今日4/28の9時から、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観てきました。
■総評:めちゃくちゃ「楽しい」映像作品!子どもと再視聴したい!怖い要素もちょっとあるけど未就学児でも問題ないと思う。最高のファミリームービーになるかも
以降はネタバレなので……と思ったら、天下の朝日新聞がタイトルでめちゃくちゃ明示してるんだよなあ
■マリオは異世界転生ものだった!という驚き
冒頭、脱サラ?して配管工の個人事業を現実世界っぽいニューヨークのブルックリンで立ち上げたマリオ&ルイージ兄弟、清水の舞台から飛び降りる覚悟で作成したテレビCMを前の会社の上司であるブラッキーにバカにされるが、早速洗面台の修理依頼が。
しかし修理はうまくいかず、自信を失うマリオ……
母親は優しいが、父親からは無謀な独立に弟を巻き込んだことを責められ……
え、なに?マリオでジョーカーやるの??
という困惑も束の間、ブルックリンの地下にある土管からキノコ王国に異世界転生するマリオ!そんなバックストーリーがあったの初耳なんですけど!といちおうファミコンからマリオを知ってる中年でも引き込まれる冒頭から、あとはノンストップで「楽しい」映像体験のつるべ撃ち!めちゃくちゃ興奮して映画を見終わりました。さあ!劇場に行こう!あとは余談です
(とりあえずミヤホンさんインタビューを読もう)
■『シン・仮面ライダー』と同じでストーリーについては特に言うことはないです
クッパに奪われるヒロインがピーチ姫ではなくルイージという部分以外は我々が想定するマリオのストーリーそのまんまです!
(あんまりピーチ姫がかわいくないな……でもヒロインはルイージだからしょうがないよね、となる)
■おもしろかったポイント
・マリオがキノコ苦手だという必要性がよくわからない設定
・キノコを食べて巨大化するマリオ、実際気持ち悪い
・修行シーン、我々がマリオでやってたのは現代でいうパルクールだったのだ!という衝撃
・異世界転生の先輩だったピーチ姫 まじか
・ピーチ姫単身でジャングル王国に向かわせるキノコ族、役立たずすぎでは?
・脳筋と思わせてジャングル王国の科学力が高度すぎる
・レインボーロード走りながらマリオカートでマッドマックスやるの、しょうもないけど最高w
・ピアノ弾き語りするロマンチストクッパ、そしてカメックと連弾w 芸達者すぎるし、あれを想起させるからダメ
・クッパのタキシードおしゃれ〜
・不穏なことばかり言うアイツ、何者?
・ヨッシーは続編で出すのでマントも続編でフィーチャーしたいんだと思うが、そのせいで飛行能力とアクションがタヌキスーツメインになってるのがシュール
・異世界転生土管が暴走して現実世界とキノコ王国がつながってしまった!
・文字通り兄の盾となるルイージ!ベタだが熱い!
・ここでスターを兄弟で!俺たち兄弟は最強なんだ
・しっぽを掴んでジャイアントスイング!64でやったやつ!
・最後は踏みつけ……ではなくダブルライダーキックだ!!
ILLUMINATION、こっそり庵野秀明オマージュしようとしてないか?
・マリオとルイージの活躍を見た髭の父親との和解……やっぱり庵野秀明オマージュなのでは?
・そしてマリオ&ルイージ兄弟はキツい現実からは距離を置いてキノコ王国で暮らしましたとさ……そこさらっとやっていいの?
・ラスト、ブルックリンの地下に残されたタマゴ……つまり……続編はこういうこと?
■批評家ウケが悪い理由について
今回のマリオ映画、公開前から色々と議論を巻き起こしていたが、実際観たことでなんとなくその理由がわかった気がする。
こういうとき、我々大衆は「テーマやポリコレばかり気にして作品自体を楽しめない批評家」というイメージで語りがちで、正直私もそうなのかな?と思っていたが、実際に観てみるともうちょい深い話だろうとなった。
恐らく、完全にエンタメに振り切っていればむしろ批評家も普通にエンタメ映画として高評価したはずで、逆に「批評家ポイント」「ポリコレポイント」をとりあえず入れておこう!という浅はかさが感じられたことが低評価の理由な気がする。
冒頭でネタにしたが、「貧困の中で身を寄せ合って暮らすイタリア系アメリカ人たち」「父親との確執」みたいなストーリーの縦軸を匂わせておいて、結局特に関係がないし、その割にラストで都合よく回収するところとか、やる気がなければはじめからやらなければいいのでは?というツッコミは入れざるを得ないだろう。
批評家ウケのために安易な手を使ったの?映画をナメてるの?みたいな反感を買ったのかもしれないなあ……と思うわけでした。
完成まで6年かかってるということで、冒頭はどのようにでも展開できるようにしておいたが、つくっていく中でやはりアクション重視となったんだろうなあと思う……日本とアメリカでやり取りしながらつくっている以上、こうなるのもしょうがない気はするが……
(実際の制作はパリだそう。3拠点のリモートだから余計大変だわな:5/1追記)
(楽しかったな、また観たいなと思いつつも、このコメントを想起せざるを得ない)