【特別企画】

「アイマス」シリーズ初のエキスポ「THE IDOLM@STER M@STER EXPO」レポート

ファンメイドのサークル出展などみんなで作る感満載! ライブや物販も大盛況

【THE IDOLM@STER M@STER EXPO】

会期:12月14日~15日

会場:幕張メッセ 第1~第3ホール

「THE IDOLM@STER M@STER EXPO」のロゴ

 バンダイナムコエンターテインメントは、2025年で20周年を迎えるアイドル育成ゲーム「THE IDOLM@STER」シリーズの新たな施策として、イベント「THE IDOLM@STER M@STER EXPO(以下、アイマスエキスポ)」を12月14日・15日の2日間で開催した。会場は幕張メッセの第1~第3ホール。

 会場内にはメインの出展ブースやサークルエリア、エキスポステージ、コラボ飲食ブースなどが楽しめる「EXPO AREA」のほか、「アイマス」キャラクターによるライブが観覧可能な「LIVE SHOWCASE ARENA」を設営。屋外には公式による物販エリアやデコカー(通称:痛車)展示が楽しめる「OUTDOOR AREA」も用意され、「OUTDOOR AREA」のみ入場チケットなしで利用が可能だ。

 一般来場者向けのEXPO AREAへの入場チケットはDAY1、2ともに5,000円。LIVE SHOWCASE AREAの観覧チケットを含むSPチケットはDAY1/2ともに4万4,000円。LIVE SHOWCASE AREA観覧用のライブチケットはそれぞれ単体販売も行なわれており、価格は1公演7,650円~9,500円。加えてSPチケットには専用の特典も用意された。

 従来のライブイベントなどと異なるのは、会場で自身のサークルを出展したり、自身の痛車を持ち込みできるファンメイド参加者向けチケット(プロデュース権)が用意されている事。プロデュース権として用意されているのは、サークルプロデュース権が1日8,000円(入場可能なのは2名分)、会場のデコカーエリアに自身のデコカーを持ち込めるDECOR@TION CAR MEETINGプロデュース権は1日15,000円、会場に展示される応援幕プロデュース権は90,000円。いずれも1日分のEXPO AREAへの入場料が含まれている。

 また、隣接するアパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>への宿泊費用に加えて2日分のEXPO AREA入場チケットや、2日分全8公演分のLIVE SHOWCASE AREAチケット、さらに初日の夜には立食形式の軽食ビュッフェによるDAY1打ち上げも含むSPチケット付きホテルプランといったなんとも豪勢なチケットが用意されているもの面白い。こちらの価格は16万3,000円~17万3,000円となる。

 筆者はアイマスエキスポ初日に現地を訪れる機会を得たので、本稿では会場全体の様子やLIVE SHOWCASE AREAのライブ、エキスポステージでのミニライブの模様などを簡単に紹介したい。

 「アイマス」シリーズといえばこれまでにもライブイベントは多く開催されてきたが、今回のようなエキスポは初の試みだという。そこで、バンダイナムコエンターテインメントのAE事業部、765プロダクションゼネラルマネージャーの波多野公士氏に今回のアイマスエキスポ開催の意図や経緯などについても話を伺ってきたので、本稿とは別にインタビューの掲載も予定している。そちらもぜひ合わせてご覧頂きたい。

会場の幕張メッセ前の巨大な立て看板もアイマスエキスポ
入口には会場内のマップやタイムスケジュールなどが提示されていた

企業ブースや個人のサークルまでもが出展! 痛車向け特設コーナーも用意

 EXPO AREA会場内には、「アイマス」シリーズに関わっているパートナー企業も全18社が出展し、関連グッズの紹介や販売、「アイマス」シリーズとの関わりを紹介する出展などもいくつか見られた。

 印象的だったのは、格闘ゲーム向けのレバーレスコントローラー販売など、最近精力的に活動している「ふもっふのおみせ」もブースを出展し、「ふもコレ × アイドルマスターシンデレラガールズ」として、ゲーミングマウスパッドやタオルなどの商品の予約受付を行なっていたこと。会場で直接購入は行なえず、会場専用の予約受付QRコードを提示し、そこで予約した来場者には会場限定のステッカーがプレゼントされる。

 また、「TR@VEL MEDLEY!!!!!! ~あなたの旅をプロデュースしちゃいマス♪~」(旅マス)などを展開するJR東海も特設ブースを設置。ブース来場者特典として、旅マスの公式Xのポストをリポストし、会場のブースで提示、口頭のアンケートに回答した人に、オリジナルノベルティとしてステッカーをプレゼントしていた。

EXPO AREAの様子。プロデューサーの数がすごい事になっている!
ふもっふのおみせでは、ふもコレとのコラボ商品としてガラスマウスパッドやマフラータオルなどの商品の予約受付を行なっていた
会場では実際のマフラータオルやマウスパッドの見本のみを展示
会場で予約を完了すると会場限定の予約特典としてステッカーがプレゼントされる。
TR@VEL MEDLEY!!!!!!の特設ブースでは同社の展開するコラボグッズの会場販売も行なわれていた

 今回開催されたイベントは、来場者自身が様々な体験ができる参加型コンテンツが用意されているのも大きな特徴。その1つがLINE連動のリアル謎解きゲーム「奥空心白と行く!エキスポプロデュースチャレンジ」だ。イベントの入場券にはこの謎解きゲームの参加券が付いており、専用のLINEアカウントの登録を済ませることで誰でも参加可能できる。

 ゲームは会場内をくまなく巡ってアイドルたちの立て看板に書かれたキーワードをLINEに送信することで謎を解いていくというもの。最終的にアイドルたちが「ファンのみんなに届けたいもの」を見つけることで、会場限定の「フレークシール」がゲットできるのだ。このフレークシールは数種類が用意されているため、会場内では交換を行なっている来場者も多く、各所でフレークシールを並べてコミュニケーションを取り合う様子が見られた。

 また、EXPO AREA入ってすぐの場所や前述の謎解きゲームのゴール地点などにDJブースを用意。スタッフらによる選曲が次々と行なわれており、こちらものかなりの大盛況を見せていた。

入場者向けに配布されたリアル謎解きゲーム「奥空心白と行く!エキスポプロデュースチャレンジ」用紙
会場の各所に設けられたアイドルたちの立て看板にはLINE送信するキーワードが書かれているので、これらをLINE送信することで謎を解いていく
クリアした人には会場限定の「フレークシール」がプレゼントされた。フレークシールは全340種類のうち30枚しか含まれていないため、会場で交換をする人たちが各所で見られた
DJブースはいつ見ても大盛況だった様子

 EXPO AREAの奥には個人でサークルを出展するサークルエリアが広がっており、同人誌の販売を行なったり、自作のドールやフィギュアを展示している出展者も多く見られた。同人誌の販売時には事前のチェックなども行なわれたようで、「アイマス」シリーズ限定の同人誌即売会のような雰囲気となっていた。

 壁面にはこちらも有志らによる応援幕が所狭しと展示されており、これらを端からじっくり眺めるだけでもかなり時間がかかるボリュームだ。

 さらに奥の出口の先にはキッチンカーによるコラボ飲食エリアがあり、アイドル達とのコラボメニューが楽しめる。順番待ちがかなりハードな状態となるなど、こちらも大盛況だったようだ。

サークルエリアはさながら同人誌即売会の雰囲気。角サークルの方に撮影許可を得て撮影させて頂いた
壁面を埋め尽くす応援幕の数々……すごい量に圧倒されてしまった
キッチンカーによるコラボ飲食も大混雑! 受取口の裏にはすごい行列ができていた

 屋外のスペースには公式の物販コーナーがあり、開場前から凄まじい行列が確認できた。また、道路を挟んだ駐車場はDECOR@TION CAR MEETINGエリアとして、痛車のオーナーたちが自身のカスタムした愛車を披露する場となっており、こちらもかなりの盛り上がりを見せていた。ナンバー部分には実際のナンバーが分からないようなカバー用プレートが用意されているなど、細かい気配りも感じさせる。

 痛車を観覧しているといつも感じるのは、とにかくデザインセンスのいいカスタマイズが多い事だ。キャラクターへの愛が前面に出ている車であっても、そのロゴの配置やキャラクターの配置などにはこだわりと走行時の見え方がすごく考えられている。また、一見すると痛車に見えないようなクールなデザインも多くあり、言われないと分からないくらいさりげなく愛を示しているのが熱い。

 筆者個人としては、「アイマス」シリーズは初期からチェックはしているが、キャラクターとしてガッツリ推すのは今も昔も変わらず、双葉杏のみ。そんな杏ちゃんをデコっている痛車も初日は1台のみだが、ちゃんと存在しており、あまりの嬉しさに撮影の際に思わずお声掛けさせて頂いてしまったほどだ。同志の存在を感じられるありがたい瞬間だった。

屋外の公式物販コーナーは開始前からすごい行列ができていた
道路を挟んだ反対側の駐車場はDECOR@TION CAR MEETINGエリアとして、痛車オーナーたちが自身の車を展示するスペースとなっていた
会場の駐車場はかなりゆとりをもって車が駐車していたので、のんびりした空気感が心地よい
筆者の一押し! 杏ちゃんの車があったので個人的にはテンション爆上がりだ
参考までに筆者個人所有の杏ちゃんフィギュアも紹介しておこう
ボンネットで堂々とアイマスを主張する痛車。キャラクターの色を単色で配置するなど、カラーリングのセンスが光る
トヨタのカローラレビンがベースの痛車。車自体がかなりマニアックで中古市場でもかなり人気の車体だ。黒のボンネットに絵柄はさりげなく描かれているのがいい感じ
こちらも側面にさりげなくキャラクターが描かれているなど、ピンポイントのオシャレが光る痛車だ
正面から見ても痛車の感じが見られないさりげなさもカッコいいが、タイヤが八の字のネガティブキャンバーに設定されており、レースにでもいくのかと言わんばかりの高速設定に驚かされた
タバコのMarlboroのデザインを意識した配色とMorikubo NONOのフォントがかなりカッコいい