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高齢者を狙ったオールドメディアの詐欺行為【実話】

ぐるぐるねこ男

 

先日、90歳のおばあちゃんが息子さんに付き添われて僕の外来を受診しました。診察前に書いてもらう問診票を見てみると、そのおばあちゃんが認知症になったのでは?と息子さんが心配されているとのこと。そりゃ90歳にもなれば多かれ少なかれ物忘れは始まるよね…ってのが一般的な反応だと思いますが、自分がアルツハイマー病じゃないかと心配になり病院を受診する高齢者は後を絶ちません。

 

生活に支障がなければ特に治療薬も処方していないし、一年で数百万円もかかるような(そして効いてるか効いていないかもわからないような)認知症の薬なんて、医療費の無駄でしかないって思います。製薬会社だけが儲かるようなバカ高い(そして効くか効かないかもはっきりしないような)薬にみんなの血税を湯水のように投入するくらいなら、むしろ介護の方にそのお金を使った方がいいと思います。あと、アルツハイマー病と診断するためだけの”バカ高い検査”も必要ありません。何万円もかけて検査して、何時間も待たされて、最終的な結論は「はい、あなたは認知症です」と言われ、いつもの薬を出されるだけって本当に馬鹿げていると思います。

 

その話はさておき、その90歳のおばあちゃんがどうして僕の外来を受診させられたのかと言うと、息子さんが家にいない時に勝手に新聞購読の契約をしてしまったというのが理由でした。息子さんは「こんな契約を勝手にしてしまうなんて、うちの母は絶対にボケはじめている!」って顔を真っ赤にして僕に訴えてきました。しかしそのおばあちゃんは「やれやれ…」という顔をしていました。そのおばあちゃんに新聞の購読契約した経緯と理由を聞いてみたところ、すました顔をしてこう言いました。

 

「わしゃ最初に息子に聞いてくれって言ったんだけど、新聞屋は”息子さんには話をつけているから大丈夫です”って言ったんや」

 

すると息子さんはビックリした顔で「そんなこと新聞屋から一言も聞いてないよ!」と言いました。親子で口論になりそうだったので、僕が二人の間に入って詳しく話を聞いてみました。まず、平日の朝に息子さんはいつものように仕事に行きます。家には90歳のおばあちゃんが一人になります。そのおばあちゃんはいつも通り家事をしていたところ、ピンポーンとインターホンが鳴りました。息子さんがよくAmazonで商品を注文するので、いつもの宅配かと思いきや、ドアの外には新聞屋さんが笑顔で立っていたとのことです。そしてその新聞屋さんは新聞の定期購読の話をし始めたので「うちは息子が新聞はいらないって言ってるからいいです」と丁重に断ったところ、その新聞屋さんは「息子さんにはちゃんと話をつけているので大丈夫ですよ〜」と言ったので、それなら仕方ないかと思ったおばあちゃんは契約書にサインしたとのことでした。話を聞いた僕は、

 

「これって高齢者を狙った詐欺ですよね?」

 

と二人に言いました。おばあちゃんはうんうんと頷いていました。息子さんは顔を真っ赤にしながら「こんなの20年、いや30年前のクソ新聞屋の手口じゃないか!」って怒りだしました。この高齢者を狙った詐欺行為を行ったのは朝◯新聞の販売員だったそうです。実は我が家は朝◯新聞を定期購読しているのですが、この話を聞いてからもう新聞とるのやめようかなあって思ってしまいました。息子さんには警察に被害届を出すよう勧めました。

 

 

 

とにかく高齢者はあちこちでこのような詐欺行為の餌食になっています。僕の父(70代)も知らない間に家電製品の大手エディ◯ンでクレジットカードを作らされていました。父を問い詰めてみたところ、店員のお兄さんに「ポイントカード」を勧められたのでカードを作ったとのことでした。早速エディ◯ンに電話をかけて事実確認をしてみたところ、「お父様が自らクレジットカードを作ることに同意されて云々…」といった言い訳をし始めました。もう二度とお宅では家電製品を買わないし(実際にはボタン電池くらいしか買ってませんでしたが)、このようなことがあったことを注意喚起としてまわりに周知させていただきますと言って電話をきり、そしてカード会社に電話をして即利用停止の申込みをしました。

 

朝◯新聞もエディ◯ンも大きな会社ですが、その末端でこのような悪どい販売手口を繰り広げているのは本当に残念です。我々一般市民が貧しくなってきただけでなく、大手企業の精神も貧しくなってきているのかもしれません。やれやれ…(笑)

 

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それではまた^ ^