無課金DTMerの強い味方である、DrumMic’a。
とても良いドラム音源なのですが、使うにあたってちょっとした注意点があるので、ここで紹介しておきます。
ついでにCakewalkでのパラアウトの設定も紹介しますね。
パラアウト時の注意点
パラアウトするときに気を付けなければならないこと。
それは、KONTAKT側のアウトプット1に、リバーブ成分が乗るということ。
DrumMic’aにはデフォルトでリバーブが付いています↓
このリバーブ成分が、Kontaktのアウトプット1に入っているので、注意。
バスドラのインマイクのアウトなんかをここに設定してしまうと、あとの処理が大変になってしまいます。
なので、アウト1には何も設定せずにルームマイクとして使うか、オーバーヘッドをここに設定してローを切るかという二択になりますね。
自分の場合は、前者で対応しています。
ルームマイクを使わない方は、リバーブを完全に切ってしまっていいと思います。
スネアのブリードについて
オプションに、こんな項目があります。
Snare bleed。
これは、スネアのマイクに被ってくるバスドラやハイハットの量の調整……というものではありません。
DrumMic’aの場合は、マイクの被りという意味のブリードではなく、バスドラが鳴った際にスネアのスナッピーが共振する「ブリード」という意味になります。
……まぁ、丁寧に音作りされている方はすぐに気づくものだと思いますが、雰囲気で設定している方は勘違いしている可能性があるので、設定を一度見直してみてください。好みの音に近づける可能性があります。
パラアウトの設定
ここからは、自分が使っているパラアウトの設定方法について書いていきます。
趣味’転々のほうで一度紹介しましたが、その時と設定が変わっているところもあるので、改めて紹介します。
Kontaktのミキサーの設定
まずは、Kontaktを立ち上げて、ミキサーの設定をしていきます。
Outputsの右にある+をクリック。
ここで、モノトラック4つと、ステレオトラックを5つ作成します。
Quantityで追加するトラック数を、Number of channelsでモノかステレオかを指定できます。
追加したら、分かりやすいようにトラック名を付けて整理↓
モノトラックにはバスドラとスネアを設定します。その他をステレオでアウト。
上で書いたように、DrumMic’aのOut1にはリバーブが入っているので、注意してください。
Roomと設定しておくのがベターでしょう。
これをプリセットとして保存します。
Presets/Batch Configurationをクリック。
そして、Save current output section state as default for →All Formatsとクリック。
これで、ミキサーのセッティングがデフォルトとして保存されます。
ここまでやったら、一度Kontaktを立ち上げなおします。
立ち上げなおさないと、DrumMic’a側でアウトプットの設定ができません。
DrumMic’a側の設定
Kontaktを立ち上げなおしたらDrumMic’aの設定をしていきます。
Optionをクリック。
Individual Outputsで、アウトプットを割り振っていきます。
これでKontakt側の設定は終わり。
Cakewalk側の設定
まずは、オーディオトラックを10個追加して、分かりやすいように名前を付けます。
この時に、右上のプルダウンメニューが「Custom」になっている場合は、「All」に設定しておきます。
ここから、各々のインプットの設定をしていきます。
まずはRoom。
インプットのプルダウンを開き、Kontakt1からRoomのStereoを選択。
これで、DrumMic’aのリバーブのみが、CakewalkのRoomトラックに出力されます。
このようにしてアウトプットを設定していくのですが、バスドラとスネアはモノで出力しているので、「Kt BD:Left(mono)」をCakewalkの「BD」トラックに、「Kt BDR:Right(mono)」をCakewalkの「BDR」トラックに……という風に、モノのアウトを設定していきます。ここがちょっとややこしいので、ご注意ください。
「Kt BD/Kt BDR:Stereo」を選択してしまうと、BDが左・BDRが右から聞こえるステレオトラックができてしまいます。
これではパラアウトしている意味がありませんね……
スネアも同様です。
全てアウトプットを設定し終えたら、各々ミュートしたりソロにしたりして、ちゃんとパラで出せているかをチェック。
これで設定完了です。
これらの設定を毎回やるのは大変なので、ここまでの設定をCakewalkのテンプレートに保存しておくことをお勧めします。
終わりに
お疲れさまでした。
DrumMic’aは無課金DTMerの強い味方です。ドラム音源を購入されていない方は是非。
ちなみに、こちらの2曲……Audiostockのものなんですが、どちらもドラムはDrumMic’aを使っています。
意外と、キット一つだけでも幅は作れますね……
今回はここまで。
ではでは~ノシ