ハードオフで買ったスクワイヤーのストラトを修理する 後編
Schottのサイズ選びについて
革ジャンの中でも、とりわけSchottのライダースジャケットといえば古くから愛好家が多く、その情報は充実している。しかしそれはマニア向けに偏りがちで、初心者に優しくないというのが実情である。この記事ではSchottの613を中心に、モデルごとのサイズ感について基本的な知識を共有する。サイズ表以下は、日本サイズとUSサイズの換算表だ。日本サイズUSサイズXS3
polytuneとunituneの違いとは
長く連れ添った相棒、polytune。かれこれ8年ほどの付き合いであったが、とうとう壊れてしまった。まず買って数年で、ポリフォニックチューン機能が壊れて反応しなくなった。そしてつい最近、電源が入らなくなった。複数種類の電池で試してもダメだったので、本体の回路が壊れてしまったのだろう。8年も持てば上出来なので、この度unituneへと買い替えた。結局ポリフォニ
M65購入時の注意点と手入れについて
オリーブドラブのM65は、1991年までの製造です。つまり今買うと必然的にビンテージですから、トラブルもまあまあ多いのです。ここでは購入時のチェックポイントと、補修について解説します。フードとエポレットの欠損襟のジッパー内部にフードが隠されている。フードを出した状態。M65といえば収納式の簡易フード。普段は首の後ろに収納されていますが、その膨らみが猫背に見え
M65フィールドジャケットの年代別仕様について
M65というのは息の長いモデルで、1965年から2008年まで製造されていました。その間様々な仕様変更があり、ディティールが微妙に異なります。普通の人からすれば間違い探しのレベルなんですが、我々には重要なことなのです。オリーブドラブの設定があったのは1991年頃までで、その間で大きく分けて4つのモデルに分類されます。ここではその違いを見ていきましょう。1st
M65フィールドジャケットのサイズ感について
これは4thのSMALL SHORTM65フィールドジャケットは、かつて米軍が採用していた戦闘服です。その後ファッションアイテムとして定着したわけですが、難しいのはそのサイズ感。ただでさえ日本人の体格に合わないのに、あまりにサイズの種類が多い。どういうことかというと、胸囲と着丈を組み合わせたサイズになっているんですね。サイズはタグに記載されており、SMALL
M65フィールドジャケットの実物の見分け方について
意外と少ないプラジッパーの4th。私はミリタリーグッズの収集が趣味でして、M65フィールドジャケットは今でも収集しています。米軍のミリタリーウェアといえば、「実物かどうか」が重要です。ここでは主にM65フィールドジャケットの実物の見分け方を説明します。この法則はM65シリーズで共通しますから、シェル、ライナー、パンツ、パーカー全てに当てはまります。実物の定義
ジッパーの蝶棒を、アロンアルファで修理する。
これはSchottの613。私にはもったいないくらいの良い服だ。私は古着が好きで、とりわけビンテージのミリタリージャケットやライダースジャケットの収集を趣味としている。しかし古い製品の宿命として、ジッパーの破損は避けられない。破損個所はどれも同じで、蝶棒だ。これは全ての古着に共通する問題である。蝶棒は、ジッパーを閉めるときに差し込む長い部分だ。布をテープで補
【感動実話】プレイテックの弦が繋いだ、嘘のような本当の話
私は機材の入れ替えが極めて激しいタイプだ。その日も私は、増えすぎたギターの整理をしていた。そのギターは弦が錆びていたため、引き渡す前に新品に交換しようと思った。しかしそれは元々安ギターなうえ、手放す前提のギターにエリクサーを張る人は居ないだろう。だから私はプレイテックの弦に張り替えたのだった。それでも錆びた弦よりは随分とマシだろう。そして錆防止のため、FAS
壊れたハードケースのハンドルをパラコードで修理する
ギターケースのハンドルというのは壊れやすいです。特にヴィンテージは。ギブソンのは壊れやすくて有名ですね。根元から交換するのが最も確実ですが、リベット止めを素人が修理するのは困難です。私のグレッチのハードケースも既に壊れており、汎用のレザーハンドルに交換されていました。これはベルトバックル式で、簡単に取り付けられることがメリットです。しかし強度は低く、千切れて
私を誹謗中傷してくる人の属性について
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。Xアカウントの運営も順調で、優しい方々に囲まれ幸せなSNSライフを過ごしています。しかし影響力が高まってくると、おかしな人に絡まれる機会が圧倒的に増えるというのが世の常です。私も例外ではありませんでした。今回は、そんな出来事の一例をお話しします。発端は、とある政治家の話。とある政治家のスキャンダルが、陰謀論と
お前、いつの間にテネシアンに戻ったんだ?
グレッチの基礎知識。多くのモデルが、チェット・アトキンスのシグネイチャーモデルであること。6119のペットネームである「テネシアン」の由来はチェットのアルバム名であること。チェットとグレッチの契約が切れてから、6119はテネシアンを名乗れなくなり、テネシーローズを名乗るようになったこと。だから必然的に、同じ6119でもビンテージ=テネシアン、現行品=テネシー
「ハイロートロンはハムキャンセルが効いている」という典型的な誤解について
「ハイロートロンは、フィルタートロンのポールピースを一列抜いた構造であり、シングルの音でありながらハムキャンセルが効いている。」これは誰かが言い出した嘘である。残念ながら私も、「へーそうなのか」とその嘘を鵜呑みにしてしまった一人だ。結論から言おう、ハイロートロンは完全なるシングルコイルだ。反対側には磁石が入っているのみである。私はこのような嘘が広まるのを看破
フジゲン製スクワイヤーのストラトを修理する Part2
前回の続き。今回は主に中身です。本体、ピックガード、パーツを分離します。ノブは固かったので布で養生してマイナスドライバーでこじ開けましたが、傷がつくのでおすすめはしません。フラックスを塗布し、はんだごてを用いてジャックとスプリングハンガーを分離。ストラトはパーツが多いのでやや面倒です。開けたところ。まあまあキレイですし、パーツも悪くありませんね。しかし今回は
フジゲン製スクワイヤーのストラトを修理する Part1
実は一時期、フェンダーのサブブランドであるスクワイヤーは日本のフジゲン製でした。この中身はほとんどフェンダージャパンであり、それがスクワイヤーの価格で買えたという大変お得なシリーズです。しかしこれには前期後期がありまして、後期はウッドファイバーなる集成材を使用、ノーブランドのペグに変更されるなど、露骨にコストダウンしています。音の違いは分かりませんが、もし狙
ガールズバンドクライにおけるジャズマスターの考察
基本的に、ジャズマスターは不人気ギターです。これは、本来ターゲットとしていたジャズギタリストに好まれなかったことが原因です。ジャズ市場に受け入れられなかった理由は明白で、当時のジャズギタリストの多くがフルアコースティックギターの豊かな鳴りと丸い音色を求めていたのですね。ほとんどのジャズギタリストは、GibsonのES-175やL-5などを使用しており、ソリッ
ギターの金属パーツ洗浄について
基本的にエレキギターって、細かい金属パーツの集まりです。ペグとか、ブリッジとか、それを止めているネジやバネとか。分解するともっと細かな金属部品に分類できますね。ジャンクギターって大抵、金属パーツが物凄く汚れています。サビやホコリが堆積している様子は、想像に難くないでしょう。手元にあるジャンクベースのブリッジはこんな感じ。弦高調節用のイモネジ、オクターブビス、
チバユウスケの思い出
私が高校生の頃だったか、多分その頃のチバユウスケはROSSOかThe Birthdayのどちらかだった。詳しくは覚えていない。あるニュース番組のコーナーに、チバが出演していた。チバが私物のレコードを紹介、みたいなコーナーだったと思う。チバがThe ClashだかDr.Feelgoodについて、「ア゛ァ、これは欠かせないねェ」としゃがれ声で語っていた。短いコー
オレはダンスが嫌いだ。
誤解のないように言っておきたいが、オレはダンスそのものを嫌っているわけじゃない。正確には、それを取り巻く環境や、風潮を嫌っているんだよ。運動音痴=運動嫌いとは限らないだろう。このオレがそうさ。特に球技はからきしだったが、足は速かったから陸上部に所属していた。授業のソフトボールだって、下手なりに楽しんでいたよ。人をダンスに誘う者は、皆口を揃えてこう言う。「下手