雨の音・風の音・小熊の鳴き声

昨年、白老のアイヌ民族博物館に行った時、ムックリでは「雨の音、風の音、小熊の鳴き声」などが表現されると説明を受けた。このうち、雨の音(雨だれの音)や風の音については、石井ポンペさんに何度か聴かせていただいていたので、どんな音なのかはだいたい理解している。雨の音(雨だれの音)は舌を使って水滴が落ちるようなイメージの音を表現し、風の音は主に右手のリズムやスピード感による雰囲気でそれを表現する。
雨だれの音サンプル 0:08(MP3:約84KB)

となると、熊の声というのはどのように表現されるのだろうか? 実は先日の口琴会議の後から2次会までずっとポンペさんと一緒に飲んでいたので、この件について伺ってみた。すると、想像もしていなかったような答えが返ってきた。なんと、ムックリを演奏しながら声も同時に出してウーッと唸るのだという。それを聞いた時、ディジュリドゥにも同じような奏法(コール)があることを思い出した。

色々と調べてみると、「小熊の鳴き声」のほかに「親熊が小熊を呼ぶ声」などというのも表現されるらしいことがわかった。そのうち、ぜひ実際の演奏を聴いてみたい。


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Scorpionfly
Posted byScorpionfly

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