アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ

不労所得で資産を守ってのんびり暮らす

傑作機MU2

これまで何度か戦後の日本機について書いてきました。

その1→YS11

その2→エアロスバル

これらで、YS11はとろくて、とか、エアロスバルは無駄に敏捷すぎて、、、みたいなことを書いた、というか書かざるを得なかったのですが、この記事でやっと文句なく傑作機だ!というのにたどり着きました。

その名も三菱MU2。

当時の画期的なビジネス多用途機であり、「これが日本のコンパクト・プレーンです」みたいな感じで、世界各国で762機というベストセラーになったすてきな飛行機です。

三菱500 https://www.bibian.co.jp/product.php?id=p763745338

 

 

さて、三菱500ではない三菱MU2の外見はこんな感じ

https://www.mu-2aircraft.com/images/History_Veley_0229-web_optimized.jpg

 

 

マニアなら、この写真を見て、なんかフツーに見えて相当斬新なことをしてね?と感づくと思います。

斬新さの特徴を一つ一つ上げていきます。

その1 エンジン

MU2の初飛行は1963年。Wikipediaによれば、初の民生用量産ビジネスジェットは1964年のリアジェット23とのことで、当時はツインコマンチやクイーンエアみたいなプロペラ機が主力だった。

ツインコマンチ https://piperowner.org/pa-30-twin-comanche-ads/

 

 

クイーンエア https://kingairmagazine.com/article/beechcraft-90-years-of-excellence/queen-air-3/

 

 

これら競合機は、皆ピストンエンジンでプロペラを回していた。

当時の小さな地方空港や個人の滑走路に対応して、低速での加速があるプロペラ機とすることは当然として。競合機より性能のいいやつを作りたい三菱は、当時の画期的なイノベーションを導入した。

それが「ターボプロップエンジン」

エンジンの性能を決めるものに、馬力(推力)がありますが、馬力さえあればいいというものでもなく。馬力、重量、大きさの三拍子がそろっていないといいエンジンにはならないのである。

ターボプロップは戦後すぐに生産されていましたが、ビジネス機より大きなコミューター機はともかく、MU2クラスではまだまだピストン機が主流であり。

落ちれば4ぬ飛行機のエンジン。戦中からの「恐竜エンジン」つまりコンチネンタルとかライカミングといった信頼性の立証されている奴で安心したいというのが売る方も買う方も共通ですが、MU2はあえて当時未知数のターボプロップに挑戦した。

この結果、推力は競合機と同じだが、軽いエンジンになった。ターボプロップは、実態はジェットエンジンの中心軸に減速機などをかましてプロペラをつけたようなもので、構造上はピストンエンジンより簡素であり。その分軽く馬力のあるエンジンができた。

レシプロより簡単なのに、なぜ大戦中にターボプロップやジェットがもっと生まれなったかというのは、原理はわかっても、ガスタービンの超高温で溶けちゃったりとかしない素材や、コンプレッサーなどの製造技術の開発に手間取ったからである。

そんな状況で、えいやー!とターボプロップを採用した三菱の先見性恐るべし。

MU2は、エンジンが軽くなった分主翼を小さくでき。競合機と同じ収容力なのにコンパクトな機体にまとめ、レシプロ双発機の1.4倍に達する巡航速度を実現した(jstage.jst.go.jp/article/jjsass1953/13/143/13_143_396/_pdf)。

燃費はレシプロ勢とどっこいどっこいに抑えることができ。速度差が大きなアドバンテージになった。

ターボプロップの導入と並行して、というか影響し合ってMU2の特徴となったのが。。。

 

その2「主翼の配置と形態」

もいちど競合機2機とMU2の写真を見比べると、MU2のみが高翼機であることがわかります。

https://piperowner.org/pa-30-twin-comanche-ads/

 

 

https://mantisserv.com/en/small-props/14/beech-queen-air-b80

 

 

https://www.mu-2aircraft.com/images/History_Veley_0229-web_optimized.jpg

 

 

低翼、高翼といろいろ利点・弱点がありますが、MU2の場合「地面効果」が重要な決定要因となったらしい。

地面効果というのは、着陸時に飛行機が滑走路上に到達したとき、主翼と地面の間の空気が「圧縮」されてクッションみたいになり、飛行機を上空に押しもどそうとする作用です。

せっかく滑走路端で地面ぎりぎりに降りても、地面効果のせいでいつまでも接地できず、余計に滑走路の長さを食ってしまうことがあり。低翼機に顕著で、MU2のような強力なフラップをつけた機体で低翼にすると、地面効果に対処できる昇降舵の設計が複雑・困難になってしまうらしい。

競合機のほうは、すなおに低翼の利点すなわち翼内に主輪を格納するスペースができるとか、高翼にすると天井に主翼桁の分だけ飛び出して頭をぶつけるとかを嫌って、大体が低翼であり、高翼はMU2とエアロコマンダーくらいという、ちょっとまれな配置になりました。

一方、エンジン(プロペラ)と地上のクリアランスを広くとることができるとか、客室からの見晴らしがいいとかも決定の要素に入っていたと理解。

結局はMU2の特徴的な翼により、高翼が妥当となったのだと推理します。わざわざ胴体の側面にバルジ(フェアリング)をぽっこりつけて主脚格納のスペースを作ってまで高翼にするというのは、それなりの利点があったんでしょうねー

機体上面のフェアリング(主翼桁の流線形の覆い)と側面のバルジが特徴的なMU2

https://www.the-blueprints.com/blueprints/modernplanes/modern-m/85701/view/mitsubishi_mu-2j/

 

 

さて翼型ですが、一見おとなしい、微妙にテーパーをかけた直線翼ですが、層流翼を採用し、かつ競合機に比べて小さめなのですよね。つまり、抵抗減、重量減で、いったん飛び上がっちゃえば高速飛行などには適しており、事実後発のターボプロップ機キングエアとかに比べても高速だったらしいのですが、はっきりいって操縦むずかしくなってね?と心配します。

速度も重要だけれど、着陸性能も劣らず大切のところ、MU2はSTOL性能でも競合機を引き離していました。

どうやったの?強力なフラップを装備して、ふだんは高翼面荷重のくせに、特に着陸時は翼がぎゅーんと伸びて大きくなったかのようなエフェクトを可能にしました。

ただ、無理やりフラップで着陸性能を確保しようとしたため、ふつーのように翼の中ほどまでのフラップでは足らず、翼後縁全体に伸びたものすごく長いフラップになってしまい。

それじゃ補助翼はどこに行ったの?つけることができませんでした。ははは

 

そこでMU2の特徴その3:スポイラー

補助翼の代わりに、スポイラーというものを翼の上面に設置しました。

ふつーの翼(上)https://br.pinterest.com/pin/775956210785738173/

とMU2の翼(下)https://siregar3d.com/category/mitsubishi-mu-2/

 

 

グライダーみたいなMU2。補助翼がなくなった分アドバースヨーとかも減少したとのことですが、やっぱり補助翼とスポイラーでは飛行機に与える挙動は違ってしまい。のちのち事故多発、と言って怒られるのであれば、複数の事故を巻き起こす原因になってしまいました。

それでも、MU2がにがてな着陸時の低速飛行や、スポイラーによる操舵レスポンスのずれや遅れを乗りこなせるパイロットたちからは、「ホットロッド」だ!と好まれたそうです。ホットロッドというのは、軽い車体にでかいエンジンを積んだスポーツカーの一種で、爆走できるが安定性は。。。みたいなののことらしい。

ホットロッドhttps://www.dragzine.com/features/car-features/ron-clarks-outrageous-bugzilla-blown-radial-tire-vw-bug/

 

 

MU2はいったんスピードが出ちゃえば安定性もあるし、操縦性もよかったらしい。ただ、旅客機で着陸安定性に難が、というのは痛い失点ですねーこれがなければ1000機以上売れていたかもしれん。小さな翼で、無理やり着陸滑走距離を少なくしようとしたひずみが出てしまったのだと理解。

ベルリン管弦楽団の著名な指揮者カラヤンが、訪日したときに、コンサートもそこそこに「MU2に乗りたい」と三菱の工場に乱入したこともあり。コクピットに乗り込んで、ゼロ戦乗りだぞ!みたいにニタニタしていたのかもしれん。

ドイツ人は、MU2のことを「零戦の三菱が生んだ名機」としてかなり好奇の目と言って悪ければ尊敬のまなざしで見ていたらしい。

日本人に好意的なカラヤン。 https://skawa68.com/2024/08/03/post-62765/

 

 

その4 与圧、その5 尾翼と、その6 チップタンク

MU2は、円形断面の胴体で効率的な与圧(与圧そのものが当時はゴージャスな装備)、翼端チップタンクで翼端渦を整流するなど、クレバーというか危ういというか、その辺は日本人にしかできない繊細なバランスのある飛行機になりました。特に、高翼のくせにT字尾翼ではないふつーの尾翼にして、ディープストールを防いだあたりは三菱くらいしかできないまねかもしれません。ほんらいは、T字尾翼にしないと主翼からの乱流を受けて尾翼が効かなくなっちゃうところ、乱流があたらないうまい位置で設置というのは、地味に見えてなかなか看過できない技術と思います。

主翼からの乱流をうまく避けた尾翼の設置。

jstage.jst.go.jp/article/jjsass1953/13/143/13_143_396/_pdf

 

 

注目は、チップタンクの取り付け位置や整流フィンの設置などで、翼の「上反角効果」を調整していたこと。タンクの位置をぶら下がる感じにしたことで、「横 の飛 行 性についてのパ イ ロッ ト・コメ ン トは 好 評 で あ っ た(外部リンク:Jstage)」とのこと。

 

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsass1969/22/247/22_247_405/_pdf

 

 

https://www.mu-2aircraft.com/images/History_Veley_0229-web_optimized.jpg

 

 

記事がでかくなりすぎなので、この辺でおわりに。スポイラーはともかく、文句なく名機のMU2でした。

ではでは

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます

◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ

◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成

◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

 

日本人の金融リテラシー向上について

長らく、お金について話すことは悪、と洗脳じゃなかった教育されていながら、最近になって、手のひらを返したようにNISAだのなんだのと、お上から「投資で自活しろ」と切って捨てられた哀れな日本人の皆様。
それでも頑固に続いている「生涯現役で世のため人のため働き、過労死しちまうのが美徳」という建前の裏で「生涯現役ですがこっそり投資もしてます」という切羽詰まったご時世に。
そんな日本人から見た、投資といったものへのアプローチについて雄弁にものがたるようつべ動画を2つ見つけたので、以下面白解説いってみます。

その①「ビットコインETF拡大中。おまえら買ってる?」

https://www.youtube.com/watch?v=9aDzy3501hg

 

 

冒頭から、〇「次のリーマンショックは間違いなくビットコイン発だな」〇「これだけ経済と結びついたら大惨事になるだろう。間違いなくそれはやってくる」

 

 

ときました。ははは
こうゆうコメントを書いているのは、投資とはあまり関係ない人生を送っており、リーマンの時も、暴落だ破産だーというニュースを事実上他人事として聞いていた人たちなのでしょう。
確かにビットコインがリーマン級の激震をもたらすようになったらすごいですけどねーでも本当はその逆で「リーマン級の激震が来たら、ビットコインはどこまで買えるか」というアプローチのほうが、金儲けになると思います。
ははは
引き続いて
〇「ビットコインという使徒はもう世界経済のATフィールドに深く浸食してしまっている。大惨事になるだろうて」
エヴァンゲリオンかよ!

〇「株式市場もババ抜き状態だし、世界最大の暴落は近づいていると思う。」
よほど大暴落が待ち遠しいんですねえ。いまのうちからキャッシュをため込んでおいて、大暴落時に優良株を買いまくりだー!という「健全な切望」ならいいんですけど。。。。

健全な投資家

 

 

〇「で、何がこの商品の後ろ盾なわけ?「俺は逃げ切れる」という妄想で回ってるだけの詐欺商品」
いい指摘ですが「詐欺だー」で喜んでいるだけだと交換所の養分、餌食ですねえ。ETF化により、これ以上ないボラテリティを持ったコモデティになったぞー!という意見が出てこないのが悲しいのだった(その後出てきました。安堵)。

〇「BTCずっと気になっているけど手だしてないや。税金が高すぎるし、投資信託でよいかなと思ってる」
これは素直な意見ですね。いかがわしい業者の餌食になるよりはましと思います。このコメントをした人が、一歩進んでETFなど「ビットコインをお題にした投資」で成功すること祈っています
*実は「成功するかどうか」なんてどうでもいいけれど、ETFをバンバン購入してくれる人が増えればBTCも高騰するのだった。ははは

〇「ETFだとしたら投資家はビットコインを買うわけじゃない」「ETFは株扱い。証券口座でやりとりする」
そうそう。この辺がわからずにBTCに近寄れない人が多いんですよねえ。換金リスクとかは証券会社にひっかぶせて、ETFをみんなでどんどん買いまくろう!

〇「BTCは貧乏人が否定しても意味ない。なぜ金持ちがこんな怪しいものを支持してるか考えろ」「スマホ一つありゃ誰にでも送れて、何百億でも即換金できる流動性もあって、インフレ耐性もあってあとはある程度安定さえしてくれれば、金持ちにとって夢のような資産になるからな」
なるほどなるほど。個人的には、以下の点で異議あり。
「怪しい」→これには異議なし。怪しさを利用して金もうけしましょう。
「ある程度安定してくれれば」→安定されると困ります。未曽有の大暴騰だああああああー!というのを「網を張って待っています」

ニシンだよ!ニシンが来たよ!
石狩挽歌 – 北原ミレイ – YouTube

 

 

〇「ただ本気で考える覚悟のある人は、人生で一度は腰を据えてビットコインの本質に触れたほうが良い」
本質とは何か、誰にも分らないと思いますのでこちらへの反論はしませんが、腰を据えてビットコイン投資を考える、というのは特に人口オーナスでろくな投資先のない日本では必須と思います。

さて。
問題は、そもそも日本でビットコインETFが存在しないことと、税金が高すぎて儲けの半分以上がパーという、万難排して現物所有しても全然ペイしないという恐ろしい国になってしまっているということである。
まずこの辺をとっとと改革しろー!でないと首相だろうが大臣だろうがショットガンでハチの巣だぞー!というくらいにならないとダメなんでしょうねえ。
それじゃアメリカじゃん?はい。日本も「お客様は神様です」とかのキャッチコピーの裏で実はお客をおちょくっているとしか見えない金融後進国から、「客と店は対等だ!」で、いずれかが他方をダマそうとした途端、ショットガンでハチの巣だぜ!という国になったほうが、生涯現役で過労死、でも誰も見向きもしないなんて国より健全と思います。

 

 

もう一つは、日本も捨てたもんじゃないね!というプラスの動画です。
その2「【有料級】富裕層のインカムゲイン構築戦略を徹底解説します」

https://www.youtube.com/watch?v=PZ4FdTMW0HQ

 

 

まず正面からインカムゲインを推奨していること。世間では、いくらで買ったらどこまで上昇した、というキャピタルゲインの話ばかりですが、元本を保全しつつ恒常的な利益を得るインカムのことはだれも言わないんですよねー、と思っていたら、この動画のように、最近いろいろ出てきており。安堵しています。ただし、レバレッジは厳禁。レバレッジをかけなくてもまともな配当が得られる規模の元本を構築することがまずは重要です。さて、インカム投資の、その1としてこの動画では債権を挙げています。固定利付債、変動利付債の区別は重要であり。

 

 

今後下手をすれば高インフレやスタグフレーションも危惧される日本において、変動債といったものの存在も知っておいたほうがよく。この動画で初めて知った、という人も多いのではないでしょうか。

高配当株は、もうインカム投資の王道中の王道でしょうねえ。ただし、高DYがどこからきているかについてはご用心。
不動産について。日本で不動産というのは実はやばい投資なのですが、東京23区内の一等物、といったこれなら何とかなる、というのを紹介しており、まともな内容となっています。リートを提示しているのはポイント高しですが、日本のリートがどこまで健闘できるか課題。

注目はトータルゲインについて説明しているところ

 

 

上の画像でキャピタルロスという言葉が出てきます。
ぼくが主体としているブラジルリートでここ2か月恐ろしいキャピタルロスが発生しているので、こちらで説明しますが、
例えばリートRZAG11について。(FIIじゃないよ、FIAGROだよ、という突っ込みはやめましょう)

 

 

なんと1年で18%の暴落だ!ぎゃあああー
一方で、DYつまり配当率については

https://fiis.com.br/rzag11/

 

 

7月の1.30%から12月は1.39%とうなぎ上りなのでした。ははははははは笑いが止まりませんねえ元本が1年で18%暴落してるじゃん!それで?別に、売らなければいいだけの話です。キャピタルロスというのは、売って確定しなければ全然確定しないのでした。ははは一方、DYは、年率で16.65%に達し。もちろん、毎月配当が出るごとにせっせと買い増ししているのでした。元本価格が落ちているので、買える株数も増加。いよいよ笑いが止まりませんねえ。あははは。あはははは!もちろん、なぜ暴落しているのかという理由を知っておかなければならず。その①ブラジルにおける金利暴騰:

https://cbic.org.br/wp-content/uploads/2024/09/informativo-economico-selic-setembro-2024.pdf

 

 

今年(2024)4月には9%だった政策金利が、9月から11月にかけ11.25%に急上昇。今後14%まで上がるぞ?なんて予想も出ていたりして。リートより債権のほうがいいじゃね?と、みんな乗り換えにいそしんでいるということである。その➁:ブラジルアグリビジネスの特性RZAGというリートは、農業用地に特化しており。ブラジルのアグリビジネスは、豊作か?国際市場で需要があるか?などのファクターにより大きく儲けが変動してしまうバクチといった一面があり。そもそもDYが高いのもこのリスクを織り込んでいるのです。そのうえ、上記の金利高で、リートの出資先である農場(企業)が金利を払えず倒産、というケースが出てきた。農業関連リートは軒並み大暴落。一方、RZAG11に関して言えば、ぜんぜん貸し倒れとかなくて、要すれば「イワシの群れ」が恐れをなしてたたき売りしているだけなのでした。はははというわけで、個人的にはRZAG買い増ししています。脱線しました。最近日本でもまともなようつべ、インフルエンサーが出てきたようであり、日本人の全般的なリテラシーも向上を期待しています。なんか思い切り偉そうになってしまいました。ご容赦を

 

ではでは

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます
◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ
◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成
◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

 

 

 

2024年の不労所得総決算

今回の記事は、例によってふむふむ難解・難読の書です。でもおしゃれな挿絵をいっぱい入れたので、素敵女子の皆様もスルーしないで、いいね!してね!
投資女子やセミプロ投資あんちゃんには重要情報と理解します。数字は目安、アバウトなのでご了承お願いします。

https://de.pinterest.com/pin/3729612164480210/

 

 

 

口裂け女とブタ野郎が泥沼の出来レースを繰り広げた2024年も終わり。

ビットコインも2023年のどん底1万6千ドルから2024年末には10万ドルへの「躍進」、そしてトランプの野郎が当選して、米国戦略準備金としてのビットコイン採用が現実味を帯びるなど、ビットコインには「雪解けの一年」でしたねー一方で為替や金利など、海外(ブラジル)在住者にとっては10月以降ほとんど市場暴落といっていい恐ろしい1年になってしまいました。

さて、このブログはお題も「不労所得」なので、この「放心のあとの破壊の一年」で、なけなしの資産がどうなったかについて、いつも「いいね!」いただいている素敵女子やナイスガイたちに開示するのでした。

2022年から今年にかけての変動はこんな感じ。数字は基本、現地通貨です。

あと、Santander銀行に債券投資がありますが、こちらは給与所得をぶち込んでおり、不労所得ではないので考慮外にしました。

 

 

ここで注目は、まず①の純然たる金融資産の残高。

2023年12月はR$4,657,584.26

2024年12月はR$4,942,798.14

現地通貨では増加したのに、異次元のレアル安で、円換算では2023年より減少しちゃった!まあ、純金融資産のみで1億継続しているからいいけど

2024年についてさらに掘り下げます。

毎月の配当や金利のうち、再投資できた金額が毎月平均でR$29,497.00なので、一年ではRS353,964.00を再投資した。

したがって

2024 年末における①金融資産の元本から配当の再投資分を除いたがんらいの元本の金額は(R$4,942,798.14―R$353,964.00)=R$4,588,834.14

すなわち、配当を除いた元本のみの増減でみると

2023年12月のR$4,503,416.26から、2024 年12月実質R$4,588,834.14へ、ほぼ横ばい。

R$⇔円のレートがこれまた@29.01から@25.42 に大変動、恐怖の現地通貨安にかかわらず、なんとか2024年も金融資、特に労働保険を抜いても1憶達成しているのには安堵しました。

https://www.islandartcards.com/shop/Pan-Am-Hawaii-by-Jet-Pineapple-Head-Giclee-Art-Print-Poster-WAP1031.html

 

 

今年要注意だったのは、10月以降、ブラジルの政策金利が急騰して、投資の主体を占めているリート元本が大暴落したこと。
下図で、
Fundos Imobiliariosすなわちリートが年間-7.08%の下落。
ETFすなわちビットコイン+イーサリアムのETFが年間+155.79%の上昇したので助かり、差し引きで金融資産全体としては昨年からの横ばいで逃れた。
Fundosというのは債権。不労所得の計算に入れていませんが、年末の金利上昇でぐっと利潤を稼ぎました。
Acoesというのは株という意味ですが、ここでは株ではなく、農業リートです。なぜか法律上株あつかいらしい。こちらも下落。

 

 

さて。
元本価格すなわち株価の一株(リートは一口)当たりの時価が急落し、DY(配当利回り)が相対的に急上昇するいまこそ株やリートを買いあさる好機であり、来年が草刈り場というか、どこまで買い下がることができるかという状況。

https://collection.sfomuseum.org/objects/1511909403/#1527855287

 

 

ここまでは元本のおはなし。実はそれより毎月の配当の方が重要です。というわけで、2022年から2024年の配当及び金利すなわちこれこそまさに純然たる不労所得については以下の通り

*注意:以下は、生活費とかを除いて再投資した金額なので、念のため。

*2024年の金利収入は、ブラジル政策金利の低下を受けて減少。と思っていたら年末に急上昇。でも債権金利に反映するのは来年から、ということで悲しい低下をきたしています。

 

 

ちなみに、毎月749,813 円ということで、ベンチマークとしている毎月30万円をこえることができて一応安堵。現地通貨において、今年のインフレ(IPCA指標)が4.71%だったので、昨年の月間R$27,014.00X1.047=R$28,283.66を超えており、といってほとんど超えてないけど、来年の金利高でさらに引き離して利潤拡大に期待が膨らみます。

なんか数字ばっかりでこんがらかっちゃった?ので、ごくおおざっぱに、まとめてみます。
総資産の時価評価額:インフレを差し引いてざっくり1.03%の増加。(5,792,798.14X100÷5,609,926.48)
不労所得(再投資可能分):インフレを差し引いて1.04%増加。(29,497.00X100÷28,286.36)
ううむこの2行を書くためにどれだけ計算じゃい。くたばりました。

https://mhn.acervos.museus.gov.br/acervo-museologico/caixa-de-fosforos-740/

 

 

というわけで、結論として、不労所得、元本ともに何とか微増しているから、まあいいかと、安堵しています。2024年の年末は、共産主義者の懲役野郎ルーラが大統領という状況では、いつかは避けえなかった金利高暴騰ではあるが、それが意外な時期に爆発して、リート元本が大崩れになったところを、ビットコインETFが下支えして、金融資産総体としては横ばい状態でしのげました。2025年は、どこまでビットコインが上がってくれるか?かつ、どこまで金利高を利用して安くなったリスク資産を買いあさることができるか?なかなか勝負の年ですねー来年のいまごろはもっとのんびりできていることを祈っています。

https://www.ebay.com.au/itm/154782364034

 

 

ではでは。。。

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます
◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ
◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成
◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

前が見えない➁ 旅客機の風防

 

 

その①についてはこちらをご参照→前が見えない
今回は、旅客機の風防について投稿します。
黎明期の旅客機は、風防なんてなくて吹きさらしで飛んでいましたが、そのうち飛行機のスピードが速くなり、高度も上がったりしていくうえで、すっぽり操縦者を覆う機体と風防に進化しました。


黎明期の旅客機 https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln8/DH66.html

 

 

といっても、最初はユンカース旅客機みたいに、機体には操縦者も覆う天井があるのに、なぜか操縦席だけ大きく天井をぶち抜いて、風防には申し訳程度の透明な板をくっつけたみたいな謎の飛行機も生まれ。

TYO magazine » 世紀をこえ、歴史的航空機が復活!──「ユンカース F13」 (tyo-m.jp)

 

 

Rimowa’s beautiful Junkers F13 flies for the first time | British GQ | British GQ (gq-magazine.co.uk)

 

 

ここまでやるんだったら全部覆えばいいじゃん、ということでハンニバルみたいな感じのが生まれました。

とくちゃんのプラモの部屋・プログ - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)https://plaza.rakuten.co.jp/tokuchanplamo/diary/200611110000/

 

 

この当時はガラス・プレキシガラスの曲面加工とかがまだまだ未発達で、風防も窓枠ありすぎみたいなのが多かった。

エアスピードAs6Aエンヴォイ https://i.ytimg.com/vi/0eeUetkIz1o/maxresdefault.jpg

 

 

ちょっと脱線ですが、その後加工が比較的容易になった第二次大戦でも、一部の飛行機は曲面を極力避けて平面のガラスを窓枠で結合していた。

JU88 https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln4/290Ju87.html

 

 

零戦 https://onemore01.blog.ss-blog.jp/2015-11-15-1

 

 

東海 パブリックドメイン

 

 

曲面ガラスだと光が乱反射して全然透明にならず。海面下に身をひそめる潜水艦を目視で発見するために作られた東海など、典型的な「曲面ガラス大嫌い」の飛行機になってしまったらしい。
旅客機の場合は、上だの後ろだの下だのを見る必要はなく、ちゃんと離着陸できて前が見えればいいやということで、機首のガラス部分も次第に必要最小限のものに効率化されていった。ドラゴンラピードからエレクトラへの変遷で見て取ることができます。

https://www.mailexperiences.co.uk/de-havilland-dragon-rapide-flight-over-london

 

 

ロッキード エレクトラ https://www.hobbyland.jp/shopdetail/000000103144/

 

 

このへんで、だいたい現在に通じる旅客機の風防のスタンダードが生まれたというか定着し始めました。
スタンダードと言えばDC3。

https://airlegend.fr/aircraft/dc-3/

 

 

まず、流線形の丸い機首。そして、操縦者にすっぽりかぶさる感じで風防と天蓋が設置された。

http://hikokikumo.net/Z-14-Senmonka.htm

 

 

似たようで個性のある旅客機たちの機首と風防はこんな感じ

ボーイング247 https://flightsim.to/file/34658/boeing-247-fast-western-airlines-fwa18

 

 

ビーチクラフト モデル18 https://i.ytimg.com/vi/NjJ05D0YR-c/maxresdefault.jpg

 

https://aviadejavu.ru/Images6/MA/MA95-2/o2-4.jpg
ロッキード スーパーエレクトラ

 

 

三菱MC20旅客機 https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln8/MC-20.html

 

 

しかし、雨だろうが雪だろうが既定の路線を飛んでいかなければならない旅客機にとって、「風防に水滴や雪などが吹き付けられて、前が見えなくなってしまう」というやばい問題が生じ。
しょうがないので、せっかくコクピットに守られたパイロットが、風防のサイドウインドーを開けて顔を出し。びしょ濡れになりながら操縦というケースも多々発生してしまいました。
どうしよう。。。。
ワイパーが実用化されたのは第二次大戦くらいかららしい。
連合国勝利の立役者となったDC3が、ワイパーを設置して、雨だろうが雪だろうが元気いっぱい飛び回った。
ちなみに、日本にもDC3のライセンス版である「零式輸送機」がありましたが、こちらにはワイパーはなくて、戦後になってから日本の高空会社が購入した舶来のDC3に「あああこんな便利なものがあったのか!」と大喜びしたといううわさもあり。
まだワイパーのなかった戦前の30年代とかはどうしたのかというと
「風防に逆傾斜をつけた」
ボーイング247が典型的です。
まずは通常型から

https://flightsim.to/file/34658/boeing-247-fast-western-airlines-fwa18

 

 

逆傾斜をつけたのはこちら

 

https://www.tedwilliamsaviationart.com/profile-art/boeing-propliners/boeing-model-247-united-air-lines.html

 

 

この結果雨や雪が風防に貼りつかなくなって大喜びだったそうです。でも、機体強度だの空気抵抗だのではやはり無理があるらしく、ワイパーにとってかわられて今日にいたっています。

777のワイパー 縦ワイパーと横ワイパー: 風の探検隊 (air-nifty.com)

 

 

飛行機にとってなにより命なのがスピード。
でも、スピードだけでロクに前がみえない、操縦できない、というのでは困るので、パイロットの視界をよくする必要もあり。
結果、風防ガラスの位置や角度が色々と工夫されて、いろいろな旅客機の特徴的なツラがまえというか機首ができてきました。
も一度DC3ですが、やはり世界の名機だけあって、必要なものが必要な大きさと形で、と理解します。

http://hikokikumo.net/Z-14-Senmonka.htm

 

 

DC3の風防は、すとんと切り立った小さめのものが、大きくラウンドした天井にくっついており。重く、あつかいにくいガラスの使用面積を最小にしながら、空気抵抗の増大を抑えています。最新の旅客機では、機首と風防の段差がなくのっぺりとしています。空気抵抗の面ではこの方がいいのでしょうが、斜めにすればするほどガラスの面積も増えるわけで。さらには機体と一緒に曲面に整形しないとかえって空気抵抗増大になってしまいますから、整形しても軽く破損せず、かつ偏光して視界がゆがむということのない、最新技術があって初めて可能になったものと思われます。

https://air.theworldheritage.com/htm/htm_flame/flame_ERJ175.html

 

 

DC3から今日までの過渡期の例でYS11があり。当初のっぺり型を目指したが、やはり段差をつける方がよいということになり。確か3回ほど設計変更して最終的な形が決定された。

_pdf (jst.go.jp)

 

 

すずめや鷹など、鳥の頭はだいたい段差型をしており、個人的にはこれが一番効率的かなーと思うのですが、段差のない「機首一体」のも存在しています。

段差のないのもいる。https://medium.com/@VIVIMETALIUN/especial-tipos-de-tucano-6243f5f99434

 

 

グライダーも一体型が多い。

こういう風防で、乱反射とかないのだろうか?(PIXABAY無料画像)

 

 

とにかくスピードを出したい偵察機で、段差型から一体型に移行したのもあり。でも、「視界の歪みや夜間飛行時の内面乱反射の発生(Wikipedia)」で評判は良くなかったらしい。前期型の最高速度604キロから、段なし風防では630キロに向上したというのですが、エンジン出力も1080HP X2から1500HPX2と劇的に向上していますからねー風防の変更がどこまで役にたったかはなぞと思います

新司偵の初期型(上)http://www.hasegawa-model.co.jp/product/02243/
と後期型(下)http://www.nags-gallery.com/gallery/ki46.htm

 

 

大型機になると、空気抵抗以外の理由で、段差なしの一体型になることもあり。
例えばB29の場合、もちろん空気抵抗もあったが、通常型の機首上部に、というのだと、離着陸時に地面がみえなくなってしまい。B17で相当苦労したのか、B29では降着装置も前輪式にして、その点は離着陸がそうとうやりやすくなったとは思いますが、巨人機できびきびした取り回しの難しいB29だと、機首全体を温室みたいなガラス張りにして、地面を見やすくしたというのはあると理解します。

B29 パブリックドメイン

 

 

B29の着陸 https://www.youtube.com/shorts/zB4_tSsUJWA

 

 

B17やハドソンとか、段差式の機体でも機首はガラス張りにして照準器を置いていた。B29では、操縦席も一緒にしちゃえ!ということだったらしい。
あと、B29の場合は、与圧設備の都合があり。段差式にして照準手と操縦手を離してしまうと、効率が悪くなり設備も複雑になってしまったものと思われます。
他には機体の上部銃座の射角を確保したいというのも聞きます。
「空軍大戦略」でみんなおなじみハインケル爆撃機も、初期型は段差式だった。

初期型 https://www.gettyimages.com.br/fotos/heinkel-he111

 

 

後期型 https://www.gettyimages.com.br/fotos/heinkel-he111

 

 

与圧はないけれど、大体B29と同じ理由で「全視界操縦席」になったものと思われます。
戦後の旅客機全盛時代に戻ると、B29の民生型であるB377が機首と一体の風防になり。照準手の必要はないので、操縦席も前に移動し、ガラスの枚数も減りました。

B377 https://united-states-lines.org/boeing-stratocruiser/

 

 

ところが、ここでパラダイムシフトが。
これまでの飛行機は、とにかくパイロットの目を頼りに飛んでいましたが、戦後になってレーダーが普及し始め。
パイロットの肉眼ではとても見えないなん百キロ先の積乱雲とかを探知できるようになりました。
ただ、レーダーは飛行機の先端に付ける必要があり。というか、そうしないとぜんぜん非効率になってしまうのです。
そこで、軍用、民間問わず、飛行機の先端には「レドーム」がつくことになり。レーダーが格納されているコーン(電波透過性に優れた特殊な塗料で塗られているため、ふつー黒いです)の部分を操縦席の前にして干渉を防ぐ必要が生じた。
こうして、段差つきのコクピットが復活しました。
代表的なのがコンステレーション(ただし初期型はレーダーなかったらしい)

https://www.loughborough-raes.org.uk/ewExternalFiles/120313%20Beneath%20the%20Skin.pdf

 

 

https://www.europeanairshows.co.uk/aviation-anniversaries/july/lockheed-l-1049-super-constellation-first-flight

 

 

その後のDC8とか、ボーイング707,727,737とか、いずれもDC3ちっくな段差つきになっています。特殊な塗料もいろいろな色ができるようになり、現在の旅客機は機首も機体と同じ色ですが、その先端はレドームであり、レーダーが収まっているのです。さらに時代は進み、現在はまた段差のない形に回帰しつつあるようですね。でも、個人的にはやっぱりDC3みたいなメリハリのある段差式の機首がかっこいいと思っています。

 

ではでは

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます

◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ

◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成

◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

石油を超えるか?BTC

 

 

最近、NSNニュースとか、いわゆる新聞や新聞ちっくな報道媒体における話題としてビットコインが引っ張りだこに。

 

 

単に史上最高値を連日更新、というだけでなく、世界経済の根幹を揺るがすようなニュースが目白押しとなっています。
なかでも、やっぱりメインは米国。
戦略準備金にビットコインを、という試みが試みではなく現実化に向かっている状況において、諸国が追随を始めています。
アメリカが100万枚のビットコインを備蓄するということは、ビットコイン供給量の約5%をアメリカが独り占めするということである(https://jp-beincrypto-com.webpkgcache.com/doc/-/s/jp.beincrypto.com/learn/how-bitcoin-reserve-change-government/)。
金の場合、アメリカが世界1で、8,134トン。人類が採掘した金の量がプール3杯分、150,000トンとのことであるから、アメリカはだいたいこれまで世界が供給してきた金の5.5%を保管している。
ふむふむ偶然かな?金もビットコインも5%台でならびました。
100万枚かどうかは、実は分からず、本当はもっとぐっと少なめになるという人もいます。というかそちらの意見の方が多いらしいが、量以前に、戦略備蓄という行為がどのような影響を世界に及ぼすのか。
*戦略準備金の基本概念としては別記事にしましたのでご参照→「ビー玉」としてのビットコイン

ビー玉  PIXABAY無料画像

 

 

これは、アメリカ自身が「ドルがやばくなった時に代替する手段(あえて通貨とは言いません)として、ビットコインが有望である」ということを宣言したのと同じなのである。
ドルより信認の低い通貨を持つ諸国はあわてふためき。
ブラジルなんて、ぼくもビットコインを戦略備蓄します、なんて便乗し始めています。
未確認情報ですが、ロシアもこれに乗るらしい。
中国は、表面上は「ビットコインダメ!ゼッタイ」と言っていますが、いつなし崩しに解禁から戦略備蓄に「面を革(あらた)む」つまり手のひらを反すか、わかったものではない状況にある。
要すれば、世界のマクロ経済において「ビットコインを取り込まないと、4ぬかも?」というFOMOがはじっまているのである。アメリカも、アメリカなんて嫌いなBRICSも、競ってビットコインを戦略備蓄ですからねー
*FOMO(フォーモ)とは、取り残されることへの恐れのことです。
実は、アメリカとBRICSは、裏ではビットコイン基軸通貨化でなかよし協調しようとしているのかもしれん。

今のところ「悪の枢軸」まで劣化していないBRICS。PIXABAY無料画像

 

 

さて、戦略備蓄よりもっとえげつなく、ビットコインの法定通貨化を進めてきたのにエルサルバドルがあります。
当初は「狂ったか?」「かわいそうに」「やっぱり犯罪者か」とボコられまくりでしたが、2021年からのたかだか4年で8500万ドルの利益になったとかで、悪口を言うやつらは影を潜め。うはうは!笑いが止まらないのだった。
大儲けしたお金を使って、今度は金鉱脈を再開発だ!3兆ドル(約458兆円)相当の金が埋蔵されているとのことで、こちらに魔手を伸ばしたいらしい。
がんばれバッタ屋エルサルバドル!
エルサルバドルは、かわいそうに金鉱はあっても石油は出ないらしく、ドバイみたいに、オイルダラーで先進国入りだ!というふうにはいけないらしい。
やれ太陽光だ、やれ風力だ、そして最後には原子力だ、と世界中でがんばってはいるが、しかし石油が文字通り「世界経済の燃料」である時代はこれからもながらく継続することでしょう。

Pixabayç„¡æ–™

 

 

石油がいかに諸国家の存亡を左右しているか、過去の例でも明らかになっています。
◎石油の供給そのものを止められて滅亡:軍国日本。「大空のサムライ」で、著者の坂井さんが、開戦理由として「アメリカは日本に一滴の石油も売ってくれなくなった。売ってくれないというなら、力づくで取りに行くしかない」という訓示を受けたことが記載されています。八紘一宇だのとの美辞麗句の裏に、実は日本が開戦に踏み切らざるを得なかった真の理由がここにあった。
◎石油の取引をドル以外で行なおうとしたため消された:某フセインの野郎が石油をドルではなくユーロで売ろうとしたため(イラク戦争 - Wikipedia)、アメリカは、ユーロ圏に属さないイギリス、オーストラリア、ポーランドを巻き込みあるいは引きずりこんで犯行に及んだ。もちろん、表の理由は「大量破壊兵器撲滅」などの美辞麗句ですが、その実は。。。一つ前の湾岸戦争では、ドル圏もユーロ圏も参加した30カ国に渡る「多国籍軍」だったのですよね、ということで、そこから先はお察しください。
◎石油覇権は誰が、というせめぎあいで利用される国もある。第2次大戦直後はまだまだイギリスの力が強く、これをアメリカが乗っ取る過程で、イギリス側植民地にアメリカが影響力を行使するための既成事実化に日本が利用されたケースなどあり。1953年、当時独立したてだが、石油利権はイギリスが握ったままのイランに、アメリカは利権奪取のため、自分は前面に出ずに、うまく日本を使って石油を買いに行かせた「日章丸事件」というのがあるのです。こちらは、詳しくはこちらでご覧ください→「小説日章丸事件」
*小説ですので、念のため。事実かどうかは、お察しください。

映画「海賊と呼ばれた男」での日章丸。画像出展は
http://fuseishoyo-roku.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-50ee.html

 

 

さて。世界の石油を掌握し、覇権国の地位を確立したアメリカ。
しかし、肝心の生産は大部分が中東に頼っていたのであった。ははは
そこで編み出したのが戦略備蓄。誰でも思いつくアイデアかもしれないけど、実行したのが1975年と、アメリカ建国の1776年からほとんど200年は、ぽけっと備蓄も何もありません、というほにゃららな状態だった。ただし、石油の本格的な経済利用は、明治維新とかそのへんの時代からなので、実際上は1900年くらいから1975年までは戦略備蓄はなしでやっていたということらしい。
ただ、戦略ではないが備蓄自体はあったらしく。1973年当時のオイルショックで、石油価格が爆上げしたため、かえってアメリカ政府は備蓄していた石油でうまく利確してうるおい。経済危機をうまく回避したらしい。これに味を占めて戦略備蓄を法制化したのが1975年というのが真相なのかもしれん。

つまり、覇権国アメリカにとって、その覇権を保証するための必殺の秘蔵っ子が、戦略備蓄物資(石油)だということなのである。
石油だと中東に引っ張られて、コストばかりかかる戦争を、やれタリバンだやれフセインだと手を変え品を変えてやらざるを得なくなってしまうし、だいいち経済産業の根源となる実物資産なので、下手に扱うと国民の生活(そして政府)が大打撃を受けてしまう。
戦略的備蓄となるコモデティーで、かつ特定の国や地域に産出のカギを握られておらず、価格が乱降下しようが直接家畜どもじゃなかった一般市民の食いぶちに影響しない、そんな夢の物資がないかなー
ありました。その名も「ビットコイン」
ただ、ビットコインなんて実体もへったくれもない、ドイツのようにまじめな国々が「摘発、売却」しているものを、よりによって国家として正式に買いあさり、戦略備蓄に仕立て上げるなんてことを思いついたのは、やはりアメリカが覇権国であるゆえんと思います。
ブラジルに住んでいると、コモデティーすなわち大豆とか農産品を想像してしまいます。確かにビットコインは気候変動だので豊作だ不作だとかいった環境要因に左右されることのない、これこそまさに最高のコモデティーだぜ!ですが、さらに飛躍して、ビットコインを石油変わりにするとは。。。アメリカ恐るべし。

見渡す限りの大牧場のなかにぽつんと滑走路があるのが見えるでしょうか。ブラジルの軽飛行機生活はこんなかんじ

 

 

ちなみに、ビットコインが金の代わりになるかどうかは。。。。ぼくは個人的には、ビットコインは一山あててとっとと換金し、その一部は金地金に替えて安心の永久保存、というふうに考えています。
以前、豊島逸夫さんという、金(ゴールド)投資の第1人者について書きました。こういった最大級のオピニオンリーダーが、いろいろあってのポジショントークを抜け出て、これまでのビットコイン批判から豹変し、実利的に「ビットコインでこう儲けろ!」ということを書いてくれるようになれば。。。。アメリカの戦略準備で、そろそろか?なんて期待しています。
投資は自己責任で。
ではでは

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます
◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ
◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成
◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

滑走路と軽飛行機

以下、二つの対照的な滑走路を提示します。あなたが軽飛行機パイロットだったら、どちらが着陸しやすいとお考えでしょうか。

その1 小さな飛行クラブの滑走路。ときどき飛行学校の練習機が飛んでいるくらいで、トラッフィクがなく閑散としている。諸元は以下の通り

cbaaer - Google マップ

 

 

標高3200フィート、960mくらい。

全長600メートル、全幅6メートル。

滑走路番号03‐21

*この番号は、滑走路がどの方角に伸びているのかを示しており。03-21というのは、コンパスの30度から210度、つまりほとんど南北、という感じになっています。

https://www.asahi-net.or.jp/~TX6F-NKMR/map/map-02.html

 

 

その2 ジェネアビの重要なハブ空港。エアラインは乗り入れてないけど。諸元は以下の通り。

https://g1.globo.com/df/distrito-federal/noticia/2022/07/11/justica-volta-a-permitir-reintegracao-de-posse-do-aerodromo-botelho-pela-terracap-no-df.ghtml

 

 

標高3300フィート、1000mくらい。

全長1499メートル、全幅18メートル。

滑走路番号14‐32

*こちらは140度から320度ですから、東西に延びている感じ。

 

さて、軽飛行機パイロットのみなさんにとって気になる風向と風速ですが、サーマルで風が強くなった時で20ノットくらい。卓越風の風向は110度、南東から北西へ吹いています。南半球の滑走路です。

 

その1は丘陵地の底から丘の頂上に向かって登っていくような、かなり勾配のある滑走路で、離陸は滑走路番号03から谷底に向かって真っ逆さまに落ちていく感じ。着陸は21の方から坂道を登っていく感じで降ります。

ちょっと左右にそれるとたちまちコースアウトしそうな滑走路

 

 

誘導路に入ったところ。

 

 

彼女の身長は155cmです。滑走路の幅は3人分もうちょいで6メートルとしました。

 

 

田舎過ぎてだれも正確な寸法を知らないのだった。

ぼくが乗っている軽飛行機(LSA)の全幅が10メートルなので、翼は滑走路からはみ出してます。ははは

こんな飛行機に乗っています

 

 

 

その2は、平べったい大豆畑の端っこみたいなところにあり、東西どちらからでも離発着できる勾配の少ない平らな空港です。

全幅18メートルなので、それほど広いというわけでもないけど、その1に比べたら3倍。飛行機がとても小さく感じます。

 

 

見渡す限り伸びてゆく滑走路と格納庫群。

 

 

ここまで書くと、絶対その2の方が離発着しやすいよねー、だって

その2は、その1の2.4倍の長さ、幅に至っては3倍の広くて長い滑走路で、その1みたいな急こう配・谷底に降りていくような着陸は不要。視界の開けた平原だし、その1が常時真横からの横風着陸になるのに比べて、その2はほとんど機首からの向い風を利用できる。

というわけで、その2の圧勝だ!と思われるかもしれません。

 

でも、正直のところ、その1の方が降りやすかったりするのです。

えええどうして?

まず、その2から説明していきます。

https://www.flightmarket.com.br/pt/aeroportos/SIQE?srsltid=AfmBOoqiJdv9TtKkZ9JHvgA49oF0ooX81kI5frq0DeFxXseQdedn_juu

 

 

SIQEというのがこの空港の名前です。画像で空港の直上は藪みたいな感じ。空港の直下を道路が走り、畑や住宅が見えています。

これが何を意味するのかというと、空港の下側は確かに平べったく。しかし、上側はちょうど平野の境界線、言い換えれば崖になっていて、がけ下からの乱流が吹き上げてくるのでした。ははは

そして、滑走路自体は広くて長いのですが、写真の滑走路左端すなわち滑走路番号14、季節風に従って通常の着陸を行う端っこの先が、これまた変な窪地になっていて、こちらは吹き上げるというより、ここを通過すると浮力がなくなって急に機体が落ち込むので、わああー?とスロットルをふかして沈下を止め、そのうえで今度はスロットルオフ、機首下げですべりこみ、いい感じで滑走路番号を通過してラウンドアウトを始めたころあいで、今度は左のがけ下から吹いてきた乱流で、うあああ?と機体が持ち上げられてしまい。

画面の左から中央下が谷みたいになっていて、

乱気流が滑走路(白い箱つまり格納庫がいっぱいみえるところ)に吹き上げています。

 

 

ここで慌てずに操縦かんを止めればよいのですが、行き過ぎてつい前に倒してしまい。

その結果、乱流が終わった地点で今度はすとーんと落っこち。

そこで、わあああー!と機首上げ(迎角増による揚力増大。滑走路上なのでエンジンはほどんどオフ)してしまうのですが、これで下降が止まった、と安心した途端に、第2波の吹き上げ地点に差し掛かってしまい。

ぎゃああー!とつい機首下げをしてしまったときに、今度は揚力を一気に失って、どちん!と落着になってしまいます。

へんな機首下げを繰り返していると、スピードが落ちずに地面にぶつける感じになり、びょーんと跳ね上がったところで揚力を失って前輪で地上に激突、という、要すればポーポイに陥ってしまうのでした。

何度も離着陸を繰り返し、降下経路のここで沈み込み、滑走路上ではこことここが吹き上げだな?とわかって、沈み込みのところはちょっと高めで通過し、滑走路端を主脚でこするつもりで、心持ち機首上げで通過、吹き上げが来ても機首は下げないで、すとーんと落ちたときはぐっとさらに機首を上げてこらえる。これを計2回(3回の場合もある)繰り返すと、ちょっと機首を上げすぎか?みたいなかんじで、どしん(うまくいけばすとん)と主脚から接地するので、あとは操縦かんを引ききってなるべく前輪が落ちるのを遅らせることで、ぶざまだけどまともな?着陸ができるようになりました。

ただ、これは早朝の気流が穏やかな時の話で、10時から午後2時の、サーマルが荒れ狂う時間になると、滑走路上で木の葉のようにもまれてしまい。中心線上に着地するために、カニみたいに斜めになって風上の主輪での1輪着陸せざるを得ず、主脚によくないので、寝坊した日は来れない空港になってしまっています。

もっとも、これは空港が悪いのではなく、飛行機が小さすぎるのです。

こちらの空港に着陸が想定されているのは、ビーチクラフトのターボプロップ機とか、要すればハイソサエティーの乗る、ずっしりした高級なやつで、多少の吹き上げなんか気にしない、みたいなのばっかりなので、文字通り吹けば飛ぶような布張りのピストン機なんて知らないよ~ん、ということらしい。

ハイソサエティーの自家用機ビーチクラフト https://merkmal-biz.jp/post/40506

 

 

かなり乱気流のあった日にこいつがぐわーんと降りてきて、滑走路の端っこに接地したと思ったら、プロペラの向きを逆にしてぐわーんとすごいブレーキをかけ。例の吹き上げが始まる地点の前で無理やり停止しやがったのは、やっぱりこれだけでかくて重い飛行機でも、この滑走路における乱気流は嫌だったのかもしれん。

脱線しました。ではその1が意外とらくちんだぞ?について説明します。

こちらは、以下の着陸動画がすべてを語っていますが。。。。

https://www.youtube.com/watch?v=rImSZuVaHFA

 

 

一番わかりやすいのは(といって動画だとあまり地形の起伏や遠近が伝わらないのですが)、01:03のファイナルレグで、左側の小山にぶつかるようにして降りていきますが、滑走路末端はまだはるか下にあり。要すれば谷というか山というかの斜面をこするようにして降りていくところです。

言い換えれば、滑走路の末端が三方丘に囲まれているということであり。

崖の上にあるその1の滑走路が下からの乱流吹きさらしになっているのに比べ、こちらはこれらの丘がいいぐあいに乱流を遮って、滑走路上はたいてい穏やかになっているのでした。

降下中はこれらの丘に気流がぶつかって、わあああー!と揺れますが、スロットルの押し引きで乗り切り、滑走路末端に滑り込めば、そこから先は楽になるということである。

というわけで、こちらは滑走路の幅が飛行機の翼の幅より短いというふざけた滑走路ながら、ぜんぜん逸脱せずにふつーに着陸できているのでした。

また、谷底というかすり鉢の底というかが滑走路端ということは、そこから先はきつい登坂になるわけで。うまく着地さえできれば、ブレーキなしでも自然に飛行機の行き足がとまって、停止してくれる。乱気流で接地点を先延ばしにしなければならないような日には、特にありがたいです。

クラブの仲間が滑走路の末端(下のほう)での写真を持っていました。飛行機と滑走路の大きさに注目。

https://www.google.com/maps/place/cbaaer/@-15.7744664,-47.7031982,3a,75y,90t/data=!3m8!1e2!3m6!1sAF1QipNbBKOUoBYF-AFlCcxQ1Guq00GfmIXRxYKwVN01!2e10!3e12!6shttps:%2F%2Flh5.googleusercontent.com%2Fp%2FAF1QipNbBKOUoBYF-AFlCcxQ1Guq00GfmIXRxYKwVN01%3Dw203-h114-k-no!7i3840!8i2160!4m15!1m5!8m4!1e2!2s109702831146318633818!3m1!1e1!3m8!1s0x935a175f8c795307:0x3f0aea02808c1e74!8m2!3d-15.7744664!4d-47.7031982!10e5!14m1!1BCgIgAQ!16s%2Fg%2F11b6gchmnf?entry=ttu

 

 

素敵女子とお散歩した時の写真はこちら。

 

 

この勾配が幸いして、離陸は、下り坂の上から下へ滑走路が飛行機を放り投げて加速してくれ。いい感じで離陸できています。

こういう話は、じっさいに飛行機を操縦しないとわからないだろうなーなぜアメリカがジェネアビに力を入れているのかがこういうところに出ていると思います。日本にも、既定路線のエアラインだけじゃなくて、へんてこな滑走路でいろいろくふうして飛んでいるジェネアビの関係者がもっといれば、航空産業全体の発展に寄与すると思っています。

ではでは。。。。

 

r>g。資本主義で生き残るために

以前、そっくりなタイトルで投稿したのですが、投資は悪じゃないよ、という説明で3000字使ってしまい、肝心のr>g(くどいけど「あーるだいなりじー」)についての説明ができなかったので、こちらの記事で書かせていただきます。

なお、このブログの読者の皆様はもうご存じと思いますが、この記事には全然学術的な価値はありません(あるかも?)。一方、ぼくが資産1億達成したうえで、こうした解釈と活用をしましたよ、ということを知っていただき、皆さんが経済的自由を獲得するうえでの参考になることを願って、書いています。

 

さて、r>gです。

rとは投資による利益、利率、利益の拡大。gとは労働による収益とその拡大のことです。

読んで字のごとく「投資による利益>労働による利益」です。

かんたんにいえば、月日が経つほど、死にそうになって労働する社畜はますます貧乏になり、スマホのタッチひとつでホームブローカーを操作する投資家はますます金持ちになってゆくぞということです。

労働者はつらいよ

https://blog.goo.ne.jp/nora_kohri/e/af9bfda85a9c2c919afbb54bff43abb0

 

 

資本主義経済では必然的にそうなるのです。

資本主義について最もわかりやすい説明をしているのが、資本主義絶対反対!の共産主義者だったりします。

共産主義者すなわちマルクスとかエンゲルスとかの理論をうまく悪用して恐怖政治に持ち込むセクトの人たちは、こんな感じで資本主義を説明しています。

◎資本主義経済とは、生産手段を持つ者と持たない者に2極化される経済体制である。

◎持つ者つまり大農場主や大工場主は、持たないものすなわち労働者をこき使い、搾取して大儲け。

◎持たざる者は、身一つで文字通り生産手段がないので、資本家の施設を使わせてもらい生産し。その成果品(農産品、工業製品、その売買などによる利潤)はほとんど資本家に取られるが、労働の見返りに給料をもらって生き延びることになる。

◎資本家のほうでも、工場や機械を回す人間が必要なので労働者を雇用するが、スケール化などで労働者一人当たりの単価(労働者から見れば給料)はどんどん低くしていくことができた。

◎どんなに賃金が安くても、「いくらも代わりがいる」労働者は、安い賃金に甘んじて働くしかなくなり。

この結果、労働者はいくら働いても生活は楽にならず、じっと手を見る、という人生になってしまいます。

たしかに、東京駅とかの毎朝の殺人ラッシュを見ていると、見渡す限り所狭しとひしめき合う群衆のうち、100人や200人はふっと消えてもなにも変わらない、いてもいなくても同じ、という風に見えてしまいます。

一方資本家はというと、労働ではなく資本が本人に代わって働いてくれる。ここでの資本とは、農場であったり工場であったりしますが、それを買うためのお金すなわち資本と考えていただくとなおよいです。

資本主義経済はすなわち市場経済です。いい商品を作れば飛ぶように売れますが、いい商品というのは、皆さんご存じの通り「安い」というのが重要なファクターになります。安くてもクズにならない商品を作るには、単品当たりのコストを下げるのが鉄則ですが、その一番いい方法が人件費を削減することです。

値段は高いがいい味です、というのもあることはある

https://www.komi.co.jp/feature/koikuchi.html

 

 

この結果、過労死するまで働いても、ろくに衣食住もまかなえない社畜があふれかえることになります。

この記事の目的は、投資家が悪でも社畜が善でもなく、事態はそう言った感情なものよりももっと冷徹なMathematics(数学)によって決せられるものであり、これを知らないと死ぬまで奴隷ですよ、ということをわかりやすく説明することにあります。

投資家は悪だー!56してしまえ!と共産革命を起こした国々がどうなったかは改めて書く必要はないとの理解です。

「収容所群島」ソルジェニーツイン

https://oldmagazine.thebase.in/items/9244351

 

 

要すれば、世の中もっとも公平なシステムが資本主義だからなのです。

もちろん、資本主義は恐ろしい格差を内包しています。でも、ファラオ時代のエジプトとか、専制君主の意のままに人権もへったくれもない生活を行ってきた古代の人々が、フランス革命に至って「自由、人権、博愛」を前面に出せるほど豊かになった背景に、恐ろしい発明があります。

その発明とは「お金」

*お金の発明と共に、生産・分配体制の発達で人権を重視する余裕がうまれたのもあります

吉野家で300円の豚丼が売っていたとします。この豚丼は、300円出せばファラオだろうがユダヤ人だろうが、埼玉県人だろうが宮さまだろうが等しく購入することができるのです。

つまり、ユニバーサルで貯蔵でき価値の尺度となる、そんな魔法の物質であるお金が生まれたために、お金の前ではファラオだろうが大岡越前だろうが平等となることができるようになりました。

言い換えれば、どんな大資本家でも、お金に見放されればたちまち乞食であり。どんな社畜でも、お金の使い方、貯め方、増やし方を知っていれば少なくとも経済的な自由を獲得できる世界になっているのです。

北朝鮮に行けば、どんなにお金を持っていても、黒電話頭の野郎に目をつけられれば終わりです。こういう国では、いくらドルを持っていようが、突然強制収容所に送られて4ぬことになり、あなたから没収されたお金で黒電話頭の野郎がマクドナルドのハンバーガーをうはうは!と買いまくることになるのです。

世界でも最もお金について知っている、お金を持っているユダヤ人も、ヒトラーという専制君主(というかナチという体制)の前では、みぐるみを剥がれて絶滅収容所送りという搾取のターゲットにしかなりませんでした。

「働けば自由になる(Arbeit Macht Frei)

https://mitsuyahideto.com/auschwitz-birkenau2/

 

 

お金によって自由が得られる資本主義の国に生まれたことを、みんなもっと喜んでよいと思います。

つまり、資本主義の国では、社畜から脱出できるいちるの望みは確かに存在しているということを力説します。

でも、そのためには、

◎まず自分が社畜であることを自覚し

◎社畜とは違った経済的自由のある生活の存在を理解し

◎具体的に経済的自由達成まで行動

しなければなりません。

そして、その行動が「投資」なのです。

要すれば、自分が投資家になればいいだけの話なのであった。ははは

さいわい、今日の投資では、工場をぶったてて、ベトナムからの密航者をタダ働きさせる必要はありませんし、また、自営業(ラーメン屋でもなんでも)で奥さん子供をタダでウエイトレスやコックにしてこきつかう必要もありません。

ホームブローカーを通じて、ETFやリート、株などを買い、配当でのんびり暮らせる世の中になっているのです。

もちろん、配当でのんびり、のためには少なくとも1億円の元本はほしいところです。簡単か?と言えばそうではないが、可能です。北朝鮮ではなく日本に住んでいるあなたには、そういうことが可能な国に生まれたという恐るべきアドバンテージがあるのです

*日本よりもっと稼ぎやすい国・場所もある。ドバイだのなんだの、実は選択肢には事欠かなかったりして。そういうぼくはブラジルにいます。

PIXABAY無料画像

 

 

最後にもう一度

r>g

つまり、投資で得た所得は年利5%程度で拡大できる一方、給与所得はせいぜい2%程度しか上昇しないということです。この5%が複利で働くと、20年後には決定的な差となっているのです。

というわけで、資本とか投資とかを毛嫌いしないで、毛嫌いさせようとする社会の風潮(実は指導層の洗脳)なんて気にしないで、正面からお金、投資というものを直視する必要があると思います。

あとは、インカムゲインを主体とした配当による恒常的な収入を拡大させていけば、知らないうちに1億円に到達しています。

 

最後に一つだけ警笛を。現在までの資本主義拡大の過程では、

◎資本家のほうでも、工場や機械を回す人間が必要なので労働者を雇用した

ですが、AIの台頭によって、労働者なんていらないよ、という世の中が遠からずやってくるものと理解します。つまり、労働所得に頼っていると、飢え死にだぞ!という世の中も身近になっており、投資は生き残りに必須だぞ!と個人的意見ですが、しるします。

ではでは。。。

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます

◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ

◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成

◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

Â