ERNIE BALL FLEX CABLE レビュー:GLOW IN DARK 暗闇で光る高音質ギターケーブルを詳しく解説
👆 ERNIE BALL FLEX CABLE GLOW IN DARK レビュー!
目次
夏ですね!イツメンの皆様、本日もギタいじへようこそ!ハジメマシテな君は『コチラ』をチェック!
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序章:ERNIE BALL FLEX CABLE GLOW IN DARK レビュー
ここはギターいじリストのおうち
……の遠く離れた地にある繁華街
せっかくの夏だし他県の盛り場に繰り出してみたぞ
こう暑い日が何日も続くと、何かギタいじでも夏っぽい商品を紹介してみたくなるよね
……おっ!
スゲー懐かしい雰囲気のお店があるじゃーん💖
たのもー!!
な、なんだこれは!?店内が真っ暗だぞ!!
🐯「い、いらっしゃいませ……」
うおおおおッ!ビックリした!!
し、失礼いたしました……
キ、キミ……なんか顔色がすぐれない様子だが大丈夫か?
い、いやだなあお客様、わ、私の肉体はまだ腐ってなんかいませんよ……
く、腐る?
そ、それよりもお客様、様子から察するに……
本日は夏らしいギターグッズをお探しですね?
お、良く分かったな!何かこう、夏をエンジョイしたくなるようなバイブスの上がる商品が欲しくてね
都合良く先日、入荷したてホヤホヤのブツがございまして……
こちら、弦でお馴染みERNIE BALLの最新ギターケーブル『FLEX INSTRUMENT CABLE GLOW IN DARK』でございます
おお、FLEX CABLEに新しいカラーバリエーションが出たのか!
……でもこの新しいカラー、既存の5色に比べてキミの顔色みたいに発色不良じゃないか?
腐腐腐、さすがお客様はお目が高いようですね……
実はこのケーブル……
な、なんだ!?また店内が真っ暗になったぞ!!
GLOW IN DARKの名の通り、暗闇で光り輝く蓄光仕様PVCジャケットを採用でございます
うおおおおおおおおお!!人魂みたいだああああああああああ!!!!!
暗闇で光る!ERNIE BALL FLEX CABLE GLOW IN DARK 高音質ギターケーブル!!
という訳で今回は ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) より、FLEX CABLEの最新カラーGLOW IN DARKをレビューです。FLEX CABLEは単芯シールド構造を採用し、耐久性と柔軟性に優れたPVC製ケーブルジャケットが使用されています。
演奏中に絡まりにくく簡単に巻き上げられるため、柔軟性の高さと相まって取り回しが非常に良好です。ケーブルのシールド率は95%なので不必要なノイズを排除しつつ、クリアな高音質サウンドを再生します。
FLEX CABLE GLOW IN DARKで輝くステージ体験!
FLEX CABLE GLOW IN DARK 最大の特徴は、暗闇で光る蓄光仕様のケーブルジャケットです。従来のFLEX CABLEはド派手なネオン系カラーバリエーションであるのに対し、GLOW IN DARKは一見地味な薄緑系カラーとなります。
ところがGLOW IN DARKは蛍光灯や太陽光などが放つ光エネルギーを蓄えることで、周囲が暗くなった際に自然発光出来るのです。全てのギタリストやベーシストが手軽に、ステージ上で光り輝く演奏体験を楽しめます。
ナイトイベントの多い夏季は夜間屋外ライブ等において、オーディエンスの注目を集めること請け合いです。長さは10フィート (約305cm) と20フィート (約610cm) から選べ、プラグ等のパーツも信頼性の高いものが組み込まれております。
言わずもがな光り物好きの管理人は、
暗闇で光るというカッコよさに物欲が瞬く間にK点超えです。
その輝きはホテルの売店や土産物屋に置いてある、
観光地とは全く関係ない蓄光スケルトンキーホルダーに通ずるものがあります。
(あるいは金の龍キーホルダー)
これほど面白そうなギターケーブルを前にして、購買欲に抗えるヒューマンなどこの世に存在するのでしょうか。
いや、いない!(反語)
汝、物欲に抗うべからず!!
こうして管理人は夏場のテンションに流されるがまま、ERNIE BALL FLEX CABLE GLOW IN DARK (10ft) #6436 を購入です💖
果たしてGLOW IN DARKの実力と光りっぷりは如何ほどのものなのか、じっくりとレビューしていきます。
外観
ERNIE BALLのケーブル各種は、ヘッダー部分に直接ケーブルが巻かれているパッケージを採用です。別段パッキングは行われず、店頭ではケーブル本体が剥き出しの状態でフック什器等に陳列されていることが多いと思われます。
密閉されていないケーブルは汚れの付着や小傷が発生しやすいため、購入前にコンディションチェックを行いましょう。プラグやプラグキャップに傷や酸化が発生していないことや、ワイヤージャケットに汚れが無いことを確認しておきましょう。
使用の前後にプラグを乾拭き!
こういった非密閉型パッケージのケーブル類は購入後に、新品の場合でも乾拭きでプラグの汚れを落とすことを推奨です。乾拭きには春日キョンセームやMORRIS MCC-2など、プラグ類にも安心して使える楽器用高品質クロスを使用願います。
乾拭きはケーブルを使用する度に実施することで、プラグ本体と接続するジャック類を長持ちさせることが可能です。湿度の高い日本の天候では普段使いのみでも見えない汚れや湿気が付着しやすく、乾拭きによって接点不良発生を予防出来ます。
使用後にプラグの乾拭きを行うことは Marshall Japan でもトラブル回避テクニックとして紹介されているよ!
おススメ高品質クロス2選!
カラーリング
先述の通りFLEX CABLE GLOW IN DARKは他のFLEX CABLEのカラーと比較して、彩度に欠けるためパッと見はかなり地味です。蓄光グッズ特有の薄緑系カラーにつき、人工照明下や自然光下では少し好みの割れる要素となります。
FLEX CABLE GLOW IN DARKが真価を示すのは夜間や暗所、照明を落としたステージ上と限定的です。ライトスタンドや晴天時の屋外などでケーブルジャケットに蓄光すると、暗闇で自然発光可能となります。
暗闇での発光
200ルクスの蛍光灯を使用した場合、20分照射することで約5~8分ほど自然発光することを確認です。国内のJIS規格ではJC~JBグレードに相当し、足元が見える程度の光源が確保出来る場所ではもう少し長い時間発光します。
発光時のカラーはネオングリーンとなっており、他のFLEX CABLEのカラーに勝るとも劣らぬインパクトです。管理人のように光り物が好きなプレーヤーであればその輝きを前に、脳汁が溢れ出る確かな満足感を得られることでしょう。
十分に蓄光すれば視認性良好なのでステージの照明演出に組み込んだパフォーマンスも可能となるよ!
ケーブルを束ねて蓄光すると発光ムラが出るので『重ねない状態で蓄光する』のがポイント!
蓄光は紫外線領域の波長エネルギーで励起状態→光電効果により光る……という反応なので、ブラックライトを使用すると効率的に蓄光出来るよ!
ブラックライトのレビューはコチラ!
細部のデザイン
FLEX CABLEは取り回しの良さを重視するデザインとして、ショートタイプのフォンプラグを搭載しています。プラグキャップが全長30mm程度と収まりが良く、プラグイン時は同ブランドのBRAIDED CABLEよりもコンパクトです。
ただしFLEX CABLEのプラグ形状は長さを問わず、Straight/Straight (S型/S型) 限定となります。アングルドプラグ (L型) が選択出来ないため、ギター本体のアウトプットジャックの位置によって相性が分かれそうです。
取り回しの良いショートタイプとは言え、ボディトップダイレクトマウントジャックのギターは予め確認が必要となります。
プラグキャップ周りで目を引く要素としては、熱圧縮チューブに『ERNIE BALL』と『INSTRUMENT』の銀文字ロゴ入りです。
ケーブルジャケットには標準で純正ケーブルタイが付属し、使用後や収納時に束ねて保管しやすいように配慮されています。ケーブルタイは脱着不可の構造となるので、力任せに引きちぎらないようにご注意下さい。
仕様
FLEX CABLEは他のERNIE BALL製ケーブルの例に漏れず、仕様面に関する公表情報がほとんど確認出来ません。静電容量と抵抗値は不明で、サウンドについては『自然でクリアな音質』と説明されているのみです。
寸法(実測値)
管理人の個体を実測するとワイヤージャケット外径がφ5.9~6.0mm、プラグ先端のチップ (Tip) 最大径がφ5.9mm程度となります。ギターケーブルとしては標準的な太さですが、BRAIDED CABLEよりも約1mmほど細い設計です。
ジャックはガチっとした挿入感でグラ付きの少なく、安定した演奏性をサポートしてくれます。ワイヤージャケット露出部分の長さは約305cmにつき、概ね公表値の10フィートに収まっていました。
取り回し
FLEX CABLEはケーブルジャケットの高い柔軟性と単芯シールド構造、ショートタイプフォンプラグの採用でとても扱いやすいです。激しく動いても絡まりにくく追従性が良いため、ステージ上ではあらゆるパフォーマンスに対応します。
軽量なのでジャンプアクションにも最適で、グルグル回るように動いても『ケーブルのストレート感』を維持です。取り回しについては、過去にレビューした Fender Original Series Instrument Cable よりも一枚上手となります。
音質やルックスよりも取り回しを重視するプレーヤーにとって、FLEX CABLEは最良の選択肢となり得るでしょう。
製造国
ERNIE BALLのケーブル各種は、パッケージのバーコード付近で製造国を確認可能です。FLEX CABLEは全色MADE IN CHINAと表記されており、USA製の弦とは異なる拠点で製造されていると推察されます。
活用法
FLEX CABLE GLOW IN DARKは蓄光仕様という特殊性から、楽曲のPVやMV、アーティスト写真に使用しても面白そうです。しかしながら明るいシーンではやや見栄えが劣るので、別カラーのFLEX CABLEやBRAIDED CABLEと併用することをおススメします。
明るいシーンは別カラーのFLEX CABLEやBRAIDED CABLE、暗いシーンではGLOW IN DARKと使い分けることで映え度がアップです。またステレオ出力のギターではFLEX CABLEで揃えてケーブルをツイストするなど、蓄光仕様の強みを最大限活用していきましょう。
サウンド
ERNIE BALL FLEX CABLE のサウンドは自然でクリアな音質とありますが、体感的には伸びやかな高音が好印象となります。高音や超高音の繊細な表現力に優れており、とりわけ1~3弦の響きが瑞々しく爽やかです。
ノイズも控えめでエフェクターを多用する場合は勿論のこと、オーディオインターフェース直結でもクリアな音色を再生します。低音~中高音はフラット気味なので、中音にアドバンテージのあるギターを使用するとバランスが上々です。
高音に特徴のあるギターでは更に高音の攻撃力が高まるため、ケーブルをサウンドメイクに組み込むことも出来ます。日常の練習からレコーディング、ライブにも耐えうる音質につき、1本手元にあると弾き手の表現の幅を広げてくれるはずです。
倍音特性
管理人の主観では説得力に欠けるので、ERNIE BALL FLEX CABLE の音質を比較解析します。同ブランドの BRAIDED CABLE (10ft) を比較対象に、倍音特性、周波数特性、ノイズ耐性を計測です。
倍音と周波数の測定にはYAMAHA REVSTAR RSE20を、ピックはAria Pro II P-HT01/080 YLを使用しています。倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) を解析しました。
i.ERNIE BALL FLEX CABLE
全体的に非整数倍音が少なく、低次倍音から高次倍音まで途切れずに再生です。中高音に該当する第6~第14倍音までの出力が控えめとなり、体感的な中高音のフラット感を裏付けています。
ii.ERNIE BALL BRAIDED CABLE
基音の出力がFLEX CABLEよりも高い上に、低次倍音も高次倍音も出力バランスのムラが少ないです。奇数次倍音よりも偶数次倍音が上手となる帯域が多いため、FLEX CABLE以上に暖かみのあるサウンドを創出します。
高次倍音が計測された帯域 (横軸) はFLEX CABLE、基音や倍音の出力 (縦軸) はBRAIDED CABLEの方が優れる傾向だね!
非整数倍音はFLEX CABLEの方が全帯域で低い値を示すので、高次倍音の伸びとクリアな音像を求めるプレーヤーにマッチするよ!
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
1.ERNIE BALL FLEX CABLE
倍音特性をそのまま反映したかのように、フラットな低~中高音と澄みやかな高音を再現です。3kHz付近を境に標準的な出力が高めに変化していき、5k~10kHzにかけては特に高い出力を記録しています。
2.ERNIE BALL BRAIDED CABLE
FLEX CABLEとは対照的に3kHz以降は標準的ですが、300~2kHzにかけての中~中高音は実にパワフルです。主張し過ぎない高音とギターにとって美味しい帯域の中音の力感を備え、メリハリのあるリードプレイをアシストします。
シンプルに高音重視ならFLEX CABLE、中音命ならBRAIDED CABLEという割り切りでOK!
両方のケーブルを揃えておくと状況に応じてギターやアンプ、エフェクターの長所を引き出しやすくなるよ!
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz
橙線:400Hz,800Hz
桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
ノイズ耐性
ノイズ耐性はギターをスタンドにたてかけ、一切ピッキングをせずにノイズの周波数を計測しました。ノイズを分かりやすくするために、ハイゲインディストーションnux HG5 Modern High Gain Distortionを接続です。
本項の計測のみエレキギターはGuild SURFLINERを使い、ブリッジピックアップのみをONにしています。電源はEffects Bakery Cheeseburger RE9V Battery、パラメータは全メモリをセンターに合わせたエフェクトONの状態です。
a.ERNIE BALL FLEX CABLE
FLEX CABLEは2k~3kHz付近のノイズが小さく、8kHz以降のノイズをシャットアウトしています。得意とする4~5kHzはノイズも若干高めで、高周波ノイズをカットし過ぎぬ性質が高音の伸びを後押ししていると考えられそうです。
b.ERNIE BALL BRAIDED CABLE
2k~3kHz付近のノイズが気持ち高めですが、全帯域で強力なノイズ耐性を誇ります。7kHz以降のノイズを寄せ付けず、ノイズ耐性に関してはFLEX CABLE以上に優秀です。
BRAIDED CABLEはデュアル・シールド構造なのでノイズ耐性が強力!
FLEX CABLEは程よいノイズ耐性でハイ落ちとは無縁の煌びやかな高音をサポートするよ!
計測に使用した機材一覧
ギター1:YAMAHA / REVSTAR RSE20 NYW (倍音 / 周波数特性)
ギター2:Guild / SURFLINER (ノイズ耐性)
ピック:Aria Pro II / P-HT01/080 YL
エフェクター:nux / HG5 Modern High Gain Distortion
電池:Effects Bakery / Cheeseburger RE9V Battery
比較用シールド:ERNIE BALL / BRAIDED INSTRUMENT CABLE 10ft
マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1
計測に使用した機材のレビュー記事はコチラ!
まとめ
この価格帯では群を抜く取り回しの良さに加え、蓄光ケーブルジャケットがステージで輝く演奏体験を提供してくれます。公式に自然でクリアな音質と謳うサウンドそのままに、鮮烈な高音の伸びは暗闇で煌めく星々のような美しさです。
明るいステージでは他のFLEX CABLEよりも地味さが否めないものの、照明を落としたステージでは類稀なる存在感を発揮します。高音質なサウンドのみならず、暗闇で光るカッコよさで弾き手のバイブスを爆上げするギターケーブルです!
🏃💨今すぐ ERNIE BALL FLEX CABLE GLOW IN DARK で光り輝く🌈✨
ギターケーブルレビューリンク集
編集後記
最高だぜ!このFLEX CABLE GLOW IN DARKの光っぷりの良さよ!!
ま、毎度ありがとうございます……
こ、これで心置きなく……い、逝け……
……
え?
それは管理人の見た夢か現か幻か……
はたまたギタいじ管理人の妄念が
この世ならざるものを招いたのか……
横浜スタジアムから徒歩10分圏内に
ハローマック跡地は存在しない👻
続く……?
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