fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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移民問題(3) 移民の事情

◯移民問題(3)  移民の事情

 

宗教よりも、個人の教育レベルや社会環境、

経済状況の影響が大きいところもあります。

移民で社会的に困難な状況にある人々、

難民や低所得層出身者などは、

生活のために劣悪な環境におかれています。

 

そこでトラブルが起きやすく、

世間で注目されるのです。

 

イスラム教徒でも、サウジアラビアやUAE、カタールなどの湾岸諸国、

マレーシアやインドネシアなどの東南アジアあたりの出身者は、

高度な教育を受け、国際ビジネスや観光産業などで活躍しています。

 

一方、紛争や貧困から逃れてきたパキスタン、アフガニスタン、

アフリカ諸国の一部の移民は、経済的・社会的な支援が不充分なので、

問題になりやすいのです。

 

宗教や出身国で、ひとくくりに判断するのではなく、

個々の背景や社会状況を理解し、

偏見ではなく事実に基づいた判断をしましょうね。

 

現代の多文化社会においては、

多様な価値観や信仰を尊重しながら、

共存していく姿勢を早く身につけて

臨むことです。

 

 

移民問題(2) 宗教観の偏り

大相撲九州場所、波乱の幕開けでしたが、

草野が、義ノ富士に改名、遠藤が引退、親方になりましたね。

 

◯移民問題(2)  宗教観の偏り

 

宗教に関しての偏見ですが、日本人はなぜか、

イスラム教に対して、どうも否定的です。

特に9・11以降ですか。

 

欧米メディアや映画などを通じたステレオタイプの情報の影響も大きかったのでしょう。

歴史的には、キリスト教圏とイスラム教圏に十字軍などの対立があり、欧米諸国の一部では、イスラム教に対する警戒心が根強いのです。それを間に受けて、日本人はいまだ、、。

 

イスラム教では1日5回の礼拝が義務付けられています。

日常生活でも、神を意識しながら行動しています。

これは、宗教的規律として、尊重されるべきものです。

概して、イスラム教徒は、礼儀正しく、信仰の深いのです。

 

もちろん、国によっても人によっても、その程度の違いは、大きいです。

私は何度かバリに行き、エジプト、トルコ、マレーシアなども

訪れましたが、この宗教的生活は、国でも地域でも、大きく異なります。

ご存知のように、トルコは、殊に日本人に親愛の情が深く、

それだけ理由でビジネスクラスにグレードアップしてくれたことも

あったほどです。ツアーガイドは、昼から酒を飲んでましたし。

エジプトでは、ラマダンでカイロ博物館が見られなかったです。

郷に入っては郷に従え、ですネ。

 

移民問題(1) 差別・排外意識

◯移民問題(1)  外国人に対する差別・排外意識

 

日本では、このところ、外国人や移民に対する意識が変化しつつあります。

外国人労働者数は、2023年時点で約204万人、過去最多です。

コンビニや建設現場、介護など、多くの分野で外国人労働者に頼っています。

 

SNSや動画共有サイトでは、外国人による迷惑行為やマナー違反を

取り上げた動画が拡散され、
そのためにネガティブな印象を持つ人も増えたのでしょうか。

 

特にネット上で外国人に対する批判的な言説が多くなったように思います。

大統領が言ったからといって、便乗するのでは、情けない、

あの大統領は反面教師です。

 

だからといって、街で反外国人運動が行われているわけでもなく、

単にオンライン上の傾向として見られるだけ、です。

 

「反外国人」や「反移民」といいながら、

私たち日本人は、いつも通り、アジア系や中東系の人々に厳しく、

欧米系、特に白人に対しては、寛容です。

欧米文化を上位にみる白人崇拝的な感覚は、

いつまで抜けないのでしょうか。

 

ガザに学ぶ(6) 壊した者で後始末

ガザに学ぶ(5)壊した者が直す─戦争の後始末

 

最後に浮かび上がる問いは、

「壊した者は直す責任があるのではないか」

という根本的な倫理感です。

 

家庭内暴力でも学校での破壊行為でも、

壊した本人が責任を持って片付けるのが当然のことです。

子供なので、一人前の大人である親が責任をもつこともあるでしょう。

 

なのに、

ガザでイスラエルが壊したインフラや街の復興を、

なぜ、日本などが担うとなるのでしょうか。

それは加害したイスラエルが担うべき責任でしょう。

 

戦争は「天災」ではなく「人災」です。

壊した人間、国が修復の責任を負うべきだという

当たり前の感覚が、

国際社会では、曖昧になりがちです。

 

こうした視点こそ

今後の世界秩序や平和構築に

必要な大人の責任、そして考え方ではないでしょうか。

ガザに学ぶ(5)情報混乱時代での報道と真実

ガザに学ぶ(4)情報混乱時代での報道─真実を記録する

 

「サラームの戦場 NHKガザ事務所の740日」

この番組は、一方で、報道の役割やジャーナリズムの本質を問い直しています。

SNSでは、フェイクニュースやプロパガンダが拡散され。

何が真実なのかが見えにくいものです。

 

なりすましさえ、本人が申請しアカウント削除くらいしかできません。

オンカジは、10代で、17万人が利用、なんとかすべきでしょう。

オーストラリアでは、16歳未満、SNS利用禁止にしました。

その罰金、最大で49億円、対応力、本気度が日本とは、まったく違うのです。

 

 

ともかくも、そのなかで、現場に立つジャーナリストが、

命の危険を冒して、真実を伝えることの意義は

大きいでしょう。

信頼できる報道機関と現地の声は、

私たちが世界を正しく理解するための羅針盤です。

 

戦争を記録するのは、

過去をただ残すだけではなく、

未来をどう生きるかを

考える大きな材料なのです。

 

 

fukugen.hateblo.jp

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ガザに学ぶ(4) 「あるジャーナリストの死」

他人事にしないー

関連する番組をもう一つ、紹介します。

「BSスペシャル ガザ あるジャーナリストの死」(NHK2025/8/1)

<2025年3月、朝日新聞社の通信員としてガザを伝えてきたジャーナリストがミサイル攻撃で死去。28歳3ヶ月、モハマッド・マンスールさん。

イスラエルへの憎悪を募らせていたが、日本人精神科医との出会いでカメラで戦うと決意した。15年にわたる映像記録からその人生に迫る。 放送日:2025年 8月 1日>

 

ガザ当局によると、イスラエル軍のガザ侵攻後、ガザで死亡したジャーナリストは255人。

うち197人はガザのパレスチナ人が占める。

イスラエル軍は、マンスールさんは「(武装組織)イスラム聖戦の勧誘員で、ジャーナリストを装っていた」と。

 

日本のNPO『地球のステージ』桑山紀彦代表理事のインタビューで最後に語ったのは、

「モハマッドにとって日本とのつながりは命をつないだ一番の灯火でした。彼がいつも言っていたのは、『日本とつながってるから生きてられる』という言葉でした。絶望しかないガザの戦争の中で、日本に自分のことを気にかけてくれてる人がいる、自分の記事を楽しみに待ってる人がいる、それが唯一の生きる灯火だといつも言ってました。

モハマッドにはいつもよく謝ってたんですよ、『ごめんなっ』て。日本人は豊かな生活で、お湯をひねればシャワーも出るし食べ物に困ることもない。そういう平和な生活をしててごめんなと謝るといつも彼は言ってました。『謝るな』と。『日本人はそれを享受していいのだ、と。なぜならば、それが自分たちの目標なのだから、と。目標を失うことは怖い、だから日本人はそれを楽しめ』と。
 だけど、ふとした瞬間に、『それが実は当たり前ではなく、とても貴重で大切なことだということも思い出してくれ』とも言ってました。『仕事がある幸せや、ご飯が普通に食べられる幸せを、ありがたいと思う気持ちも忘れないでいてくれ』とよく言っていました。これは日本の若い人たちに送る彼の大事なメッセージだと思います。」

ガザに学ぶ(3)紛争と私たち スーパームーン🌕

◯スーパームーン🌕

満月は、5日22:19、地球への最接近は、6日の7:27です。

曇っていて無理そうですが。

 

ガザに学ぶ(3)紛争と私たち─遠くて近い現実

 

イスラエルは、自国の安全保障を理由に軍事作戦を続け、

その犠牲は、多くの非戦闘員です。

ハマス側の戦術にも非があるとはいえ、

この紛争は、単純に善悪で語れません。

 

私たちにできることは、何でしょうか。

サラーム氏のようには現場で命を懸けられなくても、

「知ること」

「関心を持ち続けること」

そして

「声を上げること」です。

 

それらは、声を上げられないガザの子にとっての

希望となるかもしれない

と思い、

考え続ける姿勢を持ち続けることです。

 

それが戦争を他人事にしないための第一歩でしょう。

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