64bit版Ubuntuを日本語 Remixにする

人気のデスクトップ向けLinuxディストリビューションUbuntuには32bit(i386)版と64bit(AMD64)版の二つがあります。その一番の違いは利用できるメモリの最大容量。Windowsでもそうですが、32bit版では3GB程度までしか利用できません。最近ではめっきりメモリも安くなり、ノートPCでも4GB以上積んでる方も多いでしょう。そんな人は64bit版を使いたくなるはずです。

しかし64bit版Ubuntuは日本人ユーザー用にカスタムされた日本語 Remix CDが存在しません。IPAモナーフォントの導入やLaTeX日本語環境の構築などは日本語 Remixに含まれる「日本語環境セットアップ・ヘルパ」があると便利です。日本語 Remixでないオリジナル版を日本語 Remixにする方法はJapanese Teamのパッケージレポジトリを追加するにあります。

ここでは例としてUbuntu 10.04 LTSの場合を紹介しておきましょう*1。端末を開き、以下の各行のコマンドを実行してください。日本語 Remixのリポジトリが追加されます。

wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/lucid.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update

正しくリポジトリが追加された後、以下のコマンドで日本語 Remixと同様の環境になります。

sudo apt-get install ubuntu-desktop-ja

これで日本語環境セットアップ・ヘルパから各種パッケージをインストールできます。

*1:Ubuntu 9.04以降ならば3行目の"lucid"が各バージョンのコードネームに変わるだけです。