去年の11月、レトロゲーム界を震撼させた『バイナリィランド』贋作疑惑はその後、どうなったのか……
※こちらはオロチ御成婚バージョン(笑) 当ブログでは元ハドソンの桜田名人に真相をうかがった。
<おさらい> そもそも事の発端は去年(2013年)11月、元ハドソンの桜田名人が有名なプレミアファミコンソフトである『バイナリィランド』のゴールドカートリッジ、通称「祝・御成婚バージョン」について、疑問を呈するツイートをしたことであった。
このソフトは長い間、当時ハドソンのプログラマーだったKIKU氏とMEGU氏が結婚式を挙げたとき、引き出物として配られた物とされていたが、桜田名人は
「そもそも2人は結婚してない」とツイート。
さらに現在、出回っている『バイナリィランド』祝・御成婚バージョンのパッケージに貼られているシールについて一貫性が無いと指摘した。
このツイートは瞬く間に広まり、ネットニュースにもなったのだった。
ただし、桜田名人は結婚を否定したのであって、ソフトの存在自体は否定していなかったので「本当のところはどうなんだ」というレトロゲーマーたちの様々な憶測を生んだのだ。
<9つの新事実> その後も調査を続けていたという桜田名人であるが、ここにきていよいよ真実が明らかになったようだ。その内容は驚くべきものだったのだ。以下、当ブログが直接、名人よりお聞きした内容である。
こちら↓
1.結論から言うと〝本物は存在”する 2.流通量は数十本 3.KIKU氏、MEGU氏ではない別の社員の結婚用 4.作られた時期は1986年以降 5.ハドソン社内の有志が制作 6.任天堂が生産(厚意で安くしてくれた) 7.ハドソン社として正式にリリースした物ではない 8.有志はハドソンにライセンス料を支払っている 9.主人公のキャラクタが差し替えられている |
なんと、別の社員用のものだったのか!
ちなみに所持しているのは結婚式の出席者と、制作に関わった人であり、本物は確実に存在するという。
<偽物と本物を見分けるには!?> 気になるのは差し替えられたというキャラクタがどんな姿形をしているのかということだと思うが、その点について桜田名人は
偽造防止のため詳しくは言えないとのこと。ただし経緯については以下のように説明する。
このソフトが作られたのは、KIKUさんがハドソンを退社したあとで、プログラムを変更するのが難しかった。 したがってキャラクタだけ差し替えられた。当時の関係者がそのような企画趣旨で動いていたので確実にそう言える。 話の中で差し替えられたキャラクタの姿形も教えてもらった。 |
逆に言えば、たとえゴールドカートリッジでも、パッケージにシールが貼ってあっても、ゲーム画面で、キャラクタが差し替えられてなければ、
偽物と思って間違いないということだ。これは非常に有効な情報である。
購入する際は十分に気をつけて下さいね!
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