やじうまの杜

AIがふざけた文章でも丁寧な敬語のメールに変換してくれる「3秒敬語」

まじめな内容を入力すれば実用性もしっかりある

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「3秒敬語」

 テキスト入力するとAIによって敬語のビジネスメールに変換してくれるWebアプリ「3秒敬語」が、一部で話題となっています。大西拓磨(@IlllIlllIlIlIll)さんらによって制作され、先日掲載した「CoeFont」の代表、早川尚吾さんが技術監修を担当しています。

 4月12日にTwitterで発表されてすぐ、使用した人たちの投稿や反響がツイートされ、なぜか大喜利大会が始まっていました。もちろん、ふざけるためだけでなく実用に見合う精度があり、スマホからも利用しやすいシンプルなUIなので、出先からメールのテンプレートがほしい時などにも活躍します。

硬派(?)になりました

 「3秒敬語」には「翻訳モード」が[肉付け翻訳][厳密な翻訳]の2つあり、肉マークか骨マークを押して切り替えることができます。

翻訳モードの切り替え

 例として「明日は参加できるか」というテキストで、2つのモードを比較します。

「肉付け翻訳」の場合
「厳密な翻訳」の場合

 「厳密」モードはシンプルに文字通りの変換で、「肉付け」モードは足りないシチュエーションや文言を肉付けしてくれるようです。[やり直せ!]ボタンで再変換もできます。

やり直すと少し文面を変えてくれる

 このサイトの面白い点は遊び心に溢れているところです。「使い方を見る」ではタメ口の質問に対して、敬語で回答が書かれているところは芸が細かいですね。

[やり直せ!]を押すと読み込み中は「3秒翻訳」が「ごめんなさい・・・」に
秀逸な使い方説明
エラーメッセージも敬語で表示される

 「肉付け」モードでどこまで敬語のビジネスメールに変換できるか、少し遊びながら精度を見てみましょう。

お兄ちゃんへの秀逸なお願いをTwitterで見た影響で作成

 宛名があると「○○」ではなく、きちんと当てはめてくれる点も良いですね。

「遅刻の遅れ連絡」など、修正が必要な箇所は多少出てくる
まさかのお断りいただきました

 試してみると、まるでカスタマーサポートに問い合わせた返信のような文章になることがよくあります。仕事で実際使うのであれば、利用シーンに合う文章が出るまでやり直したり、誰に対してか質問に見えるかなど配慮して少し修正するとよいでしょう。

 遊んでみるのも楽しいサイトですが、これから慣れないビジネスメールを作成する機会が増える新入社員の人にとっては救世主かもしれません。すべてそのまま、というわけにはいきませんが多少手を加えてテンプレートとして利用するには十分精度の高いサイトです。