有限の持ち時間（人生）を何倍も得する生き方

 

今さらですが、自分の人生の持ち時間は有限です。その持ち時間が思っていた以上に長くなったり（健康、長寿）、突然短くなったり（不治の病、事故死）することもありますが、平均的な健康寿命は70〜80年くらいと言われています。その持ち時間をできるだけ有効に使おう思い、僕はいろんなことを同時にこなす努力をしています。平日の一日を振り返ってみます。

 

僕は毎朝5時くらいに目を覚まします。睡眠時間は比較的短くてすむタイプの人間なので、そういう意味では人生の持ち時間（覚醒している状態）は普通の人よりは多いと思います。朝起きたらすぐに着替え、近くの山道を1時間くらい散歩します。布団の中でスマホを弄っているよりも圧倒的に健康的だし、散歩をしている間はPodcastでニュースを聴いたり英会話の勉強をしています。これだけで人生の持ち時間を2倍有効活用していることになります。冗長な番組は1.5倍速で聴いたりしているのでお得感が増します。散歩から帰宅したら朝のシャワーを浴びます。朝から気持ちは最高にリフレッシュする瞬間です。

 

通勤時間は1時間くらいかかるので、自分で握ったおにぎりを食べながら出勤しています。自分で作る朝ごはんなので、安く済むしヘルシーです。おにぎりを食べたりお茶を飲みながら、Amazonミュージックでダウンロードしておいた音楽を聴きます。音楽関係の本やネット情報から自分が今までに聴いたことのない音楽を厳選してダウンロードするようにしています。行きと帰りの通勤時間に新しいアルバム一枚ずつ聴くことができます。

 

自分の人生の持ち時間は有限なので、死ぬまでにできるだけいろんな音楽を聴きたいという思いがあります。以前はジャズばかり聴いていましたが、最近は洋楽やレゲエを聴いています。聴いたことのない音楽をかけるだけで、いつもと違った一日を始めることができます。そしておにぎりを食べ終えたら、Xで情報収集したり、スマホゲームのレベル上げ（単純作業）を行います。行き帰りの通勤時間だけで朝食＋音楽＋X＋スマホゲームの4つをこなすことができるので、4倍くらい人生の持ち時間を有効活用している気分になります。

 

 

そして今の仕事は外来診療のみです（一応、医師です）。以前は外来診療に加えて病棟業務、救急対応、手術、検査、急変対応、夜間休日の当直、呼び出し待機などなど多忙極まりありませんでした。その頃の仕事に比べれば、今の業務内容は体感で1/5くらいに減っています。以前は休日なんてほとんどありませんでしたが、今は週休3日で有給休暇も自由にとることができます。業務の合間にブログを書いたり、読みたかった本を読んだりすることもできます。お昼の休憩時間には誰もいない診察台で横になってストレッチをしたり、軽く昼寝をしたりすることもできます。

 

世のため人のために、自分の命を削って四六時中休まることなく働いていた頃に比べれば、魂が抜けたような仕事しかしていませんが、限りある人生の時間を自分と家族のためだけに使うのもいいかなあって思っています。まだ最前線でも十分働ける医者がこんな風に考えるようになってしまったのは、楽して同じ給料をもらっている同業者のニヤケ顔のせいかもしれませんが、もう過去のことは振り返らないようにしています（笑）

 

ちなみに専門医や認定医の資格も全て返納し、いろんな学会を全て退会し、大学医局からも脱出できたので、今まで仕事にかかっていたコストを数十万円ほど節約できるようになりました。仕事が終わると自宅でゆっくりすることができます。奥さんと一緒に晩御飯を作り、家族みんなで夕食を食べて、食後はお酒を飲みながら映画を観たり本を読んだりして、「こんなに人生って楽しめるものなんだ」って実感しながら就寝時間を迎えています。

 

正義の味方ぶって、いい人ヅラして、命を削りながら一生懸命働くのをスパっとやめて本当に良かったと思います。自分の持ち時間を「世のため人のため」に使うことは決して悪いことではありません。しかし世間にどう評価されようが、自分の持ち時間を自分のためだけに使う方が、正直言って圧倒的に楽しいです。激務、ストレス、パワハラ、陰口、無駄なコスト、睡眠不足、残業、休日返納、こんなもの全部捨て去ることなんて実は簡単です。足ることを知れば…ね。

 

それではまた^ ^