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Opera、“Chromium”ベースに生まれ変わった「Opera Next 15」を公開
一新されたデザインに“スタッシュボックス”“ディスカバー”などの新機能を追加
(2013/5/28 17:12)
ノルウェーのOpera Software ASAは27日(現地時間)、「Opera Next 15」を公開した。「Opera Next」は次期バージョンの「Opera」のプレビュー版で、ゼロから再設計されて新しいデザインになったほか、これまで採用してきた“Presto”エンジンに代わり、「Chromium」(「Google Chrome」のベースとなっているオープンソースのWebブラウザー)と共通の新しいレンダリングエンジンが採用されている。
「Opera Next 15」では、アイコンやタブバーのデザインが一新。検索ボックスは「Google Chrome」のようにアドレスバーへ統合され、目的のWebサイトへすばやくアクセスできるようになった。
さらに新規タブページでは、「Opera」でおなじみの“Speed Dial”に加え“スタッシュボックス”“ディスカバー”という2つの機能が利用できるようになった。
“スタッシュボックス”は、あとで確認したいページを保存しておく機能。アドレスバー右端に設けられたハートマークのボタンを押して、閲覧中のWebページを“スタッシュボックス”へ一時的に保存し、あとで見比べたり探し出すことができる。
“ディスカバー”はユーザーが選択した地域やトピックをもとに、コンテンツを自動的に収集する機能。わざわざ検索しなくても、興味のありそうなコンテンツを「Opera」が届けてくれる。
また、新しいレンダリングエンジンが採用されたのも大きな変更点。同社は今年2月、「Opera」を「Chromium」ベースへ移行すると発表したが、「Opera Next 15」はデスクトップ版としては初の「Chromium」ベースの実装となる。モバイル(Android)版は、「Chromium」ベースの実装がすでに正式版として公開されている。
なお、現在「Chromium」「Google Chrome」のレンダリングエンジンは“WebKit”から“Blink”への移行が進められているが、「Opera Next 15」は「Google Chrome 28」相当のレンダリングエンジンを採用しているようだ。「Google Chrome 28」にはマルチスレッド化されたHTMLパーサーをはじめとする“Blink”の新しい機能が盛り込まれている。
そのほかの注目すべき変更点としては、これまで「Opera」に内蔵されていたメールクライアント機能“M2”がブラウザーから切り離されて、「Opera Mail」と呼ばれる単体のソフトになったことが挙げられる。「Opera Mail」はリリース候補版として提供されており、「Opera」と個別にインストール可能。
「Opera Next」はWindows XP以降に対応するフリーソフトで、Mac OS X版も用意されている。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Opera Next」Windows版
- 【著作権者】
- Opera Software ASA
- 【対応OS】
- Windows XP以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 15.0.1147.18(13/05/27)