文章術・簡易版・簡易版

らいおんの隠れ家 - ポール・グレアム「文章術・簡易版」
http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20060321
は非常に良い内容なのだが、まとまりにかける。恐らく原書自体が随想的な、思いついた事をつらつら書いたものだからだろう。記憶するために、軽くカテゴライズしてまとめながら読んだ。せっかくなので公開する。内容は同一のため、前述の文章が頭に入っている人は読む必要なし。見出しをつけ、順序を入れ替えただけである。

内容決定

    • (いつもというわけではないが)詳細なアウトラインを作るな;
    • 書く前に数日間、よく考えろ;
    • 好きなテーマについて書け;
    • エッセイで扱うトピックを変えることをためらうな;
    • 読者に新しく役立つことを伝えるよう努めよ;

執筆

  • 書き出し
    • 書き始めることができないときは、何を書くつもりなのかを誰かに話し、自分が言ったことを書き留める;
    • 最初の文を思いついたら書き始めよ;
  • 文体
    • 会話調で書く;
    • 好きな作家をマネる;
    • 流行歌は安物のカーラジオで鳴らされても良いように作曲されるが、それと同じように、あなたほど注意深くエッセイを読まない読者のために書け;
    • シンプルで実用的な言葉を使え;
  • 構成
    • 締め切り前で時間がないときは、単純にいちばん重要な文章から始めよ;
    • 余談には脚注を使え;
    • 文を結びつけるために前方参照を使え;(訳注: 照応関係で先行語句の代用として代名詞などを用いること)
  • 作業
    • 十分な時間をかけよ;
    • 中断する場合、簡単に再開できるところでやめておけ;
    • 文章を再開する場合は、最初に今まで書いたものを読み返せ;
  • 内容
    • 文章を削除できるだけの自信を持て;
    • 感動させようとするな;
    • 大事な話と雑談を区別することを学べ;
    • それらをすべてカバーしようと思うな;

推敲

    • 下手なバージョン1をできるだけ速く書く;
    • アイデアの80%はエッセイを書き始めた後に生まれることと、書き始めたときのアイデアの50%は間違いであることを覚悟しておくこと;
    • 何度も書き直す;
    • 不要なものをすべて削除する;
    • あなたの文章を読んで、どの部分が混乱し理解の妨げとなるか教えてくれる、信頼できる友達を持て;
    • エッセイを声に出して読み、(a) つっかえる回りくどい言い回しや、(b) 退屈な部分(読むとすっごくつまらないパラグラフ)を見つけだせ;
    • どの文章を自分がいちばん後悔することになるか、友達に尋ねろ;
    • 文章を読み返して、乱暴な言葉を和らげよ;
    • スクリーンを眺めていないで、原稿をプリントアウトしろ;

日常

    • 下手な文章に対する嗅覚を磨く。そうすれば自分の文章のまずいところを直せる;
    • 小さなノートか、メモ用紙を携帯すること;
    • 触れたいと思う話題のメモをファイルしておけ;
    • 原稿をネットに公開しろ。読者はあなたの執筆を強いるので、より多くの考えを生み出せるからだ;
    • なにか間違ったことを書いたら、すぐに修正しろ;
    • うまい締めくくり方に注意しておき、発見次第、自分のものにすること。