えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

最近観た『はたらく細胞』

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

ポスター画像

 

注意:今回は本作の核心に迫る内容に触れていますので純粋に楽しみたい方には読まない事をお勧め致します。

 

あけおめ!

 

ソレじゃ早速はじめる。

 

本作は人体にある細胞を擬人化化してソレをコメディ調に描いた清水茜著『はたらく細胞』とそのスピンオフ作品原田重工(原作)&初喜屋一生(漫画)の2作を融合しての映画化で、本作では特に免疫細胞を中心に映画なりのオリジナル要素を加えいるのが特徴だ。

 

そんな本作に登場する擬人化された細胞たちとは……

 

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赤血球:肺から取り込まれた酸素をあらゆる組織器官に運ぶのがおしごと。当然に服装は赤い。

 

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白血球:血液中にある免疫細胞で体内に入った異物を抗原抗体反応のもとに消化・排除するのがおしごと。やはり全身が白い。

 

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血小板:傷口こと破れた血管を修復するのがおしごと。何故か幼児。

 

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キラーT細胞:ウィルス感染細胞やがん細胞をやはり抗体抗体反応をもとに排除するのがおしごと。それっぽく厳つい体型。

 

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NK細胞:ウィルス感染細胞やがん細胞を排除するのは上記と同じだが、抗原抗体反応無しに異物を排除できるのがおしごと。何故かカッコいいお姉さん。

 

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マクロファージ:体内に侵入した異物やウィルスを食べるが、いつもは人体組織を常に同じ状態にするのがおしごと。何故か聖女っぽい。

 

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ヘルパーT細胞:抗原抗体反応をもとに人体を守るために免疫細胞に誘導させるのがおしごと。やはり知的なインテリぽい。

 

とまぁ、こんな感じ。で、物語は……

 

女子高校生の日胡は、子供の頃に母を白血病で亡くして現在は父の茂との2人暮らし。建康な日胡は不規則と不摂生な生活で建康が危ない茂を何とかしようと生活習慣を変えようとするが、茂はそれを中々受け入れようとはしなかったが、ある事をきっかけにして建康に気を配るようになり、日胡も片思いだった同級生と両思いとなって幸せな雰囲気となったが、そこに日胡が白血病となってしまう。

 

かくして、日胡の中ではたらく細胞たちは、血液のがんである白血病と対峙する事になってしまう。

 

……そんな流れ。

 

具体的には何が行われるかとゆーと。

 

ハルマゲドンや!

 

ハルマゲドンとは皆が思い浮かんだとおり、神の使いと悪魔の使い、あるいは、善と悪が地上のすべてを焼き尽くす戦争をやって後に誰もいなくなったあれは果てた地にキリストあるいは神が降臨して、奇跡を起こして再びその地を人が住めるようにする預言ぽい話。

 

ぶっちゃけ「処理速度が遅くなってきたパソコンを初期化する事によって元に近い状態に戻す」行為と変わらない。

 

つまり、日胡サイドから見れば、ドラマでよくある難病モノだが、はたらく細胞サイドから見れば世界滅亡にかかわる重大事。

 

白血病患者に抗がん剤投与や放射線治療をするのは当然だが、中の細胞たちにとってはそれは死を意味する。

 

擬人化された赤血球も白血球もキラーT細胞もNK細胞も、もちろんアノ可愛い血小板ちゃん等も消えてゆく。

 

つまり、治療すればするほど、はたらく細胞たちは死んでゆくという展開。

 

そこに神が降臨して日胡の体、その内部を作り変えて、新たなる世界が蘇る。

 

ナニコレ?

 

何だ、この魔改造・悪魔合体。

 

『愛と死をみつめて』と『地獄の黙示録』の両極端な映画をダブルサンドにしたみたいな何か。

 

しかも、それが全年齢対象のG。

 

感動的な締めだし、満員なので他の観客の満足度は高いのだろうが、アノ時の自分は完全に綾波レイ状態。

 

新世紀エヴァンゲリオン

こんな時どんな顔をして良いのか分からないの。

 

新世紀エヴァンゲリオン

笑えばいいと思うよ。

 

作り手から見れば、とにかく観客に感動させないと映画を観終わった気分にはならないために、そうゆう落とし所にした計算がハッキリと見えるが、自分にとっては、堂々たる珍作を観せられたって気分。

 

劇場で鑑賞。

 

監督:武内英樹
原作:清水茜 原田重光 初嘉屋一生
脚本:徳永友一

撮影:谷川創平
照明:李家俊理
録音:金杉貴史
美術:三浦真澄 濱田千裕
編集:松尾浩
音楽:Face 2 fAKE

アクション監督:大内貴仁

(データと画像は映画.comより)

 

 

 

 

 

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