Kiwi Ears-Forteza

メーカー:Kiwi Ears

品名:Forteza

値段:Aliexpressで9000円程度

ドライバ:2DD+1BA

イヤホン側端子:0.78mm 2pin

 

2DDイヤホンの魅力に取りつかれ、こいつも買ってしまいました、Forteza。上位機種のQuartetと比べるとBAが1個少なく音変更スイッチがないだけで半額以下というコスパの良さが魅力的です。(厳密にはDDのうち1台の大きさがQuartetより小さいです)

箱はKiwi Ears標準のもの、内容物はイヤーピース6組とケーブルとハードケース。Kiwi Earsのハードケースは小ぶりで使いやすいです。

本体は3色選べるのですが今回は青を選択、青と言っても金のラメが入っていてグラデーションのようになっています。

 

ケーブルはJSHiFi-Storm(4.4mm)、イヤーピースはJVC-スパイラルドットを使用。

 

ドンが強めのドンシャリですが、意外に解像度が高めで締まった低音です。最初はQuartetの下位バージョンかなと思っていましたが、Quartetほど濃くはなく(TRN等と比べると十分濃いですが)ややスッキリした音なのですが、そこは2DDだけあってパンチがあります。満足度は90点、1台目のイヤホンとして購入するのもアリだと思わせる逸品です。

CCA-Hydro

メーカー:CCA

品名:Hydro

値段:Aliexpressで15000円程度

ドライバ:2DD+8BA

イヤホン側端子:QDC

 

CCAの最高峰Hydro。HM20がとても良かったのと、2DD+多BA機は当たりが多いので期待して購入。BAが8個(ユニット自体はニコイチのユニットが4セット)、2DDのうちの小さい7mmはHM20のDD、大きい方はTrioやVaderと同じ8mmと聞けばより一層期待が高まります。

箱はKZの高級機と同じ黒の物。付属のケーブルのグレードによって2種類の商品がありますが、何れも3.5mmなのが残念、高位グレードケーブルは4.4mmが選べたら良かったと思います。本体は外側がおそらく亜鉛の金属で内側が樹脂の組み合わせ。ドライバが多いため本体は大きく厚め。音質をいじるスイッチが4つついています。

 

ケーブルはJSHiFi-Memory(4.4mm)、イヤーピースはJVC-スパイラルドット Proを使用。

スイッチは全てONです。

 

HM20より低音が深く厚みがあり、金属筐体の跳ね返りを感じます。アルミより重い亜鉛を使っているからかズドンと来る重さがあります。高音域はBAだけに任せずDDからもちゃんと出ていて、ドライバユニット間の音の切れ目を感じません。音場はやや近め、2DDの影響か解像度はHM20の方が上に感じますが音の迫力はコチラの方が断然上です。低音が強めのアンプで聞くと濃すぎるくらい濃いキャラクターはまさしくKZ系、この路線を継続していってほしいです。他の2DD+4BA(6BA)機に比べて値段が半分くらいなのもポイントが高く、満足度は99点。高位グレードのケーブルが3.5mmじゃなければ満点です。

 

TRN-V90 Pro

メーカー:TRN

品名:V90 Pro

値段:Aliexpressで5000円程度

ドライバ:2DD+4BA

イヤホン側端子:QDC

 

TRN-V10 Proが中々面白いイヤホンだったので上位機種とみて購入。2DD+4BA(もしくは6BA)の機種は自分の買った中では当たり機種ばかり(濃いキャラクター)のためますます期待が高まります。

値段がV10 Proの2倍以上するのですが箱はほぼ同様、イヤピースはMのみ良いものでLとSは安物です。ケーブルはさすがにV10 Proより良い物にはなっていますが、先っぽは交換できないタイプです。本体はV10 Proのような安物感はなく外側が金属、内側が透明な樹脂で作りは良いです。

 

ケーブルはNICEHCK-DuskSky、イヤーピースはTRIのClaronを使用。

 

うーん、2DDにしては低音が今一つ出ません。調べてみるとどうやらV10 ProとDDの構成が違うようです。10mmのベリリウムコートがLCPになっています。ここはV10 Proの変なバランス(誉め言葉)で良いのだけどなぜ変えた?というポイントです。いつもは高音が結構出ているTRNですがV90Proは刺さらず特色が感じられない、音場も遠からず近からず、解像度もそこそこ高い、いい意味でも悪い意味でもフラット(普通)な感じです。

満足度は70点、モニター的な使い方をするには良いかもしれませんが、私が中華イヤホンに求めているのは面白さ、尖りなんですよね。コーラを期待している所に無糖炭酸水が出て来た感じです。

なお、値段は7000円台の時もあれば最安は2000円台の時もあり安定していません。

 

TRN-V10 Pro

メーカー:TRN

品名:V10 Pro

値段:Aliexpressで2000円程度

ドライバ:2DD+2BA

イヤホン側端子:QDC

 

TRNの2DD+2BAでダイナミックドライバはベリリウムメッキとチタンメッキの別ものという面白そうな後世のイヤホンが出たということでもちろん即購入。付属品はMT5と同一でイヤピースはMのみ良い物、LとSはランクが落ちます。ケーブルも細くてゴムっぽい外装のものなのでリケーブルは必須でしょう。本体は銀メッキがしてありますが、あんまり高級感はあまりなくMT5の方が作りが良い感じです。

 

ケーブルはNICEHCK-RedAg、イヤーピースはTRIのClaronを使用。

 

全体のバランスはTRNには珍しく低音寄りになっています。音場は狭め、なかなか面白い鳴り方で、高音域はいかにもBAの解像度が高い音ですが、中音域のチタンの6mmDD、低音域のベリリウムの10mmDDと下に行くにつれて解像度は下がっていき、その分音の厚みが出てきます。このバランスが狙って出せていたとしたら凄いとおもいます。

寒色から暖色が同居する不思議な感じはこれぞ中華イヤホン、コスパの良さも相まって満足度は90点、最初の1台には向いていないですが複数台持つ人にはコレクションに加える価値があるものだと思います、安いし。

TRN-MT5

メーカー:TRN

品名:MT5

値段:Aliexpressで1000円程度

ドライバ:1DD

イヤホン側端子:QDC

 

TRNの1DDモデル、KZのZVXのライバルでしょうか、1000円程度ですが本体が金属(軽いのでアルミ?)でできています。本当にアルミなら凄いコスパです。その分付属品は最低限、イヤーピースがMとそれ以外の種類が違うのが気になりますが、私はどうせ社外品を使うのでまあそこは良いとします。

 

ケーブルはNICEHCK-BlackCat、イヤーピースはTRIのClaronを使用。

 

S.M.S.LのDO400のヘッドホン出力を使って聴いてみたのですが、結構高音がきついなというのが第一印象です。アンプをfiio-K7にしても同じような感じです。TRNはKZより高音よりのバランスですが、それにしても高音はちょっと出すぎ、試しにORB-Clear force Lightning-4.4φ を使ってiPhoneに繋いでみた所、下手なアンプを通すより良い感じ(相対的に中音が出てきている)がします。満足度は70点、気軽にスマホ直挿しで使うなどの用途に向いています。

 

KZ-ZAT

メーカー:KZ

品名:ZAT

値段:Amazonで10000円程度

ドライバ:1DD+8BA

イヤホン側端子:QDC(KZ)

 

KZのZAシリーズの最新作の(はず)のZAT、7BAから8BAになり、TRN-VX Proと同じドライバ数になりした。長らく1万円以上でしたが、去年の暮あたりからAmazonで1万円を切ってきました。箱はKZの高級シリーズの黒ですが、今回は金属のプレートが付いてきませんが、プレートは使わないので全然問題ありません。イヤピースは3組、銀メッキケーブルも付いていますがこちらも使用しません。KZは本体だけ売ってくれるオプションがあるととてもうれしいです。

 

ケーブルはJSHiFi-Starship(4.4mm)、イヤーピースはAZLAのSednaEarfit ORIGINを使用。

 

まず最初に困ったのがZATのノズルが自分の外耳の壁の部分にぴったりはまりすぎて装着したての状態だと音がほとんど聞こえません。数秒経つとイヤピースがちょっと緩んできてちゃんと聞こえるようになります。イヤピースは最初はTRIのClaronを付けていましたが、色々試してみて結局SednaEarfit ORIGINに落ち着きました。

ZAシリーズとはいえZASとは全然違う音です。ZASと比べると解像度は高くなっていますが、暖色で暴力的な低音は出ず、TRNのVX Proのように高音よりのスッキリした寒色バランスに寄っています。中音域もZASより出ているのでドンシャリではなくフラットに近く、なんかお上品になってしまいましたね...という残念さがあり、満足度は78点、ZASの後継機として期待しただけにちょっとガッカリで点数低めです。

私の中ではKZってやはりドンシャリの濃い音を期待してしまうのです。

KZ-Zenith

メーカー:KZ

品名:Zenith

値段:Amazonで10000円程度

ドライバ:1DD

イヤホン側端子:QDC(KZ)

 

KZが突如出してきた1DD高級機、社名のKZはKNOWLEDGE ZENITHの略なのでこの機種はZENITHが2回出てくる、Windows 2000の「Built on NT Technology」みたいな大事な事なので2回書きますねということなんですね、わかります。(頂点中の頂点と言いたいのでしょう)

今までのKZの1DD機とは全く違ったコンセプトの一台なのでとても気になり購入。箱はKZにしては大きめの黒。イヤピースは6セットとKZにしては多め、携帯ケースもついているなど豪華仕様なのですが、ケーブルだけはいつものKZの奴です。

本体は全金属性で背面側はメッシュのような構造になっていますが音漏れはそんなに感じません。スイッチが4つ付いていて好みで多少の音を変化できます。

 

ケーブルはNICEHCK-DuskSky、イヤーピースはTRIのClaronを使用。

スイッチは全部ONです。

ゴリゴリのベースではないものの低音はそれなりに出ていて高音は刺さらず、KZなのに上品な音。ダイナミックドライバというより平面磁気型のような雰囲気で、解像度は高いのですが音場は狭めに感じます。本体にNICEHCK-Himalayaっぽい剛性感があり余韻が少なめです。

アンプやDACなど上流の環境が良くなるとそれに追従するポテンシャルはありますが、逆に上流がショボいと本領を発揮しないです。さらに付属のケーブルではせっかくの新型ドライバの性能を出し切れないので(ディープKZユーザーはもちろんしていると思いますが)リケーブル必須です。

満足度は84点、まだこのドライバのお披露目の一台という感じなのでもっと熟成して値段もこなれた次作あたり(Zenith Proとか?)を買うのが良いと思いますが、コアなKZユーザーは今までと違った方向性のKZを味わえるので新鮮かもしれません。