Fender 351 Shape ギターピックレビュー:Glow In The Dark 暗闇で輝くティアドロップ型
👆 Fender 351 Shape Glow In The Dark Picks レビュー!
目次
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Fender 351 Shape Glow In The Dark Picks レビュー序章
時は2024年12月……
もうすぐクリスマス……
はぁ……(年末疲れの溜息)
今年も資産が枯渇する一方で何一つ経済的発展がなかった1年だったな……
心躍る年の瀬のホリデーシーズンを前に、親愛なるギタいじ読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。管理人は迫る冬の一大イベント『クリスマス』が目前にも関わらず、日々衰え続ける財力に限界を感じています。
むかしむかし
とっても悪~い大魔王と、
怖~い宇宙の地上げ屋は言いました。
永遠の命と若さが欲しいと。
ギタいじ管理人はそんなものよりも、ブリーフ博士の財力とスピーカーの位置に頭を悩ませることが出来る人生の余裕が欲しいです。
ちくそー、リアルを見渡してみても、SNSを眺めてみても、どいつもこいつもキラキラした人生ばっかり歩みやがって!!
高輝度LED気取りかよ!?
おい、なんか今日はいつもより荒んでいないか (ヒソヒソ)
ああ、どうやら知人の成金楽器屋にキラキラの純金ギターケーブルを自慢されたらしいぞ (ヒソヒソ)
マジかよ、財力の無さはこうも人間を卑屈にさせるものなのか……
いや、タングステンは流石に無理だろ
ちょっくら管理人のネガティブな感情を払拭してきてやるぜ!
ブツブツ……
オイ、コッチヲ見ローーーーッ!
な、なんだこれは!?急に室内が真っ暗になったぞ!!
✨🐯✨「どうだ明るくなったろう」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
観光地とは全く関係ない蓄光スケルトンキーホルダーみたいだあああああああ!!!!(4ヵ月ぶり2回目の登場)
Fender 351 Shape Glow In The Dark Picks 暗闇で光り輝くピックでテンション爆発!
今回は Fender (フェンダー) より憂鬱な気分も吹き飛ぶナイスなギターピック、Glow In The Dark Picks をご紹介です。Glow In The Dark Picksは、フェンダーで最もスタンダードな伝統ある 351 Shape (ティアドロップ型) を採用しています。
素材はピック材としてはお馴染みのアセチルセルロースを採用し、暗闇の中で魅力的な光を放つ蓄光仕様です。厚みはTHIN、MEDIUM、HEAVYの3種類がセットになった商品で、各サイズ4枚入りの合計12枚入りとなっております。
Fender 351 Shape Glow In The Dark Picksはバラ売り無しの12枚セットパック限定品!
フェンダー&ティアドロップ型ピック愛好者、蓄光グッズや光り物が好きな方は要チェック!
外観
Fender 351 Shape Glow In The Dark Picksは先述の通りばら売りではないため、ヘッダー付きのパッケージを採用です。ピック12枚分をひとまとめにしたチャック付き袋の上から、ホチキスでヘッダーが直接固定されています。
裏面は英字による商品説明となっていますが、フェンダー公式サイトでは日本語訳の商品説明を確認可能です。製造国は表面にMADE IN THE USAと表示されており、裏面にはP/N (Part Number) が1980351020であると記されています。
近年フェンダーのピックはUSA製とアジア製 (主に中国) が混在しているのでUSA製を好む人には狙い目だね!
デザイン
本品はフェンダー公式画像で緑色の本体に白文字ロゴが入った写真が使用されているものの、実物は本体が乳白色でロゴは黒文字です。
おそらく暗闇で光らせた場合の緑色をイメージして、CG等を用いて実物とは異なる画像を使用しているものと推察します。
実際に暗闇で光らせてみると本体は商品画像に近い緑色に変化しますが、当然ながらロゴは白文字ではなく黒文字のままです。
やや誤解を招く商品画像につき、暗闇で光らせてもロゴカラーは白に変化しないという点を頭に入れておきましょう。
サウンドハウスを除き、ネット通販では大半がフェンダー公式画像が使用されているので注意してね!
仕様
ピック材のアセチルセルロースは酢酸セルロース、あるいはセルロースと表記されることが多いセルロイドの代替素材となります。(ニトロ) セルロイドは燃えやすさから近年流通が減っており、音楽市場における『セルロイドピック』の多くはアセチルセルロースです。
フェンダーでは両素材の混同を防ぐ目的で、アセチルセルロースとセルロイド (※) は分けて表記されています。あまり難しく考えずに、Glow In The Dark Picksはセルロイドに近い音質の燃えにくい合成樹脂が使用されているとお考えください。
※モデルによって『 Celluloid / Classic Celluloid / Premium Celluloid 』などの表記有り
寸法
Fender 351 Shape Glow In The Dark Picksの寸法を実測したところ、最大横幅はおよそ25.9~26.2mmです。最大縦幅はおよそ30.3~30.6mmで、各幅は0.3mm程の個体差があることが分かりました。
厚さはTHINが約0.5mm、MEDIUMが約0.7mm、HEAVYが約1.0mm相当となっております。厚さに関してはほとんど誤差がなく、演奏性の影響する反りや変形の無い均一な握り応えです。
使い勝手
Fender 351 Shape Glow In The Dark Picksを実際に使用してみると、同社のセルロイド製ピックよりも若干滑りにくく感じます。弦への引っかかりや弦離れはセルロイド同様に癖がなく、何よりも351は長年ティアドロップ型の業界基準として親しまれている形状です。
多くのプレーヤーが頭に思い描くティアドロップ型セルロイドピックに近い使い勝手につき、練度を問わず扱いやすいと思われます。ただしロゴがプリントタイプとなっているため、箔押し加工ロゴのセルロイドピックと比較すると表面がのぺっとした触感です。
表裏両面にブレーキとして作用する加工が施されていないため、グリップ力が欲しい場合は別途滑り止めシールを併用しましょう。過去に取り上げたGRECO G-GRIPでも良いのですが、蓄光仕様を活かすために透明な滑り止めの方が良いかもしれません。
Ibanez PGS12やmomiji music PICKSTICKなど、必要に応じてグリップ力を強化願います。
THIN、MEDIUM、HEAVYの違い
同一素材の厚さはそのまま硬度の高さに繋がるので、THINが最もしなりやすくHEAVYが最も曲がりや変形に強いです。
アタック時の力感もTHINはソフトですがMEDIUMH、HEAVYと厚さが増すにつれて、力強く太い音が得やすくなります。
本体でトーン調整が出来ないアコースティックギターではこの特性を活かし、ピックの厚さで異なるサウンドメイクが可能です。
THINは耐久性に乏しく割れやすいものの、裏を返せば弦に優しく弦の寿命消耗自体は抑えられる傾向となります。
耐久性
消耗度合に関しては同一の厚さのセルロイドピックに準じており、それなりに削れやすく淵が欠けてしまうこともしばしばです。とりわけ弦を擦るプレイでは消耗が激しく、ピックスクラッチを連発すると弦の形状に沿った溝が簡単に出来てしまいます。
入り数が各サイズ4枚と多いため、消耗品と割り切ってガンガン使っていく方が良いでしょう。ピックが消耗しても蓄光性能自体は低下しないので、消耗したピックをハメパチ等でキーホルダー化するのも一興ですね。
ハメパチのレビューはコチラ!
蓄光について
Fender 351 Shape Glow In The Dark Picks 最大の魅力は暗闇で光る蓄光仕様ですが、蓄光時間はそこまで長くありません。薄いTHINは最も明るく発光しやすく、MEDIUMとHEAVYは両面に十分紫外線を当てないと控えめな発光となります。
ブラックライトで照射するとサイズを問わず綺麗に発光するため、予めブラックライトを用意しておくと万全です。照明オプションでUVブラックライトが使用出来るライブハウス等では、ステージパフォーマンスに華を添えることが出来ます。
ブラックライトのレビューはコチラ!
サウンド
最後にTHIN、MEDIUM、HEAVYに共通のエレキギターを使い、倍音特性と周波数特性の変化を確認していきましょう。計測に使用した機材の詳しい情報については、本項の最後にまとめて掲載です。
音質計測用ギターは楽器大賞2024大賞を受賞したYAMAHA REVSTAR RSE20をチョイス!
倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) のスペクトラムを採用しています。
i.THIN (約0.5mm)
ii.MEDIUM (約0.7mm)
iii.HEAVY (約1.0mm)
Fender 351 Shape Glow In The Dark Picksは、ピックが厚くなるにつれて基音の出力 (縦軸) が高くなる模様です。倍音が計測された帯域 (横軸) に大きな差はないものの、倍音の出力は薄いほど高くなる傾向が見受けられます。
非整数倍音はHEAVYが最も高い値でTHINが中間、MEDIUMは目立ちにくく、THINのみ偶数次倍音の出力が高めの値を計測です。THINはソフトなアタックと暖かみのある煌びやかさ、MEDIUMは雑味の無いクリアな響き、HEAVYは力感溢れる倍音特性だと言えます。
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
a.THIN (約0.5mm)
b.MEDIUM (約0.7mm)
c.HEAVY (約1.0mm)
厚みが増すほど最大出力が高くなり、THINを基準とするとMEDIUMは約+0.5dB程、HEAVYは約+1.5dB程出力が増加です。同時に周波数特性も全帯域で向上しますが、低音域は上昇幅が低く中音~高音域は上昇幅が大き目となります。
全体的に良好なバランス感を保ったまま、心地良い中~高音域の伸びを実感出来る周波数特性です。厚さを変えるだけで出力の微調整やトーンバランスの変化を実感出来るため、使用楽器や楽曲毎にピックを変えても面白いと思われます。
計測に使用した機材
ギター:YAMAHA / REVSTAR RSE20 NYW
弦:DR / BLACK BEAUTIES
ピックアップ:YAMAHA / VH3b (純正ブリッジPU / ドライスイッチOFF)
ペグワッシャー:Hell Guitars / HB-STAR
スケールシート:Ren He / コントロールノブ A03
テールピース:ドライカーボンワッシャー併用ライオンヘッドパターンテールピース
シールド:ARIA / JG-10X (10ft/3m, S/S)
マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1
計測に使用したREVSTARは少しだけ手を加えています!
まとめ
業界基準のティアドロップ型でもあるFender 351 Shapeを採用した、蓄光仕様のユニークなギターピックです。THIN、MEDIUM、HEAVY、3種の厚さが試せるのが嬉しく、好みや楽曲に応じてサウンドメイクに活用出来ます。
フェンダー製ピックの中ではやや単価が割高であるものの、暗闇で光り輝くカッコよさは人生が脳汁で潤うレベルの高揚感です。老舗かつ超大手ブランド製品であるというのも高ポイントで、バランスの良いサウンドと使い勝手は蓄光抜きに万人に推せます!
🏃💨今すぐ :Fender 351 Shape Glow In The Dark Picks で暗い人生を輝かせる🧠✨
Ibanez PGS12 (ピック用滑り止め)
momiji music PICKSTICK (ピック用滑り止め)
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