PEN E-P2 Kern Switar 25mm f1.4
ISO: 200
露出: 1/20 秒
絞り: 4.0

何年ぶりかに以前に付き合ってた彼女と外出先で
バッタリ会った。
打ち合わせ先の会社で来訪者プレートをもらうため、
受付カウンターに行って初めて気が付いたんだ。

いらっしゃいませ。と彼女。
あっ！っとボク。。。
スゴい偶然だった。

取り急ぎ担当者に来訪を告げてもらい、もう約束の
時間まぎわだったこともあり、今度メシでも食おうよ。
言い残し、ボクは打ち合わせの階へ向かうため
エレベータに飛び乗った。

無事に打ち合わせも終わり、その帰り際再び受付に寄
り、少し話して約束の時間を決めた。
あいにくお互い週末は予定が入っていたので、仕事
帰りに霞町の交差点で待ち合わせすることにした。

そして昨日、久しぶりに彼女の笑顔と一緒にメシを
食った。
ヤバイだろこの笑顔、あの頃のまんま。。。
それ以上かもしれない。

今さら離れていた時間を埋めることはできないし、
焼けぼっくいに～…なんて気はさらさらないけれ
ど、元々キレイだった彼女が一段と、いや、その
10倍はキレイになっていたことだけは、ほんの
一秒で理解できた。

その日、ボクも彼女も覚えている限りの付き合って
いた頃の話しをした。

部屋が満室だった土曜日のラブホで、たくさんのカ
ップルと満員御礼の待合室で気まずい思いで待って
たこととか。

ピーカンだった海で急に雨が降り出して来て、一斉
に人が逃げだしてんのに、何故だかボクらは平然と
その場所に居座ってたこととか。
とにかく、その夜は思い出し笑いをいっぱいした。

実はボクは彼女に大失恋をしていたんだ。
サヨナラを告げられた最後の日のことは今でも忘れない。
と言っても「もう、サヨナラしよう」って言われた
だけなんだけど。

今ここでサヨナラの理由やら彼女の言い訳を聞きた
かった気もするけれど、彼女が口に出さない以上、
ボクからも話をすることはなかった。

不思議に彼女はボクの近況を聞いてこないし、ボク
も彼女の現状を聞かなかった。
しばらくぶりに会ったのなら聞きたいはずなのに。
おそらくお互い聞けなかったんだと思う。

聞けば彼女もボクも再度スタートラインに立つ事に
なり、そこから込み上がってくる感情を抑えること
ができないと思うから。

今、どうしてるの？彼女居るの？って聞かれてたら
何と返事しただろうな。
多分、できる限りの笑顔を作って自慢気に答えてたかも。
今はキミに負けないくらいステキな女の子に恋して
いる最中さ。とかなんとか。

「今度はいつ打ち合わせに来るの？」
「来たらまたご飯ご馳走してね！」

って、写真で切り取って一生の宝物にしたいような
笑顔でニコリとする彼女。

でも、多分、もう行くことはないよ。
先日の打ち合わせは担当者変更のための引継ぎでも
あったのだから、もう、ボクがあの会社へ出向くこ
とはない。

それにもうボクらは会わない方がいい気がしてんだ。
ワインを勢いよく飲み干す形のいい唇を眺めながら、
ぼうっとそんな事を考えていた。 。。

デジャブを10倍に濃くしたような楽しい時間がも
うそろそろ終わりを迎える。

今日はボクからサ・ヨ・ナ・ラを言わなくっちゃな。
大好きな彼女の笑顔が、今度はボクの憂鬱さを10倍にする。

PEN E-P2 Kern Switar 25mm f1.4
ISO: 200
露出: 1/500 秒
絞り: 1.4

これはこの前の展示会で飾った写真をカラーで
出力したやつ。
カラーのも見たかったんだ。

やっぱ思ったとおりで、モノクロも良かったけど
カラーもイケテる。
レンズによって描写はもちろん、色乗りやコントラ
ストも違って来るから面白いなぁ。

このあたりの戦前～60年代のCマウントとか、他の
手持ちで言うと、Canonの50mm1.2 Lマウントなん
かもコントラスト低くて好き。

写真の中の要素としては、やっぱレンズって大きい
と思うよ。
おそらくってか間違いなくカメラより影響力大だな。

PEN E-P2 Kern Switar 25mm f1.4
ISO: 200
露出: 1/40 秒
絞り: 1.4

ボクらがものを考えたり歌を歌えたり絵を書けたり自転車乗れたりするの
は頭脳があるから。
もちろん、実際に絵を描くのは手だし、自転車を漕ぐのは足なわけだけど、
それもこれも脳からの命令があってこそのこと。
命令に従って動く手や足は脳のプラグインにしかならない。

だから人の脳には色んな体験を提供するサービスが集まっているとも言える。
脳はiCloudなんかよりずっと以前から人間が持つローカルのクラウドなんだ。

しかもテレビ見ながらコーヒー飲めて、反対の手で彼女とイチャイチャしなが
らも、さっき会った女の子のことを考えちゃったりできるんだから、マルチタ
スク対応バンザイである。
脳ってスゴイ。←ちょっと違う？w

なんてくだらないことを考えている、なんてことのない、
ごくありふれた週の真ん中、水曜日。雪の夜である。


＃写真はMarunouchi「Open＆Close」
＃HACKETTのオープン前に撮ったやつ

PEN E-P2 CANON 50mm F1.2 L mount
ISO: 200
露出: 1/1250 秒
絞り: 1.4

大のパン好きでハンバーガー好きなボク。
行き着く先はハンバーガーw

このHomework'sと言えば広尾店を思い出す。
代官山に勤めていて恵比寿に住んでた頃は毎週通ってた。
一人でも二人でも大勢でも。
ボクにとってマック以外のハンバーガーって言えば
ここが原点なのかも知れない。

広尾店は場所柄か外人さんも多くてね。
マックと違ってお洒落に食ってるんだな、彼らは。
決して広いとは言えない店内だけど、待ってでも食
べてた記憶がある。

もうずいぶん行ってない気がする。
今の東京にはHomework's以外にも美味いと思わせ
るハンバーガー屋はたくさんあるし、行くんだったら
広尾店って気もしていて、中々行く機会がないんだよね。

しかしHomework's。
このロゴ見ると腹減ってくるw

PEN E-P2 Kern Switar 25mm f1.4
ISO: 200
露出: 1/1600 秒
絞り: 1.4

TL見てたら旅に出かけたくなった。
この場合、旅行じゃなくて「旅」なんだよな。
計画されたパッケージツアーじゃないやつ。

必要最小限なものだけ車に積み込んで、
ハンドル握ってアクセル吹かしてフラッと出かける。

行き先はどこだってイイや。
決めるのは西か東かだけ。

車は、、、そうだなァー。
古いメルセデスの450SLのオープンが今の気分かな。
最初っから幌は下げっぱなしでね。
少し錆び付いたマフラーからは、ちょっとモクモクと
煙をはきながら。

外との境目がない車内には焼けたエンジンオイルの
臭いがしてきたりしてさ。
高速ではお上品で優等生なプリウスをブチ抜いたり、
走行車線も追い越し車線も占有する悪いトラックどもを
アオッタリするんだ。

そしてたどり着く先はやっぱ海がイイかな。
できればウネリのある海が見たい。
波のセットが3本くらい入ってきて、それを奪い合う
かのようにパドるサーファー達も居てね。

ボクはそいつらをただ撮ってたい。
そんでもってそいつらが上がってきたら、今度は
ボードを持った彼らの写真を撮らせてもらうんだ。
きっとイケてる写真が撮れんだろうなぁ。

なんてことは絶対にないけれど、
どっかへトリップしたいな。
いやマジで。