目まぐるしく廻る日々

喫茶店店主、私ときどきサラジェシカパーカー。

2025.1.13

「物語に、もう少し触れた方が良いかもしれないね」と言ったことがある。

 

人が普段どんな事を考えて生きているか、人って多種多様いる事を、人は一面だけじゃなく何面も顔を持ち合わせているから、映画や本を読んで色々知って欲しいと。

 

けれど少し考えてみたら、物語に触れ過ぎてる人間、自分含め周りにちらほらいるがその人達を思い返すと逆に沢山考え過ぎてめちゃくちゃ拗らせてる。
常に思考を繰り返していて言葉に意味を持たせ過ぎて何重も裏も読み解いて対人関係に困っている。

 

「感情がないもんね」とも言った。
酷いことを言ったと後悔している。
まるで自分を棚に上げて、自分が感受性が高く君が何も考えていないような言い方をしてしまった。

 

物語に日々沢山触れている人間は自己と他者の線引きが混沌とする事がある。
僕には僕の、貴方は貴方の生き方がある。と頭で分かっていても、完全には理解できない。
相手がどんなに忙しい日々の中会ってくれていたかなんて気付くのに1ヶ月半かかった。
人の事を理解するのに時間かかるってこういう事か。

 

「ロボットドリーム」のドックと僕が似てると言われた。
コミュニケーション能力が欠落しているが故に、自分本位の寂しさをまぎらわす為のロボットを手元に置いてコミュニケーションを取ろうとするその身勝手さが。
自分からドックと姿を重ねるのは悲劇のヒロインぶってるようでしないでいたのに、はっきり言われたらやはり自覚するしかなかった。
結局生き物でなくロボット、物語に愛情を見出してる自分の方が人の感情を分かっていなかったのかも。

 

これは益田ミリの「ミウラさんの友達」で言われていた。
5つの言葉じゃ足りないから、もっと会話がしたいから、ロボットではなく人を選んでいた。

 

合っても合わなくても、会話を続けてくれる人を大切にしたいね。

 

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