2021.02.19
# SNS # Instagram

若者の“映え離れ”が進行中?「雑誌化するインスタグラム」の新しい使い方

いま求められるのは「実用性」

「インスタ映え」という言葉が使われなくなってからすでに久しく、インスタグラムが見た目重視だった時代は終わりました。実は今、インスタグラムは見た目だけでなくシビアな「実用性」を求められる時代になってきているのです。

いち写真共有SNSだったインスタグラムに実用性が求められるようになった背景にある、若者の変化とは何か? その潮流に合わせて、企業アカウントの発信はどのように工夫していけばいいのか?

企業のインスタグラムのアカウント運用支援に定評がある、株式会社FinT 代表取締役 大槻祐依氏が、最新のインスタグラム事情と、マーケティング的な対策を紹介します。

インスタは「情報収集ツール」へと変化

一時インスタグラムで人気を誇っていた、「映え写真」。

そんな、「見て楽しむ」インスタグラムの使い方が大きく変わってきたのは、インフルエンサーマーケティングが世間に定着してきた頃だったと認識しています。

TVに出てくる女優や芸能人より近く、お洒落な友人よりも少し遠い存在。インフルエンサーは、そんな一般人の手が届くか届かないかくらいの微妙な距離感を得たことで、次第にテレビや雑誌などの大きなメディアよりも、若いユーザーの信頼を勝ち得ていくようになりました。

Photo by iStock
 

ユーザーとしても、SNS上の知人による情報発信やおすすめアイテムの紹介は、ときに書き手の顔が見えないwebのまとめ記事よりも信憑性が高く感じられたのです

実はインスタグラム側も、そのタイミングであえて直接「指名検索(検索ページ内でキーワードを直接入力する)」をさせないようなUIに変更し、「ユーザーが直接情報を取りに行かなくても、自動的に情報が流れてくる」という状態を作り出すことに成功しています。いわゆる、おすすめ機能の発達です。

ユーザーのお好みの投稿を、精度高く大量に表示することで、自動的に知りたい情報が流れてくる状況を生み出したのです。

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