ノートPCの熱対策のうち本当に効果があった方法

 

 

【Amazon.co.jp限定】Acer ノートパソコン AspireE15  Core i3-6006U/15.6インチ/4GB/1TB HDD/ドライブなし/Windows10/ブラック E5-576-A34G/K

 

はじめに

これまでにもノートPCの熱対策はいろいろやってきましたが、実際にはあまり効果が無かったりしたことも多いです。 

grum.hatenablog.com

 

grum.hatenablog.com

 

そこで今回はそれぞれの方法でどのくらい効果があったのかをお伝えしたいと思います。(あくまでも個人的な感想ですので効果は保証しません)

 

 

①CPUのクロック数を下げる

  • 作業時間:3分(設定変更のみ)
  • 必要経費:ゼロ(設定変更のみ)
  • 冷却効果:10℃~15℃(Core i7で最大クロック数66%とした場合)

 

Windowsの設定(「電源プランの編集」の「詳細な電源設定の変更」)から簡単に変更できます。もちろん元に戻すのも簡単です。

 

Core i7等のハイスペックCPUはどうしても発熱量が大きいため、その分クロック数を下げたときの冷却効果も大きいです。

またハイスペックCPUの場合、常に最高出力で使い続けることは稀なので、1コアあたりの最大クロック数を下げても目立った性能はありませんでした。

 

ハイスペックノートPCを使っていてちょっと性能を持て余し気味なら試す価値はあります。

 
②CPUファン清掃

  • 作業時間:1時間以上(作業ミスによるPC故障のリスク有)
  • 必要経費:ゼロ(ドライバーと要らない歯ブラシなどで十分)
  • 冷却効果:ほとんどなし

 

世間では最も効果があると言われている方法ですが、私の場合はほとんど効果がありませんでした。

 

というのも、CPUファン自体がそれほど汚れていなかったからです。汚れ具体はあくまでも個人の利用状況によるため、年数が経ったら必ずCPUファン清掃が必要になるわけではありません。

 

実際にやってみるとわかりますが、ノートPCの分解掃除はHDDやメモリの交換とはレベルが違い非常に難易度が高いです。下手をすると故障するリスクもあるため、慣れていない人はあまり手を出さない方が良いです。

 

もちろんCPUファンにホコリが詰まって回らなくなるほどであれば、かなりの効果が期待できるでしょう。場合によっては、CPUファン自体を交換した方が良いかもしれません。

 

③グリス交換・塗り直し

  • 作業時間:1時間以上(作業ミスによるPC故障のリスク有)
  • 必要経費:1,000円くらい(CPUグリス代)
  • 冷却効果:ほとんどなし

 

これも世間では効果があると言われている方法ですが、作業時間や難易度が高く(グリスを均等に塗るには経験が必要)、その割には効果も小さいのでよほど慣れた人でない限りはやめた方が良いです。

 

また、CPUグリスの経年による劣化(冷却効果の低下)はほとんど無いようなので、その意味でもあまりオススメできない方法です。

CPU放熱グリスの劣化はウソ?真相究明 | 初心者のための入門講座

確かに7年使用したグリスの状態は揮発成分が抜けて固まり、粉状になっていました。

しかし、それによって放熱性が低下したかというと、まったく変化していません。

 

私も実際に試しましたが実感できるほどの効果はありませんでした。(下がっていたとしても1~2℃)

 

それでも試したい人はシルバーグリスが効果が高く塗りやすいと言われています。

AINEX シルバーグリス [AS05]

AINEX シルバーグリス [AS05]

 

 

私が使ったのはこちらのダイアモンドグリス。より効果が高いと言われますが、固く粘土っぽいのでやや塗りにくいです。

 

④ゴム足などで本体を浮かせる

  • 作業時間:3分(ゴム足を両面テープで装着する)
  • 必要経費:300円くらい(ゴム足代、要らない消しゴムでも代用可能)
  • 冷却効果:10℃~15℃(接地面を5mm以上浮かせた場合)

 

これを聞いてほとんどの人が「そんなバカな!」と思われるかもしれませんが、やってみるとその効果は絶大です。おまけに分解などの面倒な作業もなくお手軽に出来て、私が今一番オススメする方法です。

 

というのも、ほとんどのノートPCは冷却のための吸気口が本体下面にあるため、エアフロー(空気の流れ)が非常に悪いのです。これを本体を浮かせることで劇的に改善できます。

 

注意点としては、ゴム足が低すぎるとエアフローが改善せず、十分な冷却効果が得られないことです。

 

また、ゴム足を取り付ける場所を間違えると、ノートPCの置いた時のバランスが悪くなってしまいます。ノートPCはディスプレイを斜めに立てた状態でキーボードを打つため、意外とバランスの調整が難しいです。

 

そのため、ゴム足を両面テープで装着する前に、ゴム足をかませただけの状態で実際にノートPCを1時間くらい使ってCPU温度やバランスを確かめてみると良いと思います。

 

私が購入したこちらの商品は、500円玉くらいの大きさがありかなり大きめですが、その分安定感があり高さも8mmと十分にあるため、見た目を気にしなければオススメできます。

アイネックス ケース用ゴム足(4P) PA-021

アイネックス ケース用ゴム足(4P) PA-021

 

 

 

まとめ

全て実際に試した結果、最終的にオススメできるのは、

  • â‘ CPUのクロック数を下げる
  • ④ゴム足などで本体を浮かせる

の2つだけです。

 

これなら費用はかかっても300円(家にあるもので代用すればゼロ)ですし、何よりノートPCを故障させるリスクが無いです。

 

熱対策は重要ですが、そのためにノートPCを壊してしまっては元も子もないですからね。

また、せっかくお金と時間をかけても確実に効果が見込めるわけではないですから、お手軽な方法を試してみて、ダメなら安い中古ノートPCでも買い直した方が早いし精神的にも楽だと思います。

 

Windows10でも2万円以下ですね。

 

Windows7でも良ければメーカー指定で2万円以下もあります。 


Â