「VLC media player 3.0.20」が公開、セキュリティ問題の修正も

「VLC media player 3.0.20」

　仏VideoLAN Projectは11月2日（現地時間）、「VLC media player 3.0.20」を正式公開した。「VLC media player 3.0」ブランチのミディアムアップデートと位置付けられている。

　デスクトップ版「VLC media player」は、オープンソースで開発されているマルチプラットフォーム対応のメディアプレイヤー。わざわざ追加のコーデックを導入しなくても、幅広いファイルフォーマットに対応しているのが魅力だ。対応OSはWindows/Mac/Linuxなどで、現在「videolan.org」から無償でダウンロード可能（寄付歓迎）。Windowsデスクトップ向けは窓の杜ライブラリからも入手できる。

　最新版の「VLC media player 3.0.20」ではコーデックが更新されたほか、FLACの品質向上や字幕レンダリングの改善に取り組んでいるとのこと。フレームバイフレームアクションを利用する際にフリーズする問題も修正されている。macOS版では、オーディオレイアウトの問題も解決された。

　セキュリティ関連では、境界外書き込みの欠陥が1件修正された。この脆弱性は細工が施されたMMSストリームを読み込ませるだけで悪用可能で、外部から「VLC」をクラッシュさせることができる。今のところ悪用は確認されていないとのことだが、ユーザー情報の漏洩やリモートコード実行につながるおそれも否定できず、できるだけ早いアップデートが望ましい。