ピッシーのメモ帳

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習慣にしたいことは極力間を空けない

習慣にしたいことは極力間を空けないほうがいいなと思ったので、簡単に書く。

私はかつて、趣味を聞かれたら「読書」と答えるぐらい本を読むことが習慣になっていた。しかし、社会人として年月が経つにつれてほとんど本を読まなくなってしまった。本を読まなくなった原因はいろいろあるが、一時期仕事面の忙しさで本を読む時間がとれないことがあって、しばらく本を読むことから離れていたことが一番の原因ではないかと思っている。

最近は多少落ち着いてきたので、本を読む程度の時間の余裕はある。でも、以前と同じように本を読むことは難しいと感じている。それは、以前と比べて明らかに本を読んでいるときの集中力が途切れやすくなったから。例えば動画だと画面を見ているだけでいいので楽だが、本だと文章を読んで書いてあることを理解しないといけないので意外と頭を使う。そして、しだいに本を読むことが面倒になって「また今度読むか」と後回しにしてしまう。これが続くと、結局また読まなくなる。一度途切れた習慣を、再び習慣として定着させるのは大変だと思った。

やらない間が空いてしまうと、習慣は簡単に消えてしまう。なので、習慣にしたいことは極力間を空けずに、少しずつでも継続することが大事。

USBタイプCケーブルを購入して思ったこと

先日USBタイプCケーブルを購入したので、簡単に書く。

「USBタイプCケーブル」と一言で言ってもかなり複雑で、見た目が同じなのに画面出力対応や急速充電対応、さらにはUSB2.0対応やUSB3.1 Gen2対応など、様々な種類がある。一本のケーブルで何でもできるというのがUSBタイプCケーブルの強みだが、同時に同じ見た目で何種類ものケーブルが存在してしまうという複雑さがある。

購入したもの

購入したのは、以下のケーブル。

www.elecom.co.jp

このケーブルの特徴はこんな感じ。

  • 両端がUSBタイプC
  • USB 3.1 Gen2対応
  • USB PowerDelivery対応
  • 最大5A(100W)出力対応
  • USB-IF認証品*1

エレコムには同じような仕様で正規認証品でない別のケーブルもあるが、私は正規認証品のケーブルを購入した。

パッケージ

このケーブルのパッケージは、こんな感じ。

よくあるプラスチックのケースに入っている。パソコン用だからか、ケーブルバンドは付属していない。定価は税抜きで7,540円、税込みで8,294円とかなり高額。でも、実売価格は直販サイトで税込4,880円、ヨドバシで税込2,390円と、比較的現実的な値段に落ち着いている。私はヨドバシで購入した。

ケーブル本体

ケーブル本体はこんな感じ。

ケーブルの見た目はごく普通で、「絡みにくい」とか「メッシュ編み」とかそういった特殊な加工はない。ネットでは「ケーブルが固い」というレビューをよく見かけたが、実際はごく普通の固さで、むしろ思っていたよりも柔らかく曲げやすい。ネットのレビューは鵜呑みにしすぎてはいけない。

端子

端子はこんな感じ。

端子部分には、メーカー名だけが記載されているものや何も書かれていないものが多い。このケーブルは、片側にメーカーロゴ、片側に画像のようなUSBのマークが書かれている。「SS」とはSuperSpeed、つまりUSB3.1のことで、「10」は10Gbpsであることを意味している。つまり、端子部分を見るだけで「USB 3.1 Gen2対応のケーブル」であることが分かる。

端子付近のケーブルを拡大したのが以下の画像。

写すのが難しかったのでやや画像が暗いが、うっすらと「Power Delivery 5A」と書いてある。この文字から、USB PowerDelivery対応で最大5A(100W)出力対応であることが分かる。

まとめ

一見すると特徴のない地味なケーブルだが、端子部分やケーブル部分でどの種類のケーブルかが分かるようになっている。私は他にも何本かUSBタイプCケーブルを持っているが、どれもケーブルの種類が分かるような記載がないため、差してみないとどの規格に対応しているか分からない。その点、こういう細かいところがしっかりしているのがこのケーブルのいいところ。

私としては、このケーブルは性能面でもケーブルの作りとしてもおすすめ。やや価格は高いが、迷ったらこれを買っておけば速度面でも充電でもほとんど不満はないだろう。

*1:USB-Implementers Forumから認証を受けた製品のこと。

岩波新書「読み書きの日本史」を読んだ感想

岩波新書「読み書きの日本史」を読み終わったので、簡単に感想を書く。

本の概要

www.iwanami.co.jp

以下、公式ページより引用。

私たちが日々実践している文字による言語活動は、長い時をへて形づくられてきたものだ。古代における漢字の受容から、往来物による学びの時代へ。近世の文字文化の多様な展開から、近代学校の成立へ。──世界の事例にも目くばりしながら、識字の社会的意味を広くとらえ、今も揺らぎのなかにあるリテラシーの歩みを描く。

以下、各章ごとに私が読んでおもしろい・興味深いと思った箇所を書く。

第一章 日本における書き言葉の成立

この章では、主に長らく日本語の書き言葉の文体として使用されてきた「候文体」という文体の成り立ちについて説明している。以下、本文より引用。

近代以前の日本における文章の表記には、じつにさまざまな様式が存在した。中国語としての漢文をそのまま書き発音する文字通り外国語としての漢文から、訓点により日本語の語順に読み直す漢文訓読、一部に倒置を含みながら基本的に日本語の語順によって表記される変体漢文、このほか、万葉仮名のみによって記される万葉仮名文、仮名交じり文、仮名文など。これらのなかには、話し言葉のとおりに表記し得る様式もあった。万葉仮名文、仮名文などであり、宣命体などもこれに近い。しかしながら、これらは前近代日本においては、いずれも公私文書における表記法の主流とはならなかった。結局その主流となったのは、変体漢文の末裔たる「候文体」と呼ばれるものである。(P.21)

日本語の書き言葉は、今でこそ話し言葉に近い文体*1で書かれているが、元々はそうではなかった。候文体*2と呼ばれる漢文に似た文体が、長らく書き言葉の標準的な文体として使われてきた。話し言葉に近い文体が存在していたにも関わらず、結局漢文に近い文体が使われてきたことが興味深い。

なぜ口語体ではなく漢文に近い文体が書き言葉として使われてきたのかといえば、「漢文こそ正式の書記様式であるとする根強い伝統意識がある」とのことらしい。

第二章 読み書きのための学び

この章では、江戸時代頃までの読み書きの習得の歴史について説明している。個人的におもしろいと思ったのは、平安時代の貴族における書き言葉の習得状況についての内容。以下、本文より引用。

平安期には、貴族においてさえ、漢文を主体とした読み書き能力の低下現象がうかがわれるのである。なぜこのようなことが起きたのだろうか。その理由は律令制国家の解体にある。漢文主体の文書作成が必須であった律令制機構が解体すると、官職の世襲化が進行し、高度な文書作成能力は、有力な特定の家において継承されるものとなっていった。すべての貴族に必要な能力ではなくなったというわけである。(P.37)

平安時代の貴族といえばよく和歌を詠んでいるという勝手なイメージがあったので、読み書きはできて当然だろうと思っていた。しかし、実際には貴族でもあまり読み書きができない人もいたらしい。一見すると関係がなさそうな律令制機構の解体という出来事が、結果として貴族の読み書き能力の低下につながっていたということが興味深い。

また、「往来物」という手紙の文例集が読み書きの教材として使われたことについて、興味深い記述がある。以下、本文より引用。

つまり、異なる地域で、同じように手紙文を教材とする学習が行われていたということになるだろう。ここには、コミュニケーションの一形態としての手紙文が、学習の範例としてきわめて重要であり、文字学習の初歩となりやすかったということが示されている。(P.47)

「異なる地域」として、本書では中国や古代メソポタミアを取り上げている。「往来」とは往来する手紙のことで、日本以外の地域でも読み書きの教材として手紙文が使用されていたということが興味深い。

第三章 往来物の隆盛と終焉

この章では、数々の往来物が生まれ、その後衰退した歴史について説明している。おもしろいと思ったのは、女子用の往来物があったということ。以下、本文より引用。

なお⑩女子用は、女子向けの往来物であり、教訓型、消息型、社会型、知育型、合本型などのさまざまな内容のものが含まれている。これらは一括として女子用往来と称されているが、平仮名を主体として散らし書きを用いるなど、男子用とは異なった構成となっている。(P.62~63)

近世期においても、読み書きの世界は、男子と女子とで大きく異なっていたのである。(P.63)

今の国語の教科書には男子用も女子用もないが、往来物には性別ごとに異なる内容の書籍もあったというのが興味深い。往来物にはかなり細かい種類があるんだなと思った。

また、往来物とは本来は手紙文例集のことだが、これがいつしか読み書きの教材として採用されたことに関する考察も興味深い。以下、本文より引用。

木簡にせよ紙に書かれたものにせよ、移動することによって文書がその用をなすということは、つまるところ、文書がコミュニケーションや通信の機能を担っているということである。もちろん文字がもたらす機能は多岐にわたっているわけであるが、そのひとつの重要な側面として、文書による遠隔地とのコミュニケーションがあったことは、あらためていうまでもないことだろう。したがって、動くということは、文字と文書そのものの在り方において本質的な重要性を有していたといえるのかもしれない。
このように、文書の重要な側面として、「動く」という属性があることを考えるなら、読み書きの教材が「往来物」と呼ばれることは、それほど奇異ではないのかもしれない。人々の間を往来することによって機能するもの、それが文書であった。そのような文書の作成をするための教材ということであれば、それはじつに「往来物」と呼ばれるにふさわしかったのではないだろうか。(P.90~91)

「文書がコミュニケーションや通信の機能を担っている」とは、これまで思ったことがなかった。そのコミュニケーションの基本が手紙だったので、必然的にその教材として手紙文例集が使われてきたということらしい。現代では、手紙に代わってメールやチャット、SNSがコミュニケーションの手段になっている。ということは、例えるとメールの文例集で読み書きを勉強していた感じなんだろうか。

第四章 寺子屋と読み書き能力の広がり

この章では、寺子屋での読み書きの歴史について説明している。意外だと思ったのが、寺子屋に関する記述。以下、本文より引用。

寺子屋というぐらいだから、お寺で読み書きが教えられていたのだろう、という誤解が、おそらくかなりの程度広がっていると思われる。お寺が読み書きを教えた場合も確かにあったが、それは寺子屋の一部に過ぎない。百姓、町人、武士、専業の手習師匠など、多様な寺子屋が存在していたのである。このような誤解が生じないように、寺子屋ではなく手習塾と呼ぶべきであるとする主張もある。(P.102)

なんとなく寺子屋って「お寺の座敷に机を並べて勉強している」というイメージがあったが、それはごく一部だったということが意外だった。

また、識字率の在り方についての記述も興味深い。以下、本文より引用。

識字率という言葉から私たちが想起するのは、識字能力の「有」と「無」が截然と区別されるような二分法である。しかし識字とは、このような「1」か「0」かで区別し得るものではない。まったく文字を使用しない人々から、自己の名前ぐらいは書ける人、わずかな名詞についての知識のある人、平仮名であればある程度読める人、口語体で書かれた文章なら理解できる人、候文体の文章を読みかつ書ける人、漢文を不自由なく理解できる人、俳句や和歌、漢詩などが詠める人など、漢字能力はグラデーション状に展開していたと考えられる。またたとえ自分では文字を使わなくとも、音読する声を聞いたり、代筆や代書人を頼んだりすることもできる。村役人などが、重要な文書を村人に読み聞かせることも多かったはずである。文字は、個々人によってのみ使われるのではなく、コミュニティの中で集団として機能するものでもある。江戸時代における読み書きは、地域や性、職業や身分などによって、きわめて多様な在り方をしながら、社会全体として機能していたのである。(P.149)

私は、読み書きの能力は「ある」か「ない」かの二択しかないと思っていたが、実際には「自分の名前なら書ける人」や「平仮名なら読める人」など、様々な人が存在していたらしい。「漢字能力はグラデーション状に展開していた」というのは意外だった。

第五章 近代学校と読み書き

この章では、明治時代以降の読み書きの学習について説明している。学校教育によって識字率は向上していくが、それは容易ではなかったとのこと。以下、本文より引用。

学びのキャンペーンは、政府が法令を発布するだけにとどまらなかった。学校に入学しそこで学ぶことを勧める告論が、全国各地で作成され発表されたのである。(P.183)

こうして、これまで成長過程の基本となっていた正統的周辺参加の過程はブロックされ、学校教育というまったく新しい過程のなかで子どもたちは成長していくこととなる。しかしながら、すぐに想像がつくように、これは容易な事業ではなかった。無数の修学告諭が発せられたのは、それが容易ならざる事業であることが当局者にも認識されていたからなのだろう。(P.192)

また、様々な自治体によって識字率の調査が行われており、たくさんのグラフが掲載されている。それによると、自治体によって識字率にかなりの差があったらしい。例えば、商人の多い自治体ではそうでない自治体よりも識字率が高い傾向にあったということが興味深いと思った。

おわりに

やや硬い表現があるものの全体的に読みやすく、参考文献や図も豊富なので読んでいて楽しかった。

今でこそ読み書きは「できて当然」と言われるぐらい当たり前のことになっているが、それが当たり前になったのはごく最近のことで、当たり前になるまでにかなり苦労した歴史があったのだと知ることができた。普段なかなか意識することはないが、読み書きができることに感謝しないといけないなと思った。

*1:この文体は、言文一致体や口語体と呼ばれている。

*2:「そうろうぶんたい」と読む。本書では、「中世末期から近世期にかけての実用的文書において圧倒的に主用であったとされる文体」と解説している。

ロジクールのマウスパッドを買った感想

先日ロジクールのマウスパッドを買ったので、簡単に感想を書く。

買ったのは、MP10GRというマウスパッド。

www.logicool.co.jp

ロジクールのマウスパッドといえば、どちらかといえばゲーミング用というイメージがあった。今回買ったのは一般向けのマウスパッドなので、特段すごい機能がついているわけではない。このマウスパッドのパッケージはこんな感じ。

薄型の封筒のようなパッケージで、一般向けのマウスパッドらしくゲーミングっぽさはない。ちょうど新しいマウスパッドが欲しかったので、これを見かけたとき「欲しい!」と思った。値段は2025年2月時点で1,870円。実物はこんな感じ。

布製のマウスパッドで、さりげなく右下にロゴがある。余談だが、最近のロジクール製品はロゴに「logi」とだけ書いてある製品が多い。*1

使ってみた感想だが、表面はややマットな質感だが加工がしてあるからか滑りは意外といい。シリコン製やプラスチック製と比べるとやや滑りは落ちるが、引っ掛かりはなく十分滑る。適度に滑る感じがあるが、この滑りの良さはおそらく表面加工によるものなのでどこまで維持できるのかはまだ分からないところ。

裏面はでこぼことしたラバーになっており、ある程度机に密着する。しかし、ぴったり机にくっつくわけではないので、激しめにマウスを動かすとマウスパッドが動いてしまう。普通に使っている分には動くことはないが、正直もう少し裏面に吸着性が欲しかったなと思う。

私がこのマウスパッドで一番気に入っているのは、マウスとの一体感。

私はロジクールのm550というマウスを使っているが、同じロジクール製だけあってデザインに統一性があっていい感じ。ロジクールは他のメーカーと比べて、海外メーカーということもあってかデザインに力を入れている印象がある。マイクロソフトがパソコン周辺機器をほとんど売らなくなった今、ある意味ロジクールが(デザイン面では)最後の希望ともいえる。

今のところ満足しているが、滑りの良さがどこまで続くのかは未知数なところ。とはいえ、布製で若干の高級感もあるので満足できる人は多いと思う。

*1:ロジクールの本来のブランド名は「Logitech」だが、日本だけ商標の問題で「Logicool」という名前で販売されている。

コマンドプロンプトで無線LAN(Wi-Fi)のパスワードを設定する方法

複数台のパソコンに無線LAN(Wi-Fi)の初期設定をする際、毎回パスワードを入力するのは手間がかかる。なので、コマンドプロンプトとバッチファイルで設定する方法を簡単にまとめる。

手順

最も簡単なのが、Wi-Fiを設定済みのパソコンからプロファイルを移行する方法。この記事では、この方法で無線LANのパスワードを設定する手順を紹介する。

今回の手順では、「TESTAP01」というSSIDのプロファイルを移行する手順を説明する。

Wi-Fiプロファイルのエクスポート

netshコマンドで、Wi-FiのプロファイルをXML形式でエクスポートする。例えば、SSID「TESTAP01」のプロファイルをCドライブ直下にエクスポートするには以下のように入力する。(管理者権限が必要)

C:\> netsh wlan export profile key=clear name="TESTAP01" folder=C:\

nameにはSSID名、folderにはエクスポート先を指定する。正常に保存されると、インターフェイス プロファイル "TESTAP01" がファイル "C:\Wi-Fi-TESTAP01.xml" に保存されました。というメッセージが表示される。

パソコンに設定されているすべてのプロファイルをエクスポートする場合は、以下のように入力する。

C:\> netsh wlan export profile key=clear folder=C:\
注意点

key=clearを入れることでパスワードが平文(暗号化されていない状態)で出力されるため、エクスポートしたファイルの取り扱いには十分注意する。パスワードが平文で出力されるのがセキュリティ的によろしくないという場合は、後で補足で説明している「プロファイル移行後にパスワードを設定する方法」を行うためここではkey=clearを外しておく。

Wi-Fiプロファイルのインポート

以下のバッチファイル「wifi-import.bat」を作成する。(バッチファイル名は好きな名前でOK)

@echo off
netsh wlan add profile filename=".\Wi-Fi-TESTAP01.xml" interface="Wi-Fi"

filenameにはエクスポートしたファイル名、interfaceには無線LAN(Wi-Fi)のネットワークアダプタ名を入力する。*1先ほどエクスポートしたプロファイルは、バッチファイルと同じフォルダに置く。

バッチファイルを実行すると、以下のようなメッセージが表示される。(管理者権限は不要)

C:\> wifi-import.bat
プロファイル TESTAP01 がインターフェイス Wi-Fi に追加されます。

正常に登録されると、「プロファイル~に追加されます。」と表示される。

補足

プロファイル移行後にパスワードを設定する方法

今回紹介した手順では、プロファイルのエクスポート時にパスワードが平文で保存されてしまう。これがセキュリティ的によろしくない場合は、プロファイルを移行後に以下の方法でパスワードを設定する。

例えば、SSID「TESTAP01」にパスワード「123456」を設定するにはコマンドプロンプトで以下のように入力する。

C:\> netsh wlan set profileparameter name="TESTAP01" keyMaterial=123456

おわりに

今回の記事では、できるだけ簡単な手順でパスワードを設定できるような方法を紹介した。無線LAN(Wi-Fi)のパスワードを手動で設定するのは意外と面倒なので、参考にしていただければ。

*1:無線LAN(Wi-Fi)を搭載したパソコンでは、ネットワークアダプタ名は「Wi-Fi」と設定されていることが多い。

Windowsで詳細な状態メッセージを表示する方法

Windowsで起動・サインイン・サインアウト・シャットダウンの際に表示されるメッセージを、単に「シャットダウンしています」のようなメッセージでなくより詳細な内容を表示させる方法を見つけたので、簡単に書く。

注意点

以下の手順はWindows11 Proで行っているので、他のOSでは動作が異なる場合がある。また、以下の手順ではグループポリシーエディターを使っているが、Home版のWindowsはデフォルトではグループポリシーエディターが使えない。*1そのため、Home版のWindowsではこの手順は使えないので注意。*2

手順

1.スタートボタンを右クリックして「ファイルを指定して実行」を選択し、「gpedit.msc」と入力しOKを押す。

2.ローカルグループポリシーエディターが開くので、「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」を選択し「詳細な状態メッセージを表示する」をダブルクリックする。

3.「有効」を選択し、「OK」を押す。

なお、設定を元に戻すには「未構成」か「無効」のどちらかを選択しOKを押す。

余談

この設定は、ActiveDirectoryから配信することも可能。設定場所は同じ。

参考

この記事は、以下のページを参考にした。

learn.microsoft.com

*1:特殊な操作を行うことでHome版でもグループポリシーエディターを表示させることができるらしいが、動作確認をしていないのでこの記事では紹介しない。

*2:私は試していないのでこの記事では紹介しないが、レジストリを修正することで似たようなことができるらしい。

ノートパソコンの仕様表にディスプレイの色域を書いてほしい

私は、ノートパソコンの仕様表にディプレイの色域を書いてほしいと思っている。

ノートパソコンの購入を検討するときに、おそらく多くの人がノートパソコンに搭載されているCPUやメモリ、SSD、本体サイズを確認するだろう。でも、解像度以外のディスプレイの仕様を確認する人はあまりいないと思う。私はノートパソコンにはディスプレイの色域も重要だと思っているので、その理由を簡単に書く。

色域とは

色域については、以下のページが詳しい。

www.eizo.co.jp

色域とは、簡単に言えばそのディスプレイが表現できる色の範囲のことをいう。

なぜ色域が重要か

色域が狭いディスプレイは、色味がくすんで見えるから。

色域が狭いと表現できる色の幅が狭いため、細かい色の表現が難しくなる。そのため、鮮やかさに欠ける色味となりやすい。文字だけを見るのであれば大きな問題にはならないが、動画や画像をよく見るのであれば色味に違和感を感じるだろう。

一般的なノートパソコンは、ディスプレイだけを取り外すということができない。そのため、ディスプレイは(最近は交換できない機種もあるが)メモリやSSDのように後から交換することがかなり難しい。基本的に、一度購入するとディスプレイに不満があったとしてもずっと使い続けることになる。

確かに「ノートパソコンのディスプレイが気に入らなければ外部ディスプレイを使えばいい」という意見もあるだろうが、私はノートパソコンはディスプレイと本体がセットになっていて、それだけで完結するのが最大のメリットだと考えている。外部ディスプレイを使うとこのメリットが薄れてしまうので、私はノートパソコン自体のディスプレイの性能も重視している。

色域の広さと規格

色域の規格については、以下のページが詳しい。

www.eizo.co.jp

以下、リンク先本文より引用。

sRGBは、Windows環境の基準となっている色空間であり、WebサイトもsRGBに準拠して作られています。

一般的には、sRGB相当で普通かやや広め、Adobe RGB相当だとかなり広めの色域だと思う。私としては、最低限sRGB相当ぐらいの色域がほしい。

ノートパソコンの色域の見分け方

ノートパソコンの色域は、クリエイター向けのパソコンだと仕様表に「sRGB相当」などと書いてあることもあるが、普通は書いていないことが多い。なので、正直購入段階でディスプレイの色域がどれぐらいあるかを見分けるのは難しい。そうなると、家電量販店で実機を確認するか、実機をレビューしているサイトを参考にするかのどちらかになる。だからこそ個人的には書いてほしいところだが…。

あくまで個人的な感覚では、色域が広いディスプレイは価格が高いかメーカーが力を入れている機種で採用されていることが多い気がする。例えばあるメーカーでは13〜14インチのノートパソコンに力を入れているようで、モデルチェンジも頻繁に行われている。仕様表を確認すると、13インチではすべての機種に「高色純度」という広い色域であることを示唆する文言が書かれていた。しかし、15インチではこれが書かれている機種がない。このように、メーカーが力を入れている機種であれば色域が広いディスプレイを採用している可能性がある。

おわりに

ディスプレイの色域が広いと色鮮やかに表示できるので、クリエイターでない人でも色域が広い恩恵はあると思う。私はノートパソコンではディスプレイの仕様も重要だと思っているが、一般的にはそうではないらしく、色域以外にも応答速度やリフレッシュレートなども仕様表に書かれていないことが多い。そこまで気にするなら、そもそも外部ディスプレイを買えということなんだろうな…。

なので、私はもう少しディスプレイの情報も仕様表に書いてほしいなと思っている。

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