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ウザいプロンプトを“静か”にするUI、詐欺メッセージもブロックへ ~「Chrome 86」から実施
これからは“お行儀”だけでなくメッセージの内容も審査される
2020年10月28日 12:38
Webサイトを開くといきなり“(Webサイト)が通知の次の許可(通知の表示)を求めています”というプロンプトが現れ、煩わしい思いをしたことはないだろうか。「Google Chrome 80」にはこれに対処するため“静かなUI”(Quiet UI、quieter UI)が導入されており、いきなり通知許可を求める“お行儀の悪い”サイトはWebブラウザー側で通知がブロックされるようになっている。「Chrome 86」からはこの仕組みを活用し、ユーザーをだます内容の通知メッセージもブロックされるようになったとのこと。10月21日付けで公開された“Chromium Blog”で、その詳細が案内されている。
Webサイトの中にはマルウェアへのリンクを含むメッセージを表示するものや、システムの管理メッセージを偽ってユーザーをだますものが存在する。今回の施策はそうした悪意のあるWebサイトを排除して、Web通知の悪用を防止し、通知を使いやすくするのが目的だ。
これまでの“静かなUI”はメッセージの内容までには立ち入らなかったが、「Chrome 86」はその内容も審査される。Googleのクローラーがプッシュ通知を検知すると、その内容は“セーフ ブラウジング”の仕組みを介してチェックされ、不正があるとみなされるとそのWebサイトにはフラグがたてられる。30日の猶予期間中にWebサイトの管理者側で問題が対処されなければ、プッシュ通知が「Chrome」側でブロックされるようになる。
なお、Webサイトの管理者には“Search Console”で連絡が行われるとのこと。不正通知が通知されたら、できるだけ早く対処し、レビューをリクエストすることをお勧めする。