池江璃花子選手の復帰に便乗し「五輪開催」を声高に叫ぶ人たちへの強烈な違和感

本当に選手たちのことを考えているのか

長い闘病生活の末に

2019年2月に急性リンパ性白血病であることを公表、闘病生活続け復帰した池江璃花子選手が、4月2日から10日にかけて行われた日本選手権水泳競技大会で100mバタフライ、100m自由形、50mバタフライ、50m自由形で優勝し、4冠を達成した。

またオリンピック出場選考を兼ねたこの大会で、池江選手は400mメドレーリレーと400mリレーのオリンピック代表権を獲得、11日に日本水泳連盟はオリンピック選手団のメンバーを発表し、無事リレー代表として選出された。

不治の病とも言われる白血病を長い闘病生活の末に克服しただけでも大変なことなのに、水泳競技に戻り日本のトップスイマーに返り咲いたその姿は、多くの国民に感動を呼んだ。

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ところがそのころ、池江選手の努力に便乗するような人たちがネット上に現れだした。

彼らは「オリンピック中止なんて、池江さんの前で言えるの?」などと主張しだしたのである。なんと、新型コロナの問題で東京オリンピック開催に対する懸念を示す人たちに対し、ネットの人たちが池江さんを利用したマウンティングを行っているのである。

ちょうどそのタイミングで、楽天の会長兼社長の三木谷浩史氏はTwitterに「Jリーグやプロ野球はオリンピック実施の実績作りの道具にされているだけではないか」という疑問の声に対応。

「僕ははっきり今年の五輪開催はあまりに、リスクが高すぎると思っており、反対です。アスリートの方々には本当に申しわけないけど、一生懸命生きているのはアスリートだけでないので。」と、ツイートを行ったのである。

直接、池江選手を持ち出してマウンティングする人たちに向けた言葉ではないものの、そうしたネットの流れの中に釘を刺すツイートであった。

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