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Founders Program
東京大学 FoundX の Founders Program は次のようなプログラムです。
- すでにアイデアを持つチーム向け
- 9 か月間 (一部事業は最大 12 か月)
9 か月をかけてアイデアとプロダクトを洗練させるための一連のプログラムと、近くに起業家がいる環境を提供します。
- 最初の 3 か月:トラクション作りと製品づくり
- 次の 3 か月:資金調達によるアイデアのチェック
- 最後の 3 か月:資金調達の契約まとめ
Founders Program のメリット
🧑🤝🧑 起業家同士の距離が近い
起業家同士毎週顔を合わせます。事業についても話すので、顧客獲得の方法や助成金資料の書き方など、細かな知恵も共有できます。
⚗ Deep Tech, Hard Tech 企業の起業家が多く、補助金情報などシェアしやすい
自分一人ではなかなか見つけられない情報を得ることができます。
📈定期的な進捗モニタリングで事業に集中できる
OKRを設定し、毎週進捗状況を報告します。他の起業家の進捗が良いと刺激になります。
応募
Founders Program の応募条件は一言で言うと「東京大学の卒業生、現役生、研究者、元研究者が1人以上含まれる、資金調達額が3,000万円以下かつメンバーが4人以下 (業務委託など含まず) のチーム」です。基本的には、四半期に一度募集しています。より詳細な条件はページ下部にまとめています。
現在、3ヶ月に一度募集しています。
次回は 2025 年 3 月 1 日が締め切りです。4 月 1 日開始のバッチを募集中です。
応募締切の2週間前の 2 月 15 日までにご応募いただいた方にはキャンペーンとしてスタッフからのコメントを審査結果と併せてお伝えしております。不採択でもその後再度ご応募いただくことも可能ですので、お気軽にご応募ください。
お急ぎの方には締め切りにかかわらず、特別対応をすることも可能ですのでご連絡ください。
応募する
応募のヒント
応募の前に以下の 5 つのドキュメントを読むことをお勧めしています。私たちがどのようなアイデアや起業家を求めているのかを書いています。
詳細な応募条件
Founders Program の応募条件は「(1) 大学との関係性」「(2) チームメンバーの構成」「(3) コミットメント」「(4) 資本政策」の4つをベースに定めています。
- (1) 大学との関係性
- 共同創業者のうち最低 1 名が、東京大学・東京大学大学院の卒業生、現役生、研究者、元研究者であること
- (2) チームメンバーの構成
- チームメンバー(共同創業者と従業員)の数が合計 4 名以下であること(1 名でも構わない。またメンバー数に業務委託は含まない)
- 現在のチームメンバーで製品を開発できる状態であること
- (3) コミットメント
- 上記の「大学との関係性」を持つ 1 名以上が事業に参画してコミットしていること
- 上記の「大学との関係性」を持つ 1 名以上がプログラムの求める活動 (*) に参加すること
- チームで創業された後の方は、共同創業者のみなさんにご参加いただくことをお願いしています。
- 平日 40% 以上の時間、個室の利用をすること(コミュニティを作るため)
- プログラム 5 ヶ月目に投資家周りをして外部評価を受けること(通らなかった場合はプログラムから中退すること)
- (4) 資本政策
- プログラム開始時点で外部からの資金調達額が 3,000 万円以下であること
- 実働しているチームメンバーが合計で 85% 以上の株式を保有していること(※ アドバイザーや投資家に 15% 以上渡していないこと)
- (5) アイデア
- 創薬やバイオ、医療機器がメインの事業 ではない こと
- 人材派遣やギグワーク、暗号資産、キュレーションメディア関係のアイデアではないこと
- 短期間で売上 100 億円を達成できる可能性のあるアイデアであること
各条件の詳細について
共同創業者について: 10% 以上の株式を持つ人(創業前の場合は、その予定の人)を「共同創業者」と見なしています。
メンバーシップについて: FoundX Founders Program のメンバーシップは「共同創業者」「従業員(アルバイト含む)」「ゲスト」に分かれます。 参加できるプログラムや部屋の利用、人数制限、などが異なりますので、予めメンバーシップのページをご確認ください。
応募条件を定めた背景:他チームとコミュニケーションをする機会と意思があるチームを採択しています。 人数や資金調達に関する制約は、単に部屋の制約だけではなく、最初期は極力リーンかつブートストラップで始めることをプログラムとしてお勧めしているからです。 また起業家同士のコミュニケーションを促進することがプログラムのメリットであるため、最低限の参加時間を設けさせていただいています。
アイデアの領域の制約について:創薬やバイオ、医療機器、その他一部の医療領域の起業初期は、他種類のスタートアップとは異なる進み方をするため、Founders Program の支援対象から外しています。それらを専門とするプログラムに参加することをお勧めしています。また、FoundX では人材派遣やギグワーク、暗号資産、キュレーションメディア関係のアイデアは採択しない傾向にあります。
その他の留意点: なお、プログラム途中に起こる投資家チェックにおいて、特定の要件を満たせないチームはプログラムから中退いただきます。そのため、審査の段階でもある程度のアイデアの成熟度を求めます。
(*) 毎週の定例会の参加などの活動が含まれます。プログラム初期は説明のために少し多くなりますが、1か月目以降はおおよそ2時間程度になります。 現在の定例イベントは火曜 16:00 ~ 18:00 に実施しています。
過去の説明会
プログラムの内容
プログラム開始後の支援内容
- 最初の 3 か月:トラクション作りと製品づくり
- 次の 3 か月:資金調達によるアイデアのチェック
- 最後の 3 か月:資金調達の契約まとめ
FoundX の支援方法も公開していますので、参考にされてください。
キックオフ & ガイダンス
Kickoff イベントを行い、今後の予定について話します。ガイダンスセッションは二度行われます。
補助金・助成金への応募
チームによっては期間中、時期や応募条件に合う補助金・助成金に適宜応募します。過去同じ補助金・助成金を利用した先輩からのアドバイスも受けることができます。
Climate Tech 関係についてはリストを公開しています。
数か月ごとのマイルストーン
- 3か月ごとに個室の移動を行っていただきます。
- 5ヶ月目に投資家チェックが入ります。投資家チェックを通過できなかった場合、個室の利用が停止されます。
- 9か月目に卒業ミーティングを設けます。
投資家チェック
5ヶ月目の投資家チェックでは、各チームがベンチャーキャピタルに訪問してピッチを行います(※ピッチイベントとは異なります)
資金調達
最後の三か月は主に資金調達のために使っていただく想定でいます。FoundX はそのサポートを行います。
卒業
9か月の期間終了後、または 3,000 万円以上の資金調達が実施された段階で、Founders Program から卒業いただきます。
卒業後は海外の他アクセラレータへの推薦や、助成金の獲得の支援などを行います。
個室の様子
個室の様子は以下のビデオからもご覧いただけます。
FAQ
応募に関するFAQ
フルタイムである必要はありますか?
いいえ、ありません。ただし、フルタイムであることで評価が高まります。
フルタイムではない場合、日中の会議に参加できるかどうかなどをお伺いさせていただきます。
なお、5ヶ月目に投資家チェックがあり、そのころまでに投資を受ける体制を作る必要があるため、実質的にはその時点でフルタイムであることが求められるため、そうしたプログラムとの相性を鑑みて、フルタイムであるかないかは評価の一要素として利用しています。
条件にある「資金調達」にはどのようなものが含まれますか?
自社の株や Convertible Note、SAFE、J-KISS などを提供する代わりに、第三者に資金を提供してもらった場合、資金調達が実施されたと見なします。助成金(未踏などを含む)は含まれません。
東京大学を中退した人は対象となりますか?
いいえ、なりません。東京大学からの正式な学位を授与されている必要があります。
東京大学の Coursera を受講しました。応募資格を満たしますか?
卒業生かどうかは正式な学位の有無で判断しています。Coursera や一部の公開授業の受講証明は卒業生の資格を満たしません。
チームで製品が開発できる状態を条件に定めている理由は何ですか?
開発のイテレーションを回し、学びを迅速に得るためです。そのため製品開発の外注は基本的に不可としています。今回作ろうとしているプロダクトの技術的なコアとなる部分を、外部の補助なしに作りきることができるチームを条件として定めています。
業務委託の人を合わせると、チームメンバーは4名以上になります。参加できますか?
業務委託の人はメンバーとはカウントされないため、参加可能です。
ただし業務委託の方は施設の利用権を持たず、プログラムなどにも参加いただけません。施設を利用する場合は、毎回ゲストとして利用登録いただく必要があります。 なお、ゲストの方が頻繁に施設を利用される場合、従業員登録を求める場合があります。その場合、メンバーとしてカウントされます。
参加にあたり、プログラムに対して株式を渡す必要がありますか?
いいえ、FoundX Founders Program は Non-Equity のプログラムです。株式やストックオプションを必ずいただくようなプログラムではありません。 ですが、本プログラム卒業前もしくは資金調達前に、東京大学への寄付という形でストックオプションを発行いただくことをお願いしています。ただし寄付なので強制ではなく任意です。
個室を使わなくてもプログラムに参加できますか?
いいえ、コミュニティを作るために一定以上(平日 40% 以上) の利用をお願いしています。
受託企業ですが参加できますか?
いいえ。何かプロダクトを作ることを前提としたチームが応募条件となります。 「受託をしながら製品開発をする」という場合は、状況に応じて評価が少し落ちる場合があります。
受託実績がある企業です。会社として評価しますか? 製品を評価しますか?
主に製品のアイデアを評価します。
受託案件と製品のアイデアが密接にかかわっている場合、受託の実績は洞察の源として高く評価します。
一方、製品アイデアとは異なる受託案件については、評価の対象とはなりません。
学生ですが参加できますか?
休学してプロジェクトにコミットする場合は共同創業者として登録が可能です。ただし学業を続けながら起業をする場合は採択できません。
FoundX Founders Program 以外に、並行して複数のアクセラレーションプログラムに参加可能ですか?
はい、可能です。しかし、あまりお勧めしていません。理由は、その他のプログラムの活動に時間が取られるためです。私たちは、スタートアップのチームがプログラムのために割ける時間は週 4 時間程度と考えてプログラムを設計しています。それ以上の時間を製品開発や顧客との時間以外に使うのはお勧めしていません。
複数のアイデアを応募できますか?
いいえ、一応募あたり1つのアイデアまでとさせていただきます。
異なるバッチであれば何度も応募できますか?
はい、異なるバッチであれば何度でも応募可能です。同じアイデアでも構いません。
参加条件に例外はありますか?
過去に東京大学で懲戒解雇等処分の対象になったり、何かしらの理由で強制退学された方はご参加いただけません。また、プログラムの行動規範に反する行為が見られた時や、プログラム責任者の一存でプログラムから退出いただくことがございます。
子会社はプログラムに参加できますか?
いいえ、できません。資本構成の要件が満たせないためです。
不採択となった理由を教えてくれますか?
いいえ、申し訳ありませんが、不採択の理由についてフィードバックすることはできません。 応募者多数のときに、十分なフィードバックが返せないためです。ご容赦いただけますと幸いです。
プログラム内容に関するFAQ
資金はもらえますか?(投資してもらえますか?)
いいえ、本プログラムでの資金提供や投資は行いません。
参加費用は必要ですか?
いいえ、必要ありません。
プログラム期間中に資金調達を行う必要はありますか?
プログラム期間中に資金調達を行う必要はありません。ただ、プログラムの内容として5ヶ月目に投資家と話していただくことを求めます。そのため、その時点で資金調達を検討する段階にあることを求めます。
プログラム期間中に資金調達を行った場合はどうなりますか?
プログラム期間中に 3,000 万円以上の資金調達を行って着金された場合、プログラムを卒業していただくことになります。個室についても利用権利がなくなるため、資金調達を開始した時点で、次の場所の行き先について検討しておいて下さい。
定例会やその他の活動に参加できるメンバーに制限はありますか?
FoundX の活動に参加できるのは、共同創業者として登録された方のみです。副業や業務委託の方は参加いただけません。
また、活動に参加すると登録された共同創業者は、基本的にすべての活動に参加いただくことになります。
異なるチーム間での参加者同士で情報共有や議論などを行うため、最低限のコミットメントを求めているため、上記のような制限を設けています。ご理解いただけますと幸いです。
個室の指定はできますか?
3ヶ月毎に利用者の協議のうえ部屋替えをしています。
参加者に関するFAQ
Founders Program 参加者の実績
- Founders Program を卒業したチームの 80% 以上は、数百万円以上の Non-equity 性の補助金や支援金を獲得しています (NEDO や IPC 1st Round など)。
- Founders Program を卒業したチームの 94% が、プログラム期間中もしくは卒業直後に資金調達を行っています(2024年9月現在)。
Founders Program 卒業生からの声
以下のような卒業生の声をいただいています。
初めて起業する人にとって、いま自分がどの位置にいるのか、何をすべきなのか、客観的に理解して事業を進めていくことは難しいことだと思います。
FoundXには、良きメンター、良き同期のチーム、良きサポーターが揃っています。期間中 FoundX に入っていて良かったと感じたシーンは何度もありました。全ての起業家に推奨されるべきプログラムです!
SoftRoid 野﨑大幹様
FoundX は東大関連の豊富なネットワークに加え、バックオフィス面など起業家をサポートする仕組みが充実しており、フル活用させていただきました。
プログラムを通じて知り合った起業家同士の繋がりも本当に貴重なものでした。間違いなく起業家にとって損はないプログラムだと思います。9ヶ月間、本当にお世話になりました。
CULTA 野秋 収平様
応募から採択までの流れ
締切後の標準的な流れは以下のカレンダーの通りです。
(1) 一次応募 | 短い文章で簡単にご応募いただけるフォームにしています。本ページの上部に応募フォームへのリンクがあります。 FoundX スタッフがアイデアについて審査します。 |
(2) 二次応募 | 一次審査の結果が通過であれば、二次応募用のフォームをお送りします。 いただいた二次応募の資料を基に、二次審査を行わせていただきます。 審査項目を公開しています。 |
(3) 面談 | FoundXとのカルチャーフィットやコミットメント、お互いの期待のすり合わせのために、40〜50分ほどお話します。FoundXのほぼ全員のスタッフが面接します。FoundX に所属する Founder も面接に加わることがあります。 面談にはプログラム参加者全員がお越しください。 面談の際の審査項目も公開しています。 |
(4) 合否のご連絡 | 全ての面談が終了した後、スタッフ内で合否を議論し、採択か不採択かのご連絡を差し上げます。 |
(5) 事務手続き | 通過した方々には、利用にあたっての説明書や誓約書をお送りします。また初回の Kickoff & ガイダンスミーティングの案内を送ります。 |
3 か月の期間延長(オプション)
ハードテックやディープテック と呼ばれる領域のアイデアに挑む場合、要望に応じてプログラム在籍期間を 3 か月延長することが可能です。(投資家チェックは 8 か月目になります)
応募時にご意向をお伺いさせていただければと思います。