新規レーベルが背表紙色をそろえるのは何故?

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このあたりに関連して。

また、SDの匂いは、ファミ通よりはHJ文庫の方に近いと思います。
そして真ん中をMFJの緑色で区切ると。
(中略)
HJの背表紙は赤色でしたっけ。GAは白系? ゼータは赤系だったような気がする。いや、カラフルだっけ。思い出せないなぁ。とりあえずGA文庫をHJ文庫とゼータ文庫で挟んでしまえば、色がはっきりしていて見やすいんじゃないでしょうか。


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 上記の部分を読んでいて気付いたのですが、新規ライトノベルレーベルの背表紙の色は、レーベルで統一されていることが多いですね。ライトノベルには作者ごとに背表紙の色を変えるレーベルと、背表紙の色を統一するレーベルがあります。そこでこの2つで無理やりグループ分けして見ましょう。

 こうして分けて見ると1990年代半ばまでは2つのグループが拮抗していたのではないかと思います。1970年代〜80年代半ばはコバルトvsソノラマ。1980年代末〜90年代半ばはコバルト+ファンタジア+スニーカーvsソノラマ+X文庫。しかしその後ソノラマ、X文庫が劣勢になってくると、コバルト、ファンタジア、電撃を擁する「作者ごとに色を変える派」が書店の本棚で多数を占めることになります。こうなったのは1990年代末から2000年くらいでしょうか。

 ところが主流になったはずの「作者ごとに色を変える派」は2001年以降、新規参入がゼータ文庫しかありません。そのゼータ文庫にしても、タイトルの入る枠が背表紙の大部分を占めていて、作者ごとに色を変えているのは枠より外のわずかな部分です。ここ5年ほどの新規レーベルはほぼすべてが「レーベルで単一の色を使う派」なのです。

  • 何故新規レーベルは色をそろえる傾向にあるのか

 以下、私の独断的な仮説です。

 思うに「作者ごとに色を変える」手法は、書店の棚にある程度スペースを確保していないと有効に使えないのではないでしょうか。コバルト、ファンタジア、電撃のような大手レーベルは良い。大きなスペースに作者ごとの色の背表紙が並ぶので見栄えがします。しかしそれらに挑む新規レーベルはどうか。新規レーベルは当然小さなスペースしか用意してもらえません。そこに作者ごとの色の背表紙がちまちまと並んでいてもあまり目立ちそうにありません。少なくとも先発の大手レーベル以上に目立つのは困難でしょう。

 ならば、レーベルで単一の色を使ってはどうか。少ないなりに青や赤や緑で固まることで、大手レーベルに対抗して「ここにこのレーベルがあるぞ!」と主張できるのではないでしょうか。

 ・・・・・・などと考えてみたのですがいかがでしょう。

  • 追記

 ノベルズは白背表紙ばかりなので分けました。この他に講談社ノベルズやノンノベルズでは例外的に表紙のイラストが背表紙まで回り込んでいる作品もあります。

    • C★NOVELSファンタジア(1992年〜、白)
    • ソノラマノベルズ(2000年〜、白)
    • トクマノベルズEdge(2005年〜、白ただし一部例外あり)
    • ZIGZAG NOVELS(2006年〜、白)