Ekasiliconのゴミ捨て場

ゴミがあります。そこに。

「エンゲージのうた」と「ドリフ大爆笑のOP」と「隣組(楽曲)」

YouTubeを眺めていたらエンゲージのCMが流れてきました。


www.youtube.com

仕事探しは エンゲージ
転職・バイトも エンゲージ
新卒・パートも エンゲージ
求人サイトは エンゲージ

といった、エンゲージそのものを宣伝するCMです。見ていただければ分かる通り「ド♪ド♪ドリフの大爆笑 笑ってください今日もまた」で知られている往年の番組のオープニング曲が使われているように見えます。ところが概要欄には以下のように書いてあります。

「エンゲージ」の新キャラクターに就任した草彅剛さんが登場!転職、バイト・パート、新卒まで幅広くカバーし、すべての人の仕事選びを支える国内最大級の求人サイト「エンゲージ」の魅力を、草彅さんが40名以上のキャストと豪華なステージで表現します。30秒Ver.限定の、掛け合いなどの演出も必見!国民的メロディにのせた、クセになる歌とダンスにもご注目ください。

「ドリフ大爆笑のオープニング」と書いてもおかしくはないところですが「国民的メロディ」と書いてあります。もちろんCMなので何らかの都合はあるかもしれないですが、ドリフ大爆笑とは書けなかったのかということが気になります。

調べてみるとドリフ大爆笑の歌は曲も詩も完全にオリジナルだと思っていたのですが、どうやら曲は戦時中の1940年に発表された「隣組」という曲が元らしいです。一応まだ著作権が存続しているらしいので音源を貼ることは控えますが、確かに曲はほとんど同じに見えます。なので冒頭のエンゲージのCMは替え歌の替え歌ということになり、かつ元の曲が堂々とは書きづらい曲ということで「国民的メロディ」という言葉でごまかした(?)のでしょう。

ところで4番まである「隣組」の歌詞を見てみるとそれぞれの後ろが以下の歌詞で終わっています。

(1番) 知らせられたり 知らせたり
(2番) 教えられたり 教えたり
(3番) 助けられたり 助けたり
(4番) 纏められたり 纏めたり

受動と能動がセットになっていてとてもリズミカルですが、どこかで聞いたことがあるような歌詞です。そう、CGCソングで。


www.youtube.com

1番が「助けられたり 助けられたり」、2番が「知らせられたり 知らせたり」、3番が「教えられたり 教えたり」という風に順番が入れ替わっていますが、全くといっていいほど同じです。1番は色々な人が支えあって生きている、2番は役に立つ情報が互いに交し合われている、3番は安くて豊富な商品について交換し合っている、というような状況にはなっていますが、「スーパーで能動的に情報を交し合うことないでしょ」とは思っていました。

しかしながらこういったバックボーンがあるなら納得です。恐らく戦時中に流されまくった結果、多くの人々の耳に残り、まさしく「国民的メロディ」になっていたこの曲のフレーズを使ってみたということでしょう。調べてみたら「この世界の片隅に」の映画版でも使われていたらしいので、ある意味戦時下の国民を象徴するような曲、というようなことなのではないでしょうか。

また一つ知見が得られました。いい話ですね。

ここまで書いて

…とここまで書いてから日本語版ウィキペディアの「隣組 (歌))」に(出典はあって無いような感じですですが)ほとんど同じことが書いてありました。一応このブログの方が後発であるということを記した上で終わろうと思います。