日本の外食産業は、市場規模 24.5兆円、従業員数 405万人という大きな産業に発展しました。
この市場規模は、自動車の国内販売額(16兆円)を凌ぎ、従業員数は全就業人口の7%弱にも相当します。
しかしながら、外食産業の状況は、1997年の29兆円をピークに毎年減りつづけており、既存店の前年割れなどが一般化して、出口の見えない状況にあります。関係者の多くは、『閉塞感』を口にし、苦悩する日々を送っています。
一方で、外食産業は『食』という我々が生きて行くために不可欠なものを提供する産業であると同時に、『外食』は生活のいろいろなシーンでの最も身近な楽しみとして、もはやその存在なくしては、毎日の生活を考えることはできないものになっています。
私たちが豊かな生活を送るために、魅力溢れる『外食』が望まれ、活性化して元気な産業となることが求められています。
このような状況下で、多くの方々が、次の展開に向けたアイデアやプランを持ち、ビジネスチャンスを模索されていることと思います。こうした中で多くのビジネスが結実して、外食産業が活性化するためには、情報の結び付きや、タイムリーに市場の状況を把握するためのデータの提供が必要となります。しかし、現状はこのための『情報流通』が充分と言えるでしょうか。それらの情報は、限られた範囲に留まっていることや、入手することが困難な場合が多いと言わざるを得ません。
『情報』は公開され、必要とする人が簡単に入手でき、活用されることで価値を持ちます。もちろん、新聞・雑誌などのマスメディアは多く存在していますが、現状の課題を解決するめには、より身近で双方向性を持ったインターネットが、スピード感のあるメディアとして有効であると私たちは考えました。
私たちは、この重要かつ大きな産業の活性化のために、外食産業とその関連産業に従事される方々が、情報と課題を共有し、ともに考え、その解決策を見出すことが必要との思いから、『外食産業の更なる発展と、「食」の豊かさの追求』を目的とする、『外食.biz』を立上げました。
今後、皆様が『外食.biz』をチェックするだけで、ニュースやビジネス情報など、最新で質の高い情報を、効率よく入手できるように、充実をはかって参ります。また、将来的には『外食.biz』をオープンな情報や意見交換の場としても成長させて行きたいと考えております。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
2006年4月17日
株式会社フォアサイト
代表取締役 酒美保夫