やじうまの杜

セキュリティソフト「マカフィー」になにが? 公式ブログが“パパ活”の記事を配信

ドメイン管理を怠るとどうなるか、身をもって示す

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在りし日のマカフィー日本語公式ブログ

 昨年の話になりますが、セキュリティソフトで有名な「マカフィー」(McAfee)の公式日本語ブログが、なぜか“パパ活”(中高年の男性が若い女性とデートや飲食等を行い、その対価として金銭や物品を渡す行為)に関する記事の配信を始めてしまうという事件があったのだそうです。ミッドライフクライシスかなにかでしょうか。

 閲覧ページの過去の様子を収集・提供している「Wayback Machine」で遡ってみたところ、このサイト(blogs.mcafee.jp)は以前、マカフィーの日本法人がセキュリティ関連の情報を提供する公式ブログとして運営されていました。

 ところが2021年、法人セキュリティ部門が「McAfee Enterprise」として分離。さらにその翌年、投資グループによる買収・統合で再編され、「Trellix」という名前になりました(個人向け製品は「McAfee」ブランドのまま存続)。その後しばらくこのサイトはTrellixの技術ブログとして運営されていたようですが、結局、日本語ドメイン(mcafee.jp)は放棄されてしまった模様。そして、それを取得した第三者によってパパ活ブログにされてしまった……ということのようです。現在は無害な内容になっているようですが、アクセスはしないほうがよいでしょう。

2024年11月ごろの様子。よくある放置ドメインですね

 マカフィーはセキュリティ会社として、ドメイン管理に関してもさまざまな啓発記事を発信していただけに、皮肉なことです。

 ちなみに、現在のマカフィーの日本語サイトは「www.mcafee.com/ja-jp」のようです。間違わないようにしましょう。

現在のマカフィーの日本語サイトは「www.mcafee.com/ja-jp」のようです。ドメイン管理に関する啓発記事もここで読めます