MT4でTickチャートのテクニカル分析をする。

MT4を使っていて違和感を覚えるのは、やはり、ティックチャートが貧弱なところだと思います。
気配値表示ウィンドウと発注処理ウィンドウにティックチャートが付属していますが、これでは、何のテクニカル分析も出来ません...。海外の某会員制フォーラム内では、Tick表示用のインジケータを改造して、TickのMACDやStocastic を表示させるモノがありますが、じゃぁ CCIは? ボリンジャーは?…といった感じで好みのテクニカル分析ができる訳ではありません。


そこで、今日は、MT4でTickチャートのテクニカル分析を行なう手法を紹介します。

  1. TickChartMaker.mq4 をindicator フォルダにインストールする。
  2. TickChartMaker をEURUSD のチャートに貼り付ける。
  3. ファイル->オフラインチャートから、 EURUSD_T, M1 を開く。
  4. EURUSD_T のチャートをライン表示にする。
  5. Tickデータが貯まるのを待ってから、お好みのインジケータを貼り付けて完成。

下図は、TickチャートにボリンジャーバンドとMACDを表示させてみた例です。


Tickチャートは、1Tick 更新ごとに増えていくので、時間軸が1970年から始まるのは仕様です。*1
TickChartMaker.mq4は、デフォルトでは、MaxTicks = 5000; なので、5000本のTickが貯まると古い2500本のTickが消えます。
チャートの桁数を減らしたかったら、OmitDigit = 1; を指定してください。




Tickチャートは、専ら裁量トレーダー向けのツールと思われがちですが、Tickチャートでのインジケータによる分析状況をGlobal Variablesに書き込み、別のタイムフレームで動かしているEAでそれを読み取り、売買戦略に利用している人も居るそうです。
1分足では捕らえきれないぎりぎりの動きを判定できるので良いのかも知れません。

*1:MT4のヒストリカルデータは、最小で1秒単位でしかデータが入れられません。Tickの更新は1秒に2度以上起こることもある為、全てのTick更新を記録するには、時間軸を無視するしか無いのです..。1秒以下の更新を無視すれば、時間軸を現在にすることは可能です。