日曜日、
毎日ジョギングをしていると、自分の体の異変に簡単に気づくことができる。
いつもよりも軽やかに走れる時もあれば、やけに足が重い時もある、はたまた異常に汗をかくような時もあって、いつもとは違う何かに早く気が付くことができる。
一方で、毎日ではなく、たまにやることで自分のメンタルの変化や、心境の変化に気づくことができるものもある。僕の場合のそれは、本屋に出向くことだ。
久々に渋谷の本屋に出向く。大学生時代から、1か月に1回は必ず来ていた本屋だ。Amazonや楽天では売っていない、ここだけで販売されている本、著者のサイン本などのオンリーワンの本をはじめ、美術や建築、デザインやファッション、そして輸入本など、渋谷という立地ならではの本がたくさん販売されていて、僕はすごく好きだ。
30歳を超えたあたりから、渋谷の喧騒にだんだんと耐えられなくなっているのだけれど、この本屋だけはいつも静かだ。
今日も、約1か月ぶりに定点観測にやってきた。たしか前回は、広告コピー系やマーケティング周り、それからイラスト年鑑みたいなデザイン系の本に惹かれた覚えがある。
今回も、それらのコーナーの前に立ち寄ってみるものの、なんだか特に心が反応しない。どうやら、今日の自分はそういう気分ではないらしい。
この時期になると、2024年の年間売り上げランキングコーナーが設けられていて、そこも立ち寄ってみる。
なるほどなるほど。読んだ、読んだ、読んだ、、、。うーん、そうかー。という感じ。特にテンションが上がらない。
その後、哲学、エッセイ、人生観、仕事論、みたいなコーナーをプラプラと歩いていると、いくつか惹かれる本があった。
『あやうく一生懸命生きる生きるところだった』
『過去の握力 未来の浮力』
『生きのびるための事務』
『明けないで夜』
ここら辺の本が光って見えた。
分かっている、ここ最近の僕はどちらかというとちょっと疲れている。昨日の日記にも書いたように、なぜここまで頑張っているのか、わからなくなってしまう瞬間がけっこうある。
年末は忘年会みたいな、一瞬だけガッとテンション上げて盛り上がる、みたいな瞬間が多いから、余計落ちる時はとことん落ちる。
そんな僕に対して、「そんなんじゃダメだろ!一流は違うぞ!」みたいな強者の本ではなくて、「そういう自分を大事にしてあげよう」と寄り添ってくれるような本が、今はどうやら自分に囁きかけてくるようだ。
全て近所の図書館にあることが分かったから、今日は買わなかったけれど、一度読んでみて自分に浸透してくるようだったら、今の僕の感情を将来のいつかに残しておくためにも、その証としてこれらの本を買おうと思う。
書店は、僕の心のバロメーターである