「徳島から名門スタンフォード」 現役合格女子が実践した“能動的”な「24時間の使い方」
日本にしか住んだことがなく、日常的に日本語しか話したことがない人が、海外の大学を目指したいと思ったら、どうすればいいのだろうか。
今年、徳島県の私立高校からアメリカの名門スタンフォード大学に合格した松本杏奈さんは、これまで日本にしか住んだことがなく、日本の教育を18年間受けてきた。本人も“純ジャパニーズ”と自身のことを語る。
合格までの道のりについては「前編」の『徳島からスタンフォード合格の18歳が実践した「可能性をつぶす大人に負けない“自己肯定感”の育て方」』でも記したように周囲からの価値観の押し付けや地方格差などの実態も存在した。そんな中、松本さんはどのようにして、スタンフォード大学への合格を決めたのか、今回は具体的な“メソッド”を聞く。
松本杏奈さん(本人提供)
「アメリカなら私でも馴染めるかもしれない」
──小さな頃は、どんなお子さんだったんですか?
とにかくものを作ることが好きで、家でも幼稚園でも、一日中狂ったように工作ばかりしていました。紙コップで作った犬に毛糸をくくりつけて引っ張って歩いたり、手作りのリボンを頭につけて、自分のことを「リボンちゃん」って呼んだりしていましたね。
また、言語発達が割と遅めだったので、自分のことがうまく表現できなくてかんしゃくを起こすこともありましたが、その「発散先」が絵を描くことでした。一度見たものはすぐに覚えて、そのまま描けるんですけど、2、3歳の時には、キャラクターも描けるようになっていましたね。
2〜3歳の時に描いた『モンスターズ・インク』のマイクと『ゲゲゲの鬼太郎』/本人提供