この記事は、 NTT Communications Advent Calendar 2024 及び ProtoPedia Advent Calendar 2024 の19日目の記事です。
こんにちは、AIロボット部(社内サークル)部員の宮岸(@daiking1756)です。 普段は5GI部で映像系商材のプリセールス的なお仕事をしています。
最近急に寒くなってきましたが、昨年から使い始めたアームウォーマーによって、タイピングに影響することなく腕を温めながら生活しています。 部屋全体を温めると頭がボーっとして眠くなるので、暖房は弱めに設定するのが好みなのです。 電熱線などが入っているものもありますが、私の場合どうしても手に違和感があって、タイピングしにくくなるので、このタイプに落ち着きました。
さて、本記事では3日目の記事では触れなかったロボット部の活動の紹介として、 ヒーローズリーグ(旧: MashupAward)という開発コンテストの20回記念の展示会にロボット部として参加した話をまとめます。
はじめに
タイトルの通り、イベントでロボットカフェと作品展示をやったよーという記事なのですが、 イベント自体の紹介などもしつつ前提から書いていきたいと思います。
ヒーローズリーグ(旧: Mashup Awards)とは
Wikipediaでは下記のように説明されています。
Mash up Awards(マッシュアップアワード)は、2006年にスタートしたWeb開発者が自ら開発したWebサイトやスマートフォンのアプリケーション等の技術、デザイン、アイデアを競い合うコンテストである。略称 MA。 2006年から2018年までMashup Awards、2019年以降はヒーローズリーグと改称して開催されている。
上記の通り、Mashup Awards時代に12年、ヒーローズリーグになってからは今年で6年目。 その長い歴史と、作品応募数の多さ(最大500 over, 今年も300 over)から、日本最大級の開発コンテストと呼ばれることもあるイベントです。
Mashup Awards時代の歴史については「この技術いつ流行った?」という観点で運営の方がまとめてくださっています。 また、先日行われた【20回記念イベント】 #ヒーローズリーグ & #MashupAwards を振り返るのYouTubeLiveで私も少し喋りましたが、 これまでの20回の大会の軌跡がまとまっています。
私自身は2018年に初めて参加し、そこから毎年何かしらの作品を応募しています。 特にコロナ前に行われた2018年、2019年の決勝戦の熱気は今でも忘れることができず、 確実に私がメイカー活動を始めた強烈なきっかけとなったイベントになりました。
今年は20回目の記念大会ということで、 コロナ明けぶりにオフラインイベント(決勝配信 & 展示会)が12/7(土)に開催されたのでした。(以下、「MA/HL20thイベント」 とします)
MA/HL20thイベントでやったこと
ドコモがメインスポンサーを務めていることもあり、 会場としてdocomo R&D OPEN LAB ODAIBAの提供、 賞の提供、 スポンサーLTの3点で関わりました。
また、NTT Comのロボット部としては普段作成しているロボットの展示と、ロボットカフェの運営を行いました。
ロボットカフェについて
ロボット部では普段部員が自由にロボットやIoT関連の作品を制作しています。 その活動の一環として、今年6月にNTTグループ内でモノづくりを行っている有志での社内イベントにて、ロボットカフェの取り組みを行いました。
ロボットカフェとは、temiという自律走行型パーソナルロボットがコーヒーを運んでくれるカフェのことです。 お客さんはカウンターでコーヒーを注文し座席に座ると、temiにゃん(今回はtemiのセリフにネコ属性を付与しています)が一生懸命コーヒーを座席まで運んでくれます。
コーヒーは社内でも有名な?バリスタの方が拘りのコーヒーを一杯ずつ丁寧に注いでくれました。 (週末は江東区のお店に立ってコーヒーを淹れているそう)
今回は6月に社内向けに実施したロボットカフェの取り組みの一部をバージョンアップして、一般向けのイベントで実施しました。
temiのセッティング
temiはBuddiotteという専用のソフトウェアを使うことで、ブロックプログラミングで制御できます。
「フロアのマッピング」や「指定した座席まで移動し、定位置まで戻ってくる」という単純な動きであれば、temiの標準機能で実現できます。 画像の赤枠エリアは禁止エリア(仮想壁)としてtemiが立ち入らないようになっています。 今回は机に当たらないように注意しながら経路を設定しました。 今回はBuddiotteを利用することで、挨拶をしながらドリンクを運ぶであったり、指定した座席へコーヒーを運んだ後にユーザのタッチを起因に待機場所まで戻ってくるなどの複雑な動きを簡単に実装できました。
フロアのマッピングをしている様子は撮影し忘れてしまったのですが、マッピングをする際には追従モードを利用します。 追従モードでは先行して歩く人の後ろをtemiが追従する形で自走をします。 temiは追従をしながらLIDARセンサによってフロアの構造物・障害物を認識することでマッピングが実施されるという流れです。
当日ロボットカフェを利用した方の声を紹介
当日は約50人ほどの方にコーヒーを提供しました。 コーヒーの味はもちろん、ロボットの愛くるしい仕草で皆さんを笑顔にしてくれました。
x.comA1:ロボットカフェさん
— パスコンパス (@pscmps) 2024年12月7日
コーヒーをいただいた
ドンピシャで座った席に来てくれた
帰る時だけにゃんつけるのがあざとい?#ヒーローズリーグ pic.twitter.com/w0wFUtTLwO
そして当日は配信室にもコーヒーをお届けしましたよ。 その時の様子はこちら。 www.youtube.com (また、同YouTubeLiveの5:57:38~はスポンサーLTとして5分ほど喋りました)
展示した作品について
ロボット部のブースで展示した作品は下記の4つです。
- 懐中電灯(偏光)で操作するロボット (詳細は今年のアドカレ3日目の記事)
- 電気ネコ
- 高専かるた (詳細は昨年のアドカレ7日目の記事)
- HANAPIKU - Awesome Nose Interface -
x.comロボット部の設営完了!
— みやぎdaiking⊿🌗 (@daiking1756) 2024年12月7日
お時間ある方はぜひお台場まで遊びに来て下さい〜🙌#ヒーローズリーグ pic.twitter.com/xnhc3TcPc5
それ以外の展示作品の情報はProtoPediaのイベントページにまとまっています。
当日は約40個の作品が展示され、会場の熱気は、コロナ前の決勝戦を彷彿させるものでした🔥 特に展示者同士の「これ裏側どうなってるの?」「そのセンサの使い方は考えつかなかった!」などとコミュニケーションが弾むあの時間は、 何にも代えられないほど楽しい時間だな改めて感じました。
特に懐中電灯ロボットの偏光板の使い方には、皆さん興味を持って頂いたようで、 作成したメンバーは楽しそうに仕組みを説明していました。
x.comC1: @ daiking1756さん
— パスコンパス (@pscmps) 2024年12月7日
光の向きで操縦するマイコンレスカーがすごい!
偏光板を使うことでCdsの抵抗値のバランスを崩すことでモータを駆動させている仕組み
目から鱗でかなりちゃんと操縦できることに驚き#ヒーローズリーグ pic.twitter.com/e3JRx6pGfA
x.comブラウザから操作できる猫型ロボット
— 妄想発明家ZAWAWORKS (@zawa_works) 2024年12月7日
操作画面のアニメーションが3Dモデルをフラットに表現しているの好き#ヒーローズリーグ pic.twitter.com/IXZO0bpCfn
その他、イベント当日の様子はXにて#ヒーローズリーグ で検索するとたくさんヒットするので、ぜひご覧ください。
おわりに
ロボット部の部員仲間と本イベントに参加できたことがとても良い経験になりました。 参加したロボット部の部員からも下記のような感想が挙がりました。
- 技術イベントに参加するのがご無沙汰だったのでとても刺激になった。久々に何か私的に作ってみたい!
- 個性的な作品はもちろん、作った人の話を直接聞けるのがとても面白かった。ロボットカフェもたくさんの人に楽しんでもらえて良かった。
- さまざまな発想の作品を見たり聞いたりできて楽しかった。自分も自由な発想でモノづくりを楽しんでいきたいと思った。
社内サークルって、活動内容だけでなく、色んな人が持っている技術や文化やコミュニティが入り混じる、 いわゆる越境が面白さの醍醐味だと思いますが、 今回はそれを存分に味わえた気がしています。 今後も社内外のイベントで作った作品をドシドシ展示していきます🙌
また、本イベントの準備は3月頃からスタートしましたが、過去の経験に加えて、 ドコモアカデミーという 半年間の社内研修を終えた直後でフッ軽なマインドになれていたことも、今回の取り組みに結びついたと実感しています。 私自身はさまざまなバックグラウンドの人とわちゃわちゃするのが好きなので、越境による化学反応を楽しみつつ、これからも仕事に励んでいきます。
最後に、自分のキャリアや人生に大きな影響を与えたMA/HLというイベントに、今回会社として関われたことが何より幸せでした。
それでは明日の記事もお楽しみに〜👋