野良猫 食情報研究所

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2024-08-23

[FSA]リコール

Japan Centreグループ社は表示されていない魚のためイカリソースをリコール

Japan Centre Group Ltd recalls Ikari Sauce because of undeclared fish | Food Standards Agency

Japan Centre

ノンオイル醤油ゆずドレッシング

(英国向けの商品ではなく日本で販売されているものと同じもののようだ。「鰹節エキス」が魚に相当するのを失念した?アレルゲンの表示対象は国によって違うので要注意)

 

[FSSAI]ギーや乳などの乳と乳製品をA1と A2の名前で販売/マーケティングすることについての明確化

Clarification regarding Selling/ Marketing of Milk & Milk products such as Ghee, Milk etc in the name of A1 & A2 [Updated on:22-08-2024]

66c6d771eac97Advisory A1 & A2 Milk & Milk products.pdf (fssai.gov.in)

いくつかの食品事業者が、ギーやバター、カードなどをFSSAIによる許可のもとA1と A2の名前で売っていることにFSSAIは気が付いた。

A1と A2の違いは基本的にたんぱく質の構造(ベータカゼイン)に関連するものであり、乳脂肪製品にA2クレームを使うことは誤解を招くものである。

さらに食品安全基準ではA1と A2のタイプによる違いには言及していない。

従って食品事業者はそのような表示をやめるように。

 

[ProMED]キャッサバ中毒―ナイジェリア(第二報):(KANO)致死

2024-08-23

https://promedmail.org/promed-post/?id=8718317

Date: Sun 18 Aug 2024 Source: Daily Post Nigeria [edited]

Kano州警察が、地元の料理(Danwake、別名豆団子)を食べて家族6人が死亡したことを確認。未亡人とその子供5人。原因は調査中。8月15日に彼女が期限切れのキャッサバ粉を使って子どもたちのために料理をしたとされる。

 

[FAO]スリランカで、GAPと技術によって茄子がたくさん

Eggplants abound in Sri Lanka with Good Agricultural Practices and technologies (fao.org)

21/08/2024

Nirosha Dilminiは2023年に過去最高の収穫。FAOが導入したGAP計画で学んだ現代的技術のおかげ

「1/4エーカーの畑で1エーカー分採れた」と彼女は言う。

農家が受け取ったキットはドリップ潅水システム、プラスチックのマルチ、防虫ネットなどで肥料や除草剤、殺虫剤、水のような必須の資源を有効活用しコストを下げる。さらにGAPの基本原則を学んだ。

 

[ヘルスカナダ]ヘルスカナダは若者をニコチン補充療法の害から予防するのに役立つ新しい対策を導入

Health Canada introduces new measures to help prevent harms to youth from nicotine replacement therapies - Canada.ca

August 22, 2024

新しいニコチン補充療法(NRTs)が人気になり18才未満の喫煙しない若者が娯楽目的で使用することへの懸念が増加している。

本日保健省はこれらの使用を成人が禁煙のために使うことにのみ制限するための新しい対策を発表した。以下を含む:

・表示や包装を含めて、若者にアピールするような宣伝広告の禁止

・ニコチンパウチのような新しい形態のNRTsは薬局で薬剤師の指導のもとでのみ販売でき、陳列しない

・ニコチンパウチのような新しい形態のNRTsはミント以外の風味のものは販売できない

・包装表面にニコチン依存警告

・製造業者は全ての新しいあるいは改定したラベルや包装の模型を提出する

 

[FSANZ]リコール

Akula Foods Pty Ltd – Savanシナモンスティック(100g, 200g)とパウダー(200g)

Akula Foods Pty Ltd - Savan Cinnamon Sticks (100g, 200g) and Powder (200g) | Food Standards Australia New Zealand

Published 22 August 2024

金属汚染のため

 

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-米国の小売店のベビーフードの2/3は不健康

Two thirds of baby foods in US grocery stores | EurekAlert!

21-Aug-2024

誤解を招くクレームが広く使われていることに警告

Nutrientsに発表された研究によると乳幼児用食品の60%は栄養助言を満たさず、宣伝に関してはどれもWHOのガイドラインに従っていない

(2才まで母乳を薦めるWHOのガイドラインのほうがおかしいのではないかと。それはともかくベビーフード、パウチの割合が急増して今はパウチが主流。プラスチックダメだからガラス瓶と主張していた人たちは少数派だった模様)

 

-一緒に寝ることは子供の心理発達に影響しない

Bed-sharing has no impact on children’s psych | EurekAlert!

22-Aug-2024

英国の17000人の赤ちゃんを11年追跡した研究。9か月の時に親と一緒に寝ていたこどもの情動や行動に負の影響はない。一部の専門家は赤ちゃんと一緒に寝るのは発育に悪いと考えていた。

(子育ての常識って国によって全然違っていて、根拠も確かでないことがよくある。)

 

-子どもの食品や飲料のテレビ広告への暴露の傾向

Trends in Children’s Exposure to Food and Beverage Advertising on Television | Health Policy | JAMA Network Open | JAMA Network

Lisa M. Powell, et al., JAMA Netw Open. 2024;7(8):e2429671.

繰り返し横断研究により、2013年から2022年間に制限すべき食品広告へのばく露は2-5才の子供で77.6%、6-11才で78.5%減った。それでも年に1000以上の不健康な食品の広告を見ていて、さらなる規制が必要

(アメリカ)

 

-減量薬の心臓へのベネフィットは心不全の人にも拡大

Weight loss drug’s heart benefits extend to p | EurekAlert!

22-Aug-2024

The Lancetに発表されたセマグルチドと心血管系アウトカム(SELECT)試験

17605人の総数のうち4286人のデータから、セマグルチドは有害心臓イベントの28%削減と関連、心不全のある人では心血管系疾患関連死の24%削減と全ての原因による死亡の19%削減と関連

(セマグルチドの有効性は次々と報告されているのだけれど、それって体重が多すぎることがどれだけ健康に悪いのかということで、食事関連の疫学研究のBMIの調整を見直す必要があることを意味すると思うのだけれど。結局個々の食品の影響より体重の影響が大きすぎて、もともと信頼性の低い観察研究の結果はさらに信頼できないと判断するしかない)

 

-Natureニュース

絶食の再生パワーの驚くべき原因

The surprising cause of fasting’s regenerative powers (nature.com)

21 August 2024  By Max Kozlov

断食後のごちそうが腸の幹細胞を活性化するのに役立つが、同時に前がん病変も発達する、マウスの研究が示す

Natureに発表

 

-Science Volume 385|Issue 6711|23 Aug 2024

表紙が能登地震

 

その他

-SMC NZ

農地を森に代える:何がこの傾向を駆動している?

Replacing farms with forests: what's driving the trend? - SMC Briefing - Science Media Centre

Published: 22 August 2024

新しい研究が、現在の政策を変えないと生産性の高い農地がますます松林になると警告

動画あり

松林は畜産による負の影響を抑制すると想定されているが、そのモデルでは松林の負の影響が考慮されていない。一方で畜産のベネフィットが考慮されていない。

ニュージーランド人の生活が消えていいのか?

(環境のため、って究極的には人間の消失を目指してしまうので簡単に賛同できるものではないはずなのにNZは主要産業である畜産を減らす政策を決めた)

 

-偽善者のための小児科学:米国小児科学会(AAP)はグリホサートを非難し、子供への「性別適合」ケアを支持

Pediatrics For Hypocrites: AAP Slams Glyphosate, Endorses 'Gender-Affirming' Care for Kids | American Council on Science and Health (acsh.org)

By Cameron English — Aug 22, 2024

AAPは、農薬は子供に害を及ぼす内分泌かく乱化学物質であると警告する。ばかげたことに、AAPは同時に思春期ブロッカーや性を変えるホルモン(子供の内分泌系を破壊するように設計された治療法)の使用を支持する。これは、有害で偽善的なナンセンスを喧伝する主要科学組織の最新の事例である。

思考実験:医者がタバコを吸いながらあなたに禁煙の重要性を説明したら信頼できる?

同じようなことをAAPがやっている。AAPは子供の農薬ばく露のリスクを誇張する一方で未成年者を「正しい」性に変えるための思春期ブロッカーや性ホルモンの使用を支持する。

どちらの主張も会員から激しく批判されている。

こうした偽善は科学への信頼を毀損する

例えば男性が母乳を与えることができると言ったのはElon MuskではなくCDCだし、ワクチンで自閉症になるという説の起源はAlex JonesではなくLancetだし創造論と科学を並べたのはDonald Trumpの教育省ではなくアメリカ自然史博物館である。このような例が後を絶たない。

AAPがCOVIDパンデミック中に連邦政府と協力してワクチンデマと戦ったときに「社会全体で」デマ対策が必要だと言った。私も同意である。だからあなた方自身から有害なプロパガンダの拡散をやめるべきだ。

(環境ホルモン騒動ではトランスヘイト言説が「正義」のような顔して出回っていたのに、とは思う。)

 

-アグリゲノミクスが気候変動対策に如何に役立つか

How Agrigenomics Can Help Address Climate Change | ITIF

By L. Val Giddings August 22, 2022

農業の環境負荷を減らすだけではなく大気中二酸化炭素の吸収まで、農業バイオテクノロジーの可能性は大きいにも関わらず政治的障害が大きくIPCCですら陰謀的に過小評価している