、こうぶちかますんです。『私がなぜ祖国に帰ることに執着するのか?それは私が無理やり連れてこられたからなのです!』と」
「ドルジが?日本に?」
「そう、モンゴルで羊飼いとして平和に暮らしていた心優しい少年ドルジが、海を越えてやってきた屈強なスモウレスラーたちに強制的に連行され、
異国の地で裸の男たち相手に取りたくもない野蛮な八百長格闘技『スモウ』を無理やり取らされ、
やがて凶悪なヨコヅナに改造されてしまうストーリーを涙ながらに語るんです!」
「徴用制だったのか」
「皆、騙されているんだと。国技を守るためと称して悪辣な人権侵害が行われていると」
「よくわからんが、逃げられないのか」
「家族を人質に取られてますし、マゲに仕込まれたアンテナによって動向は常に監視され、ちょっとでも規定を外れた行動を取ると物陰に潜んでいるニンジャリキシ集団が情け容赦ないツッパリを浴びせてくるんです」
「の割には自由奔放にふるまってた気がするが」
「あれはスモウ協会に差し向けられたゲイシャに幻覚剤入りテンプラを食べさせられたせいです」
「それでよく会見にこぎつけたな」
「それはもう、モンゴル政府より派遣された諜報チーム・通称『蒙古班』の取り組みのおかげで」
「日本人の力士観を揺るがす大スキャンダルに発展するな」
「ええ、『力士認識問題』として語られることになります」
「力士教科書も全面改訂か」