マイクロソフトが12月10日(日本時間11日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateを介して自動で提供される。
Windows 11,10のいずれも、セキュリティ問題の修正のみがハイライトとして挙げられている。また、Bリリースは原則として、先月Cリリースの内容も含まれる。今のところ既知の問題は文書化されていないようだ。
12月はホリデーのお休みなので、Cリリースは配信されない。何かしらの緊急対応アップデートが配信されない限り、今月のWindows Updateはおしまいとなる。もっとも、段階的な展開となるWindows Updateは順次配信されるので、ユーザーサイドではWindows Updateの対応を行わなければいけない場合もある。「Windows 構成の更新」と表示されるようなものがそれだ。
2024年 過去リリース (折り畳み)
11月Cリリース
マイクロソフトが10月22日(日本時間23日)、Windows 11 バージョン24H2/23H2およびWindows 10 バージョン22H2に月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
来月はホリデーの休暇のため、Cリリースが行われる予定はない。
Windows 11では両バージョンとも通常展開と段階的な展開に分けてハイライトが案内されている。通常展開ではマルチモニタ環境かつXBOX ゲームバーを開いたり閉じたりした際に、マウスがゲーム ウィンドウ上からロック解除されてしまう問題の改善が共通してアナウンスされている。23H2のみ案内されている通常展開の改善として、LE Audio 補聴器でオーディオが正しく再生されない問題もアナウンスされている。
段階展開ではタスクバーの改善としてシステムトレイの日付/時間が短縮表示されるようになる他、通知非表示のトグルスイッチをオンにしているときに通知ベルアイコンが表示されなくなる改善などが順次提供される。スタートメニュー上にピン留めしたアプリからジャンプ リストにアクセスすることもできるようになる。また、タッチスクリーン使用時のエッジジェスチャのオンオフ機能が設定に追加される。日本語IME環境ではアプリの全画面モードのときに、IME ツールバーが非表示となる。Phone Link導入が必要となるが、ファイル エクスプローラーとデスクトップのコンテキストメニューからAndroid デバイスへのファイル共有が可能となる。動的ライティングの設定ページも提供されるようになる。対応機器の導入で設定からゲーミングデバイスなどのライティングを一括管理できるようにマイクロソフトがオープンスタンダードに準拠することを求めているもの。
その他、Windows 11 バージョン23H2/Windows 10 バージョン22H2に共通する改善としてマザーボードの交換時にWindowsが動作しない不具合の改善、IPP USB プリンター使用時にWindowsが動作しなくなる問題なども修正されている。Windows 11 バージョン24H2のみで案内されている通常の改善は、RAW画像が間違った角度で表示される問題の修正、Windows Subsystem fot Linuxの動作が停止して起動不可能になる問題の修正なども案内されている。
11月Bリリース
マイクロソフトが11月12日(日本時間13日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateを介して自動で提供される。
Windows 11のいずれも、セキュリティ問題の修正のみがハイライトとして挙げられている。Windows 10においては、10月Cリリース導入環境で発生していた一部のゲームが機能しないか、応答を停止する問題の改善がハイライトとして案内されている。
KB5046617においては、タスクマネージャーで発生していたプロセスのカウントが間違っているか常に0になる問題の修正、Windows Subsystem for LinuxでDev Driveにアクセス出来なかった問題の修正、DHCP サーバの設定に重複したオプションを設定してしまっている一部のデバイスでインターネット接続できなかった問題の修正も改善としてアナウンスされている。
その他、12月はホリデイの休暇のためセキュリティ更新のみでCリリースは公開されないことも告知されている。
10月Cリリース
マイクロソフトが10月22日(日本時間23日)、Windows 11 バージョン23H2に月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
日本時間 10月23日 午後12:00時点でWindows 11 バージョン24H2へのCリリースは確認していない。
(追記)10月24日(日本時間25日)、Windows 11 バージョン24H2へのCリリースが展開。(追記ここまで)
KB5044380では、新機能のハイライトが段階的な展開と通常展開に分かれて案内されている。
通常展開ではCopilot キー ビルトイン キーボードにおけるCopilot キーのカスタム機能の追加、モダン スタンバイ(S0 Low Power Supoort Idle)における電力異常消費問題の修正、Outlook 会議リマインダーからTeamsに参加できなくなる問題の修正、一部の地域で製品アクティベーションに利用できない電話番号があった問題の修正、多機能プリンタにUSBケーブルで接続時、特定のネットワークコマンドが誤って印刷される問題の修正が挙げられている。
段階的な展開ではスクリーンキーボード用の新しいゲームパッド レイアウトのロールアウトの開始、特定のアプリからの通知をオフにする提案の通知を無効にすることが出来るようになる改善、スタートメニューの[すべてのアプリ]が[すべて]に変更される改善、新しいナレーター ショートカットの追加、新しいOutlokk アプリで旧Outlook同様にメールが自動読み上げされる機能の追加などがアナウンスされている。
その他の改善はBluetoothのメモリリークの修正、WebView2 アプリでゲームパッドの入力を受け付けなかった問題の修正など。
KB5045594では段階的な展開としてスタートメニューの新しいアカウントマネージャーの追加、通常展開としてKB5044380と同様の多機能プリンタの問題の修正がハイライトして案内されている。
その他の改善として、Windows 11 へのアップグレード時に[0x3B]エラーでアップグレードが停止することがあった問題の修正など。
(追記)KB5044384でも段階的な展開と通常展開のが行われる。23H2(KB5044380)との差異として、
段階展開
- Wi-Fi パスワード ダイアログをWindows 11のデザインに基づき刷新
- Alt+Tabでウィンドウの切り替え時数秒間画面がブラックアウトする問題の修正
- 特定のスキャナが検出されない問題の修正
通常展開
- 応答停止してWebからアカウントにサインイン出来ない問題の修正
- Windows 11 バージョン24H2へのアップグレードを行ったPCでディスク クリーンナップ が削除不可能なストレージ領域を誤って検出していた問題の修正
などがハイライトとして挙げられている。その他、sfc /scannowコマンドの使用時エラーが出る問題なども。
ディスククリーンアップの問題は発覚後一部の翻訳系メディアでずいぶんセンセーショナルに取り上げられたが、今回発生していたのはレポート機能の不具合で、実際にストレージの異常消費や削除不可能な領域が発生していたわけではない。また、ディスク クリーンアップ ツールはすでに非推奨の機能であり、積極的な開発は行われない状況。早期にストレージ センサーに移行することをお勧めする。
(追記ここまで)
10月Bリリース
マイクロソフトが10月8日(日本時間9日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateを介して自動で提供される。
Windows 11/10いずれも、セキュリティ問題の修正がハイライトとして挙げられている。追加の問題および改善点も文書化されていない。
10月1日(現地時間)、Windows 11 バージョン24H2(2024 Update)が配信開始している。Copilot+ PCで利用可能なAI新機能を多数含む他、エネルギーセイバー機能の強化、LE Audio補聴器サポートの改善、Wi-Fi 7の標準サポート、HDR バックグラウンドの対応などが行われる。また、タスクバーやシステムトレイ、エクスプローラー、設定アプリなどのインターフェースも部分的に改修、改善される。
アップデートは段階的に展開され、いち早く利用したい場合は「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにする必要がある。その場合も、マイクロソフトやデバイスベンダの互換性検証に引っかかり差し止めが行われている場合、提供が行われない場合がある。
また、Windows 11 バージョン22H2 Home,Pro*1のサポートが当月例セキュリティアップデートでもって打ち切られる。
9月Cリリース
マイクロソフトが9月24日(日本時間25日)、Windows 10 バージョン22H2に月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
日本時間 9月25日 午前10:00時点でWindows 11へのCリリースは確認していない。
(追記)9月26日(日本時間27日)、Windows 11 バージョン22H2/23H2へのCリリースが展開された。(追記ここまで)
Windows 10 バージョン22H2においては、ハイライトとしてスタートメニューのプロフィール写真表示位置の変更、IEモード使用時にMicrosoft Edgeが応答を停止する問題の改善、特定のサラウンドサウンド音響技術を使用すると一部のメディアで再生が停止する場合がある問題の改善がアナウンスされている。
その他の改善点はファイル エクスプローラーやタスク バーなどを使用時、Windows サーバーが応答を停止する問題の改善やWindows Update オプトイン通知がサインイン時に表示されるようになる変更、ディレクトリに長いターゲット名を持つシンボリック リンクが失敗する問題の改善など。
(追記ここから)Windows 11 バージョン22H2/23H2においては、ハイライトが段階的な展開と通常展開に分かれて案内されている。
段階的な展開としてタスクバー上の検索ボックスからローカルファイルを直接共有することが出来るようになる改善、Windows Updateの設定における[配信の最適化]ページがWindows 11のデザインに沿うように再設計される改善、Windows 共有ウィンドウから検索ボックスがされる変更、ロック画面にメディアコントロールが表示されるようになる改善、スタートメニューのアカウントマネージャーにサインアウトオプションが追加される改善がアナウンスされている。
通常展開はIE モード使用時にMicrosoft Edgeが応答停止する問題、Outlookなどの暗号化されたメールアプリでPINの入力で資格情報の入力を省略できるようになる改善、設定アプリからCopilot Pro サブスクリプションの管理ができるようになる改善、タスクマネージャーでハイコントラストテーマから通常のテーマに切り替えたとき、応答を停止する問題の改善がアナウンスされている。(追記ここまで)
9月Bリリース
マイクロソフトが9月10日(日本時間11日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateを介して自動で提供される。
Windows 11/10いずれも、セキュリティ問題の修正がハイライトとして挙げられている。また、アプリケーションの修復時にUACが資格情報の入力を求めなかった問題が改善される。
このセキュリティアップデートには8月Cリリースの内容が含まれ、8月Cリリースでは段階的な新機能の展開がアナウンスされている。
また、マイクロソフトではなくAMDがWindows 11でAMD Ryzen 9000シリーズ プロセッサの分岐予測最適化による性能向上を報告している。もともとAMD公式レビューほど実行性能が発揮されていなかった問題に対処するもの。AMDは公称していないがRyzen 5000シリーズ以降などのRyzen プロセッサでもCPU性能が僅かに向上すると報告されている。
8月Cリリース
マイクロソフトが8月27日(日本時間28日)、Windows 11 バージョン23H2/22H2に月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
日本時間8月28日 午前3:00時点でWindows 10へのCリリースは確認していない。
(追記)日本時間8月30日にWindows 10でもCリリースが公開された。(追記ここまで)
Windows 11においては、ハイライトとして段階的な新機能の展開がアナウンスされている。
Windows 共有機能からPhone Linkを導入しペアリングしたAndroid デバイスへのコンテンツ共有が出来るようになること、スクリーンリーダー機能であるナレーターの応答高速化、音声入力の高速化やテキスト編集コマンドの追加、ファイルエクスプローラーの不具合修正、欧州経済領域(EEA)向けのウィジェットボードのアップデートなどがピックアップされている。
その他、IMEのメモリリークや休止状態のエラーなども改善される。
このパッチにはAMD Ryzen 9000シリーズの分岐予測最適化が含まれ、Ryzen 9000シリーズでは公称性能を発揮していなかったのが発揮されるようになる。AMDは公称していないがRyzen 5000シリーズ以降などのRyzen プロセッサでもCPU性能が向上すると報告されている。
(追記)Windows 10においては、ハイライトでセキュリティ以外の問題への対処とのみアナウンスされている。上記、Windows 11と共通するIMEのメモリリーク問題などのほか、Bluetooth デバイス使用時のメモリリーク、シンボリックリンクへのアクセスで応答停止する問題などが修正される。(追記ここまで)
8月Bリリース
マイクロソフトが8月13日(日本時間14日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateを介して自動で提供される。
Windows 11/10いずれも、セキュリティ問題の修正がハイライトとして挙げられている。その他、7月セキュリティアップデート以降既知の問題と報じられていたBitLocker 回復画面が表示される問題の修正、CVE-2024-38143への対処、[NetJoinLegacyAccountReuse]レジストリキーの削除、Linux EFIの実行停止・SBATへの移行が改善点として挙げられている。
起動時にBitlocker 回復画面が表示される問題は修正されたものの、回復キーが不明な場合ドライブの復元は不可能であるため、残念ながらWindowsの再インストールやリカバリを行なうしか手段はないことに変わりはない。回復キーは一般的なセットアップを行っている個人ユーザーであればMicrosoft アカウントに紐づけられているため、スマートフォンなどのWeb ブラウザからログインすることで確認することが出来る。
BitLocker 回復キーを見つける - Microsoft サポート
その他、Enterprise/Education/IoT Enterpriseエディション向けで提供が続けられているWindows 11 バージョン21H2および22H2のHome/Proが10月8日(米国時間)をもってサービスを終了するということで継続して注意喚起されている。
7月Cリリース
マイクロソフトが7月23日(日本時間24日)、Windows 10に月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
日本時間24日、午前7:00時点でWindows 11 バージョン22H2/23H2向けのCリリースは公開されていない。
(追記)7月25日(日本時間26日)、Windows 11 バージョン22H2/23H2向けのCリリースが公開された。
Windows 10においては、セキュリティ以外の問題に対処とのみハイライトで案内されている。USB プリンタにおける印刷サポートアプリで応答停止し印刷が出来ない不具合の改善やユニバーサルプリントサービスとの通信に失敗する問題の改善など、印刷関連の不具合が解消されるほか、Windows Defenderのアプリケーション制御でデバイスのプロビジョニング時に発生していたメモリリークの解消、EFIシステムパーティションが存在する環境でWindows バックアップが失敗する問題の解消などがアナウンスされている。
既知の問題として、この更新プログラムをインストールするとユーザー アカウントのプロフィール写真を変更できなくなる可能性があることが報告されている。現時点で回避策のアナウンスはない。今後のリリースでの修正が予定されている。
(追記)Windows 11においては、スタートメニューのピン止めセクションからアイコンをドラッグしてタスクバー上にもピン止め出来るようになる改善、Win + Tでタスクバー上にキーボード フォーカスが当たっているとき、文字を入力するとその文字で始まるアプリに飛ぶ機能の追加、設定→開発者向けからタスクの終了を有効にしているとき、タスクを停止するときの応答なしダイアログが表示されなくなる改善など、タスクバーに関する複数の改善が行われるほか、ファイル エクスプローラーでタブの右クリックメニューにタブの複製オプションが追加されるほか、メモリリークや応答が停止する問題の修正などのファイル エクスプローラーの複数の改善、デスクトップのアイコン間の間隔が狂う問題の修正などがハイライトとして案内されている。
これら改善は段階的な改善として案内されており、Cリリースを導入するだけでなく別途配信される構成の更新プログラムを適用する必要があるものと思われる。
その他、Windows 10と同様にUSB プリンタ周りの不具合修正なども行われている。(追記ここまで)
7月Bリリース
マイクロソフトが7月9日(日本時間10日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 11においては、6月CリリースKB5039302および当月セキュリティアップデートのKB5040442を適用するとタスクバーを表示したり操作したり出来なくなることが既知の問題として報告されている。これはWindows N エディションを使用する環境やコントロールパネルから「メディア機能」をオフにした場合も発生する。
Windows N エディションはEU圏での現地規制に適応するメディアプレイヤーなどの非標準搭載版。通常、日本国内のユーザーでこの問題に遭遇することはないはず。
その他、Windows 11/10ともにインストール済みアプリの「修復」時にUACが表示されない問題などの修正、セキュリティ更新が改善として挙げられている。
6月Cリリース
マイクロソフトが6月25日(日本時間26日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
Windows 11においては、Emoji 15.1や7-ZIP、TARへの対応など段階的なリリースが行われる複数の新機能が案内されている他、Snipping Toolで録画時オーディオが歪む問題の修正、日本語環境でタッチキーボードを使用時特殊文字が入力できない問題の修正、タスクマネージャー使用時USBデバイスの安全な取り外しが出来ない問題の修正などが行われている。
(追記)Windows 11向けのKB5039302適用環境で一部のデバイスが起動しなくなる、再起動ループに陥るなどの問題が発生し、配信が差し止められている。仮想マシンツールを利用しているなどの一部環境で発生しているとみられるが、6月28日の時点では詳細は不明。
すでにインストール済みでトラブルが発生していない場合はアンインストールの必要はなさそうだが、仮想マシンに関連する機能の有効化は避けた方がよい。(追記ここまで)
Windows 10においてはタスクバー上のアプリのジャンプリスト(右クリックメニュー)に影響する問題の修正、日本語IME環境で候補ウィンドウが予期せず応答しなくなる問題の修正、一部のアプリでコンテキスト メニューから選択したタスクを実行する代わりに、[開く] ダイアログが表示される問題の修正が行われている。
6月Bリリース
マイクロソフトが6月11日(日本時間30日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 11 バージョン23H2/22H2では、セキュリティ修正だけでなくタスクバーに影響する既知の不具合の修正がハイライトとしてアナウンスされている。応答停止や一時的な消失の問題が改善されるとのこと。
5月Cリリースに含まれる休止状態からの復帰が出来なくなる問題なども案内されている。
Windows 10 バージョン22H2ではセキュリティ修正のみがハイライトとして案内されている。
5月Cリリース
マイクロソフトが5月29日(日本時間30日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
Windows 11において、段階的なリリースが行われる複数の新機能が案内されている。これら機能はWindows Update外で有効化が行われ、ただちにすべてのユーザーが利用できる変更ではない。また、KB5037853適用以前から有効化されている環境もある。
- Windows 共有ウィンドウを誤って閉じてしまうことを防ぐ機能の追加。ウィンドウの外側をクリックしてもウィンドウは閉じなくなる。
- マウスを使用して、ファイル エクスプローラーのアドレスバーのパンくずリストからファイルをドラッグアンドドロップできるように。Window 10からWindows 11でファイル エクスプローラーのモダナイズが行われたが、そのとき廃止されていた機能が復活するもの。
- [設定] > [アカウント]に [リンクされたデバイス] というページが追加。このページでMicrosoft アカウントに紐づいたPC と Xbox 本体やアクセサリを管理できる。
- スタート メニューに新しいアカウント マネージャーのロールアウトが開始。Microsoft アカウントを使用して Windows にサインインすると、アカウントの特典を一目で確認できる。
- Windows 共有ウィンドウから、Web ページの URL やクラウド ファイルのリンクを含むQR コードを作成できるように。
- Windowsは、多くのサウンド設定 (サウンド スキームを含む) をバックアップするようになる。これは、[設定]の[アカウント]から[自分の設定を記憶する] をオンにしておくことで有効となり、Windows バックアップ アプリから復元することが可能。
- Windows バックアップ アプリでMicrosoft アカウントにサインインできるようになる。このアプリは、バックアップをアカウントに保存する。
- Windows 共有ウィンドウから自分自身にメールを送信できるように。Microsoft アカウントに登録されているメール アドレスにメールが届きます。
- このアップデートにより、[設定] > [アカウント]に [今すぐ追加] ボタンのロールアウトが開始される。Microsoft アカウントにまだ追加していない場合は回復用メール アドレスを追加できる。Microsoft アカウントにサインインしている場合にのみ表示。
これらの段階的ロールアウトが行われる新機能のほか、ファイル エクスプローラーに影響する問題やChromium ブラウザを利用してビデオを再生するとき映像が歪む問題への対処などがWindows 11における改善としてアナウンスされている。
その他、USB ゲームパッドで共有ボタンからゲーム バーを呼び出すことが出来ない場合があった問題がWindows 11/10共通で対処されている。
5月Bリリース
マイクロソフトが5月14日(日本時間15日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 11/10ともに4月セキュリティアップデート以降発生していたというVPN接続の失敗を引き起こす既知の問題への対処がハイライトとしてアナウンスされている。
Windows 11では4月Cリリース以降サンバ(SMB)の転送速度が低下していた問題なども対処される。
その他、4月Cリリースからの変更でWindows 10で累積的更新プログラムのサイズを削減するための変更が加えられている。もともと、Windows 11で行われていた肥大化し続ける累積的更新プログラムのサイズ削減の取り組みがバックポートされ、パッケージのサイズは20%近く削減されるとのこと。
4月Cリリース
マイクロソフトが4月23日(日本時間24日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
Windows 11では[スタート]メニューの[おすすめ]セクションにMicrosoft ストア アプリのプロモーションが配信されるようになる。オフにしたい場合は[設定]→[個人用設定]→[スタート]にある[ヒント、ショートカット、新しいアプリなどのおすすめを表示します]の無効化が必要。また、頻繁に利用されているアプリが[スタート]の[おすすめ]に提案されるようになるアップデートが今後のシステム構成の更新で表示されるようにもなる。
その他、タスクバーのウィジェットアイコン、ロック画面ウィジェットの信頼性および品質向上、サインイン時の日本語106 ソフトウェアキーボードのレイアウトくずれの修正、[設定]でポップアップメニューを閉じたとき応答を停止する問題の修正などがアナウンスされている。
Windows 10ではMicrosoft アカウント関連の通知ロールアウトの開始、ロック画面ウィジェットの信頼性および品質向上、一部のワイヤレスイヤホンでBluetooth 接続が安定しない問題の修正、Windows Serachの信頼性向上、よりパーソナライズされたアプリ検索の提供などがアナウンスされている。
4月Bリリース
マイクロソフトが4月9日(日本時間10日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
3月Cリリースで先駆け配信された機能パッチの内容を含み、Windows 11 バージョン 22H2/23H2においては、
- ロック画面に表示されるコンテンツの強化。天気、スポーツ、金融、交通情報が表示される
- アプリ ウィンドウを分割・整列するスナップ レイアウトがよりスマートに。AIによるレイアウトの提案
- ニアバイシェアの強化。スイッチ切り替え方式の変更や自分のデバイスの優先表示、速度の改善など複数の変更
などの機能追加がハイライトとして案内されている他、Bluetooth デバイスの取り外しを使用すると[設定]が応答しなくなる問題への対処、一部のプロセッサで発生していたUSB オーディオの問題への対処など不具合の修正もアナウンスされている。
Windows 10 バージョン22H2においてはセキュリティ修正以外に追加のハイライトの案内はなされていない。2023年11月Cリリース以降一部のデバイスで発生していた「Sysprep」コマンドが失敗する問題が解決しているとのこと。
3月Cリリース
マイクロソフトが3月26日(日本時間27日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
Windows 11 バージョン22H2/23H2では、プレビュー版Copilot in Windowsやロック画面情報量の強化の段階的な展開の他、[設定]でBluetooth デバイスを削除したときに応答を停止する問題や一部のプロセッサでUSB オーディオの再生に失敗する問題、タスクバーラベルの長さが正しくない場合がある問題の修正、インサイダープレビューで案内されていたローカルファイル共有の改善(近距離共有のコントロールがドロップダウンではなく有効化ボタンに、自分のデバイスの優先表示の追加、速度改善など)、Windows 365 Switchの改善(Windows 365 Cloud PCにおける「Windows Hello for Business」によるパスワードレス エクスペリエンスや切断の簡易化など)がハイライトとして案内されている。
Windows 10 バージョン22H2においては、デスクトップ背景でのWindows スポットライトの利用、ロック画面情報量の強化の段階的な展開のほか、タッチキーボードが正常に開かない問題の改善がハイライトとして案内されている。
3月Bリリース
マイクロソフトが3月12日(日本時間13日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 11 バージョン 22H2/23H2、Windows 10 バージョン22H2の双方でセキュリティ問題の修正のみがハイライトとして案内されている。
その他、Windows 11 バージョン22H2/23H2では2月のセキュリティアップデートおよびCリリースで発生していた更新が96%で停止し、エラーコード「0x800F0922」を表示し変更を元に戻す問題の修正がアナウンスされている。
2月Cリリース
マイクロソフトが2月29日(日本時間3月1日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
Windows 11 バージョン 22H2/23H2においては、
- [設定]→[Bluetoothとデバイス]内の[スマートフォン連携]が[モバイル デバイス]に変更
- 上記[モバイル デバイス]で連携を行っているAndroid スマートフォンのスクリーンショットや写真をWindowsのSnipping Toolを使用して編集できるように
- USB4 Version 2.0 (80Gbpsデータレート)をシステムでサポート
- セカンダリ ドライブにインストールしたゲームがドライブにインストールされたままに
- 一部のプリンタで印刷時にステープルやパンチの位置がずれることがあった問題の修正
- Windowsの[設定]にアクセスすると、応答が停止することがあった問題の修正
- Wi-Fiを使用できるときにセルラー通信からWi-Fiへの自動切り替えに失敗する問題の修正
- 外部デバイスを接続しているとき、システムがスリープに移行することを失敗する問題の修正
- [Windows バックアップ]アプリがサポートされていない地域で、ユーザーインターフェイスに表示されなくなる変更
がハイライトでアナウンスされている。
Windows 10 バージョン22H2においては上記、
- セカンダリ ドライブにインストールしたゲームがドライブにインストールされたままに
- [Windows バックアップ]アプリがサポートされていない地域で、ユーザーインターフェイスに表示されなくなる変更
の他、
- Windows 共有からWhatsApp、Gmail、Facebook、LinkedIn などのアプリにURLを直接共有できるように。X (旧 Twitter) への共有は近日中に追加される
といった内容がハイライトとして案内されている。
2月Bリリース
マイクロソフトが2024年2月13日(日本時間14日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 11 バージョン 22H2/23H2においては、Windows Copilotの段階的な展開がハイライトでアナウンスされている。
その他、1月Cリリースに含まれているexplorer.exeに影響する問題への対処、デバイスのメタデータのダウンロードに影響する問題への対処もアナウンスされている。
Windows 10 バージョン22H2においては、セキュリティ問題の修正のみがハイライトとして案内されている。
その他、Windows 11と共通するexplorer.exeに影響する問題への対処、デバイスのメタデータのダウンロードに影響する問題への対処のほか、認証局スナップインに影響する問題への対処、エラーコード 0xd0000034を表示するブルースクリーンの既知の問題に対処している。一部の対象デバイスをWindows UpdateからWindows 11にアップグレードしようとすると発生していたもの。
1月Cリリース
Microsoftが1月23日(日本時間24日)、Windows 11 バージョン23H2、22H2、Windows 10 バージョン22H2にプレビューパッチ(Cリリース)を公開した。
Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
Windows 11 バージョン23H2/22H2においては、
- 一部のユーザーの [スタート] メニューで検索が機能しなくなる問題への対処。デッドロック(排他制御)が原因で発生していたもの。
- ビデオ通話の信頼性の向上。
- デバイスが応答を停止する問題への対処。印刷サポート アプリをインストールした後に断続的に発生していたもの。
- トラブルシューティング プロセスが失敗する問題への対処。ヘルプ アプリを使用するときに発生していた。
- ファイル エクスプローラー ギャラリーにおいてツールチップを閉じることができなくなる問題への対処。
- Bluetooth LEAudio イヤフォンで音楽をストリーミングすると音声が聞こえなくなる問題への対処。
- Bluetooth 通話に応答するときに、PC を介した音声のルーティングが停止される問題への対処。
といった改善がハイライトとして案内されている。
Windows 10 バージョン22H2においては、
- 一部の単機能プリンターがスキャナとしてインストールされる問題への対処
- ロック画面がより動的でリッチな天候情報の表示に対応 (数週間以内にロールアウト)
といった改善がハイライトとして案内されている。
1月Bリリース
マイクロソフトが2024年1月9日(日本時間10日)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
先月(2023年12月)はホリデー休暇のため、非セキュリティプレビューはリリースされていない。
Windows 11 バージョン 22H2/23H2においては、スペルチェッカーに影響する問題の修正のほか、ロック画面の天候表示がより動的でリッチなものへと更新されることがハイライトでアナウンスされている。
ロック画面で天気にカーソルを合わせることでより多くの情報が表示されるようになり、天気予報カードをタップまたはクリックしてサインインすると、Microsoft Edgeが開いて、MSN 天気予報が表示されるようになる。
その他、既にKIRで修正されているが一部のネットワークアダプターを使用する環境で802.1x認証を使用して企業や教育機関、公的機関のパブリックネットワークへの接続に失敗する問題の改善などもアナウンスされている。
Windows 10 バージョン22H2においては、セキュリティ問題の修正のみがハイライトとして案内されている。
その他、IEモードで動作しなかったActiveX スクロール バーに影響する問題の解決、リモート システムでの認証にスマート カードを使用するときに発生していた60秒後にデバイスがシャットダウンする問題の解決、スマート カードに複数の証明書がある場合に発生していたスマート カード アイコンがサインイン時に表示されない問題などが改善点として挙げられている。これらはWindows 11とも共通。
*1:および、21H2 Enterpriseも