HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、ちょっとだけ得意な文章とイラストで自由に記録していきます。

1月4日 ミニストップは永遠に

土曜日、

 

 

普段の週末よりも時間がある今週末。以前、通っているヘアサロンの店長さんから、東日本橋エリアが面白いと聞いていたこともあり、行ってみることにした。

このエリアは、人形町小伝馬町、そして明治座がある浜町エリアということで、年末年始は結構盛り上がると聞いていた。人形町には有名な、甘酒横丁もある。更に、人形町の目と鼻の先には水天宮があり、初詣に多くの人が参拝するとも聞いていた。

確かに興味深いけど、三が日は避けた方がいいな。そう思って今日、しかもだいぶ暗くなってから訪問してみた。

結論、甘かった。

三が日は過ぎているけれど、多くの人が明日まで休み。つまり、普段の土曜日の夜と変わらないのである。土曜日の夜なんて、一番盛り上がるタイミングじゃないか。

人混みが嫌いな僕は、グルっと界隈を回って、早々に離脱した。このエリアからだと、一番近いJRの駅は神田駅もしくは秋葉原駅である。

三越前界隈でちょっと買い物がしたかったので、神田駅方面に向かうことにした。

人混みの中を進んでいる時は気づかなかったけれど、閑散とするオフィス街を歩いていると、自分の体が冷え切っていることに気が付いた。

コンビニで温かい飲み物でも買っていこう、そう思って一番近くにあったミニストップに入店する。

考えてみたら、ミニストップに来たのは半年ぶりくらいかもしれない。都内だとあまり店舗がなくて、コンビニと言えば、だいたいセブン・ファミマ・ローソンである。

なんか懐かしさまで感じはじめて、ちょっと店内を物色してみた。すると、一人の男性がレジの前で店員さんを呼んでいる光景が目に入った。オフィス街にあるコンビニで、かつセルフレジも導入しているくらいだから、週末夜のシフトは最低限の人数で回しているのだろう。なかなか人が出てこないようだった。

それでも十秒後くらいには店員さんが登場。

「ソフトクリーム一つと、なめらかプリンパフェ一つと、あとホットコーヒーの一番小さいやつをください」

なるほど、そりゃあセルフレジじゃ会計できないわけだ。必死に待っていたのも納得だ。

ただちょっと待て。こんなに寒いのにソフトクリームって。しかもパフェまで一緒にって、ちょっとすごくないか。

キャリーケースに、地方の土産の紙袋を下げていたから、きっと帰省から帰ってきたのだろう。連れの人は誰もいなかったから、一人行動だったのかもしれない。ただ、持っている土産の数から推測するに、家族もしくは同僚に配るんだろうなと想像ができる。

先にホットコーヒーを飲みながら、ソフトクリームとパフェを待っているおじさんは、とっても幸せそう。というか、まだかなぁ~っていう感じでソワソワしている。

愛おしいではないか。

そしてソフトクリームとパフェが登場。持ち帰るのではなく、イートインでのお召し上がりだ。

クリックリの目が二つのスイーツを捉えて、何も言わなくても、幸せです、美味しいです、ということが伝わってくるそんな光景だった。

この一連の光景を目の当たりにして、とてもほっこりしてしまった。

このおじさまの素性は全く存じ上げないけれど、もしかしたら帰省先では実家の家族に囲まれて、家に帰ったら自分の家族に囲まれて、自分一人の時間がこの年末年始は取りづらかったのかもしれない。

こんなに寒いのに、あんなに幸せそうに、ソフトクリームとパフェをイートインするんなんて、本当にこの時を待っていたんだろうなぁと想像してしまった。

必要な時に、必要なものが手に入る。

まさに、これこそコンビニの神髄ではないか。ミニストップ、ちょっと存在感薄いけど、あっぱれだな。

ミニストップは永遠に残るだろう。