2010.11.10

国税記者クラブに「嵐」櫻井翔の妹って

 大阪地検特捜部元検事の証拠品ねつ造事件にともなう検察幹部の処分人事が相次ぐ中、日夜事件を追いかける司法記者クラブにも「ある人事」をめぐって「嵐」が吹き荒れている。

「東京地検特捜部と国税庁担当を兼任していた日本テレビ記者の後任として、アイドルグループ『嵐』のメンバー、櫻井翔の妹が配置されたんです。一目見ようと名刺交換の機会を心待ちにしている記者もいるほど話題になっていますよ」(全国紙司法担当記者)

 櫻井の実妹は'09年に総合職で入社、記者トレーニングを受けながら、10月中旬から現在の部署に配置されたようだ。

「彼女は、細身で小柄。くりっとした目がお兄さんとそっくりです。落ち着いた性格で、育ちの良さを感じさせます」(前出・記者)

 とはいえ担当するのは、各社のエース級記者が集まる東京地検特捜部と、霞が関の中で情報管理が最も厳しいとされる国税庁。こと特捜部においては、事件記者の経験が乏しい中でヘビー級の案件を担当するだけに、「アイドルの妹という話題性を以てしても、ネタは簡単に取れない」とライバル記者からは厳しい言葉が出ている。

 一方の国税庁記者クラブは、反応が少し違う。実はいま、国税庁記者クラブに加盟するテレビ5社のうち、4社が20代の女性記者を配置しており、女性たちによる取材バトルの様相を呈している。そのため、「櫻井妹の登場に、女性記者たちは警戒感を強めているのではないでしょうか。

 税金の話もスキームが複雑で難しいので、すぐに特ダネを掴むのは厳しいでしょうが、寡黙な人が多い国税庁幹部への取材には、話題豊富であることが有利に働くことに違いはない。出自が大きなアドバンテージになるでしょう」(国税関係者)というのだ。

 櫻井翔といえば、日テレの報道番組『NEWS ZERO』のキャスターを務めていることでも知られる。妹の掴んだスクープを兄が読み上げる日は、来るだろうか。

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