初代マックスコーヒー缶、復刻される

feelflows2005-12-02

茨城県人にとって、マックスコーヒーはソウルドリンク、「魂の味」である。


マックスコーヒーの生い立ち
マックスコーヒーを飲み、マックスコーヒーと共に育ってきた我々にとって、
コーヒーとは「甘いもの」である。
苦いコーヒーなど言語道断。


全国どこにであると思っていたマックスコーヒーが、
利根コカコーラのオリジナル商品であることを知ったのは、
'90年夏、水戸でコカコーラ配送助手のバイトをやったときであった。
社員からそれを聞いて驚愕したが、それと共に、マックスコーヒーの売れ行きにも驚いた。
コカコーラのコーヒー関連製品の内でも1、2を争う売れ行きなのだ。
あの夏は、一体どれだけのマックスコーヒーを運んだか知れない。
茨城県マックスコーヒーはしっかりと根付いていたのだ。


そのマックスコーヒー缶のデザインがいきなり変更になったのは、'91年のこと。
それまで黄色に茶色の波形帯で親しまれていた缶に、
いきなり「Georgia」の無粋な文字が入った。
神聖なるマックスコーヒーの完成されたデザインをまるで陵辱するかの如く、
上半分に入ったその文字を見て、まるで我が身を犯されたように屈辱を感じたのは、
私だけではあるまい。
こういった事情があるにせよ、余りにも無粋だった。


その後の何度かのデザイン変更につれ、「Georgia」部分の占める割合は増え、
そして2000年には、あのマックスコーヒーのアイディンティティとも言えた茶色の波形帯が消えた。
完全にジョージア配下にされたマックスコーヒーの缶を見て、
私は青春時代が過ぎ去った事を悟ったのだった。


そして今年、何度目かのデザイン変更。
上部に、シルバーという、それまでのデザインにはありえなかった色部分が出来て、
まるでビール缶のようになったマックスコーヒー
茶色と黄色による完成されたデザインは今いずこ。
もはや初代缶から、遙か遠い所にきてしまった。
諦めていた。


そんなところに、いきなり「歴代缶復刻」の知らせ。
【楽天市場】ジョージアMAXコーヒー(マックスコーヒー)250ml×30本:shopICG
嬉しい。こんな嬉しいことはない。
僕にはまだ帰るところがあったんだ。
まるで夢のようだ。初代缶に又会えるなんて。


残念ながら、完全な復刻ではなく、
茶色帯中に白文字で「Georgia」の文字が入ってしまっている。
せめて黄色文字にして欲しかったが、まあ贅沢は言うまい。
とにかく、失われて久しかった初代缶に又会えたのだ。


マックスコーヒーで育った同志達よ、今のうちだ。
初代マックスコーヒーに会えるぞ。
生きていて本当に良かった。