「50歳無職の男性」が職業訓練校で見せた「最悪の行為」…28年間引きこもった中年男性の「悲しすぎる末路」

無職の中年世代の人口がなかなか減らない日本。

厚生労働省の「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約」 によると、2022年の非労働力人口(就業意思のない者、ニートも含む)は4,128万人。45歳~64歳のいわゆる中高年世代に絞ると、その数は524万人(2022年)に上る。

職業訓練校や、就労関連の相談窓口など、現場に立つ人間としては、かなり膨大な数に思える。

中年世代の無職は、今や珍しいことではなくなったものの、親の高齢化に伴い将来に不安を抱え、キャリアカウンセリングを受けるケースが多くなってきている。

今回は、キャリアコンサルタントとして、無職の中高年のカウンセリングも行う筆者の元へ、相談に来た「無職歴28年の50歳男性」の事例を紹介する。

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相談者は無職歴28年の50歳男性

待ち合わせ場所に現れたのは、インパクトの強いドクロのロゴマークが特徴的な服装に身を包んだ中年の男性、佐藤啓介さん(50歳、仮名[以下同])だった。

「30年近くニートやってたんですけど、先月父親が死んで……。母親もいつか死ぬんだなと気づいたら、自分の老後が心配になったんですよね」

Photo by iStock

話を聞いてみると、無職歴は28年。大学を卒業後に一般企業に就職するも、協調性欠如を理由に数ヵ月で解雇。同僚や上司たちの話は聞かず、会議や取引先との打ち合わせによく遅刻していたという。

それから現在に至るまで両親の元で暮らしていた。

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