2023.07.20

50歳男性が暴言・セクハラで「“職業訓練校”を退学」…28年間働かなかった男性の「衝撃の言動」

無職の中年世代の人口がなかなか減らない日本。

厚生労働省の「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約」 によると、2022年の非労働力人口(就業意思のない者、ニートも含む)は4,128万人。45歳~64歳のいわゆる中高年世代に絞ると、その数は524万人(2022年)に上る。

キャリアコンサルタントとして、無職の中高年のカウンセリングも行う筆者の元に相談におとずれた、無職歴28年、50歳の男性・佐藤啓介さん(仮名[以下同])は父親の死をきっかけに、働こうと考えたらしい。

佐藤さんは、過去に一度一般企業に入社するも、協調性が極端にかけており、数ヵ月で解雇されてしまったという。

カウンセリングをもとに、職業訓練校に入ることを勧め、見学を経て間もなく、正式に訓練生として、佐藤さんは生活をスタートさせます。

選んだコースの期間は1年。本人は「やってやる!」と意気込んでいたこともあり、やる気はあるようだった。

【前編】『「50歳無職の男性」が職業訓練校で見せた「最悪の行為」…28年間引きこもった中年男性の「悲しすぎる末路」』

 

「俺の税金で生活してるくせに!」

「かなり問題を抱えた訓練生ですね……」

佐藤さんの担当である職員から、このような報告を受けた。

わけを聞いてみると、佐藤さんの日々の生活ぶりが著しくよくない、評価できないとのことだった。

Photo by iStock

まず、訓練時間への遅刻・無断欠席が多い。

職業訓練校はやむを得ない事情がある場合は除き、出席率が8割を切ると退校処分となる。また、3回の遅刻は欠席1回の扱いだ。

佐藤さんの出席率は、入校間もない時期とは思えないほどに低く、入校から2週間ですでに遅刻を4回、無断欠席は2回だった。

佐藤さんの問題行動はこれだけにとどまらず、年下の訓練担当者に対する威圧的な態度も見られたという。

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