お局様の話

 

どこの職場にもお局様的な存在が、たいてい一人くらいはいると思う。

 

昔、事務の仕事をしていた時、1人いた。

絶対的な力を持ったお局様が。

 

その人は仕事は正確で早い。

でも機嫌の浮き沈みが激しく、好き嫌いも激しい。

怒る時は無表情で無機質に怒る。その怖さったらない。

でも実は、私はその人がわりと好きで密かにファンだった。

 

その人は私の直属ではなく、

私の直属の上司を監視するような役割の人だったので、

私がその人に注意されることはめったにない。

 

で、その私の上司が雑で適当というか抜けてて、

その上、間違いや失敗をごまかしたり、隠したりする知恵だけは働く

というタイプだったので、

そっちの方が見ていてイライラした。

 

だから、そのお局様がそういうのをすかさず見抜いてくれるとスッキリした。

そして怒られている上司を見てニヤニヤしてた。（←性格悪い）

 

そんな風な密かな楽しみを持って仕事してたのに、

ある日、そのお局様の担当が外れてしまって、

めったに来なくなってしまった。

 

おもりが外れたその上司は、

案の定そのあとぶくぶくとのさばっていった。

まぁ膨張しすぎるといつか破裂するはずなんだけど、

そうなる前に私が辞めた。

 

その後どうなったんやろ？

まぁ、知らんけど・・・

 

 

↓こっちは「わんこの話」

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