2023.03.27

在日3世が韓国に住んでおどろいた!「反日」と「格差」のヤバすぎる中身を、元駐韓国大使が解説!

在日3世が韓国で舐めた辛酸

最近ネットニュースで話題になっていて、私も注目していた在日韓国人3世の豊璋氏が『それでも韓国に住みますか』(ワック)という単行本を3月22日に出版した。

同書は豊璋氏が韓国に住んで、自分が考えていた韓国とは大きな開きがあり、在日韓国人に対する差別、豊かさの陰に潜む生活上の困難さ、精神的貧困について第三者的立場から日本と比較して語ったものである。

同氏は、日本で北朝鮮系の朝鮮学校を卒業した後、韓国籍を取得し韓国で貿易コンサルタントとして12年にわたり生活してきたが、その実体験をもとに韓国の深層を伝えている。

韓国・ソウル。在日3世は韓国でなにを見たのか…Photo/gettyimages
 

私も合計12年、韓国に住んだが、最初の1年、延世大学通った以外は外交官としての滞在であり、最後は在韓日本大使であったので、政治・外交的な対立分野を除けば、韓国人から敬意をもって扱われ、大事にされてきた。

正直、豊璋氏のような辛酸をなめた記憶はない。

韓国で外交交渉を行い、かつ生活していれば、韓国の良い点・悪い点は肌で感じる。しかし、それは豊璋氏が、韓国で詐欺に遭い、差別されてきた状況とは違う。私が韓国で何となく感じてきたことを、豊璋氏は実際の苦い経験として感じてきた。

これは私が人の話を聞いたり、感覚的に感じてきたのとは重みが違う。それでも私の韓国に対する理解は基本的に豊璋氏と同じである。彼の本を拝読し、私が感じてきた韓国の状況の真実・背景を改めて確認したように思う。

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